”地べた這いつくばってでも”未来に向かって先陣を切り動き続ける(社長インタビュー後編)
※本記事では、新型コロナウイルスの影響下でのビジネス展開について言及しております。新型コロナに関する医学的情報に関する記載は一切なく、すべて個人の見解です。
株式会社フーモアは今年10周年という節目を迎えました。
そこで、創業より社長としてフーモアの指揮をとっている芝辻さんに、経営に対する思いや就活生に伝えたいことを21卒内定者の栗田がインタビューしました!
「自分は何をやりたいのか」と葛藤し続けた過去や、10年の節目を迎えた今感じていること。そして今後の展望や22卒への期待を前・後編に分けてお届けします。
<株式会社フーモア代表取締役社長>
芝辻幹也(しばつじみきや)
<経歴>
幼少期から漫画家を志すが、大学院卒業前に断念。新卒でアクセンチュアに入社。1年2ヶ月働いた後、ハウスシェアのメンバーとシェアコトを創業し、グルーポン系の事業を行う。事業を譲渡した後、マーケティングの会社に入社。2011年11月に株式会社フーモアを創業し、代表取締役に就任。最近はBiSHにハマっており、会社で流れていることもあるそう...。
<前編の振り返り>
前編では主に芝辻社長の大学時代からフーモア創業時までの葛藤をお話ししていただきました!最後には「今でも葛藤している」と仰っていたこともあり、皆さんも気になる部分なのではないでしょうか。後編はそこから詳しく聞いていきたいと思います!
芝辻幹也社長(以下、芝辻):今時点でも葛藤は多少ありますよ。
栗田:そうなんですか!!
芝辻:はい、いっぱいありますね。
栗田:いっぱいですか...!?
それは今この場でお聞きしてもいいことでしょうか?
芝辻:全然大丈夫ですよ(笑)まあ別になんかね、隠す必要もないので。
①自分も手を動かしたい。経営者の葛藤
栗田:それではよろしくお願いいたします...!
芝辻:最初この会社を作る時、人数とか売り上げをイメージしているわけじゃなかったんですよ。世界に向けて漫画をはじめとしたクリエイティブを届けてクリエイターさんの環境や、世の中を良くしていきたいなと。とにかくそれを思ってやってきました。
今フーモアがとってるビジネスモデルは制作を中心に行っているので、人を増やしていくことで規模を大きくして、結果的にクリエイティブで世界中に感動をっていうビジョンを達成しようとしている状態です。
メンバーが多くなってくると、規模に応じた振る舞いだったり経営者としての判断をしていかないといけないんですよね。でも自分は今でも作業しているので、どちらかというとプレイヤーに近い方なんですよ。
ちゃんと経営している人って、実務はせずに経営に集中する人も多いのかなと思うので、周りの経営者と自分のスタイルの違いに葛藤することがありますね。答えは一つではないと思っているので自分のスタイルで今はやっていっています。
②「クリエイティブで世界中に感動を」ビジョンに込める思い
栗田:「クリエイティブで世界中に感動を」というフーモアのビジョンに対する思い入れをお聞きしたいです。
芝辻:いろいろあるんですけど、やっぱり絵の力ってすごいなと私は思っているんですよね。日本発でそういったものを世界の人々に届けられたらいいなということは強く思ってますね。
会社の創業のタイミングでは漫画を世界に届けようとしていたので、「漫画を世界に」と言い続けていたんですが、最近ではゲームクリエイティブやエンタメデザインという事業部が生まれたように、漫画だけにこだわってはいないです。エンタメ全般でそういうことをやっていきたいと思ってます。
それと、プロの制作者はしっかり報われるべきだと思っていて。
何を作る人であってもご飯を食べられなかったら作り続ける人って少なくなってしまうので、彼らが価値を認められて報われる仕組みを作っていきたいです。
③No.1に必要なのは”うねり”への適応力
栗田:ミッションとして「ポップカルチャーをリデザインする」と掲げられていますが、これはビジョンを達成するための手段という認識であっていますか?
