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#84 学びを通じた自己実現と欲望の探求

「あ~------私の恋は、南の~風にのって走るわ~」
というのは、永遠のアイドル松田聖子さんの「青い珊瑚礁」の歌の冒頭部分です。

松田聖子さんが中央大学法学部通信教育課程を卒業というニュース。
80年代アイドルが大好きで育った世代で、大人になってからも聖子ちゃんのディナーショーに行く私ですが、「そうきたか~」と心の声で叫びました。

さて、学びを通じた自己実現と欲望の探求という視点から今日のニュースを考えてみたいと思います。

時代を超えて、人は常に新しい知識やスキルを追求する欲求を持っています。その精神は、例えば松田聖子さんが中央大学法学部の通信教育課程を卒業したことにも現れています。彼女のように、生涯学習の姿勢を持つことは、多様な分野で自己成長を遂げたいと願う現代人にとって、非常に魅力的な道です。しかし、このような欲求が極端になり、全方位での成功や知識の獲得を目指す風潮がある一方で、それが時には自己の内面や本質的な幸福を見失う原因にもなりかねません。

この点において、バブル世代特有の過剰な物質主義や表面的な成功を追い求める姿勢は、後の世代にとってある種の反面教師ともなっているのかもしれません。聖子ちゃんのように称賛されるべき人物でさえ、その時代の影響を受けていることを考えると、私たちは過去の世代の教訓から学び、彼女の成果を讃えつつも、現代の追求文化におけるバランスの重要性を理解し、内なる満足という真の豊かさを追求する道を見出す必要があるのではないでしょうか。

心理学の分野で、人間の学習欲求はマズローの欲求階層理論における「自己実現の欲求」は、個人が自分の潜在能力を最大限に発揮しようとする内なる動機です。この理論によると、基本的な生理的および安全上のニーズが満たされた後、人は所属や尊敬のニーズを超えて、自己の能力を発展させることへの欲求に動かされます。一方で、教育学の分野では、生涯学習は個人の継続的な成長と社会への適応を促進する手段として認識されています。ノウルズが提唱するアンドラゴジー(成人教育学)では、成人学習者は自己決定と自己実現を求め、自らの経験を学習プロセスに積極的に活用するとされています。

生涯学習は単に新しい情報やスキルを獲得すること以上の意味を持ち、個人が自己のアイデンティティを発展させ、変化する世界に適応していく上での重要な要素となります。

結局のところ、私たちの学びの旅は、軽やかで自由なものであるべきです。知識やスキルを追い求める中で、内面の成長と真の満足感を見つけることが、本当の豊かさへの鍵となります。
私たちも自分自身の光を見つけ、それを大切に輝かせていきましょう。学びを通じて自己を磨き、変わりゆく世界に対応しながら、それぞれの人生をより美しいものにしていく――これが、私たちが目指すべき生涯学習の真髄なのです。

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