芝辻:手段というか手法に近いかもしれないですね。ビジョンの達成の方法いくつかあると思ってるんですよ。めちゃくちゃお金を引っ張ってきてポ○モン作りますっていう方法もあるかもしれないんですけど、それは現実的じゃないので。
であれば、既存のポップカルチャー、漫画とかアニメとかゲームなどが次の新しいテクノロジーとかトレンドに対して、どうなっていくかって考えていくことでその領域ではリーディングカンパニー(業界の先駆的な存在)になれそうだなと思ってるんですよ。
どういうことかと言うと、10年前にスマートフォンが生まれた時、既存のゲーム会社さんはあまり積極的にそのマーケットには入って行かなかったと思うんですよね。でもそこで入っていったIT系のベンチャー企業から生まれたのがスマホ発のゲーム会社さんです。
こういうスマホの出現のような”うねり”に対する反応は、「慎重派」とすぐ触ってみて何かやる「行動派」に分かれます。
すぐ試してみると失敗も多いんですが、ある程度マーケットができてきたときには、もう他が来ても止まらないくらいの勢いに乗っているので、淘汰されずにそのまま伸び続けていくと思うんですよ。
今までなかった新しいテクノロジーとかトレンドみたいなところに、スッと入ってどう適応していくかというのを手法としてやっていくことで、ビジョン達成の近道になるかなと思っています
④「コロナや5Gは同じ”うねり”」!?どのように立ち向かうか
栗田:ありがとうございます。ここから未来の話になります。今後の展望と合わせて、コロナウイルス感染拡大の影響に関しても伺いたいなと思っています。
芝辻:私の中ではコロナは5Gとかと一緒なんですよ。”うねり”という意味で。(5Gの誕生って)変化じゃないですか。コロナも環境の変化ですよね。なので似たようなことは考えています。
ただコロナは、事業を推進していく上で中長期的にはマイナスになる可能性もあるのでそこは注視してます。このような世の中の状態でどんなことがこれから起きるのかなというところはずっと考えていますね。
籠り需要でオンラインゲームとか漫画、動画を見る時間が増えるからエンタメにとっては追い風だとか言われていると思うんですけど、それって誰でも思うじゃないですか。なので競合めちゃめちゃ増えていくと思うんですよ。
でもコロナが落ち着いて、皆さんがオンラインじゃなくてリアルの時間を使い始めた時、エンタメは再度結構淘汰されるだろうなと私は思っているんですよね。その前提で、じゃあフーモアはどう攻めるのかみたいなところはずっと考えたりしますね。
今後の展望でいくと、コロナが落ち着いた後も見据えて、ちゃんと事業や打つ戦略を考えていくことかなと思います。
たまたま大きなトレンドで考えてみると、ゲームってずっと伸び続けているし、デジタル化の波というのはコロナ関係なく変わらないので、そこにポジション張っておくのは基本セオリーだと思います。その中で届け方や文化的なものの動きが結構変わってくるのかなとは思っています。
⑤これをやれたら死んでもいい。芝辻社長の夢
栗田:現在の芝辻さんの個人的な夢や目標はなんでしょうか?
芝辻:今まで話してきたことと被るんですが、個人としては経営者としてちゃんと立派になることですね。やっぱりこの会社のトップである以上しっかりと未来に向かって先陣切って動き続けるってことをやっていきたいと思っています。
夢は色々あるんですけど、しょうもないやつでいくと、例えば仕事と趣味を混ぜるみたいな。今BiSHが好きなので、仕事をどっかで絡められないかなとか思います。自分の力を使ってやろうとかじゃなくてお互いリターンがある状態で会って仕事するのはやりたいですね。
あとは、日本人同士で「日本はもうダメだ」って言ってるじゃないですか。競争力も世界34位でこの30年間で何位落ちたと言われてますけど、その状況に対して、フーモアを通して一つ順位があがるような、そんなことができたらいいかなと思ってます。
それを可能にすると思っているのが、日本で独特に作られてきたこのポップカルチャーだと思っているので、
ポップカルチャーを日本が誇る産業の1つにもっていく。
私は日本が好きなので、これをやれたら死んでもいいかな。
⑥22卒の皆さんへ
栗田:では最後にこれから大きな人生選択をする22卒の就活生に向けてメッセージがあればいただきたいなと思っています。
芝辻:その人がその時に決める選択が正しいと私は思ってます。もっとこうすればよかったなとか後悔もすると思うんですけど、当時はそうできなかったっていうのが全てだと思うので。
当時の決断が間違いだったとしても、「間違ったとわかったこと」が一歩前進したということじゃないですか。
日本だと新卒ってのが一個の決断のきっかけですが、ダラダラと人生過ごすよりは、新卒などの若いタイミングで自分を見直して、「自分はどれが向いてるんだろう」って考えるのは非常に良いことだと思ってます。
フーモアに来る来ないにかかわらず、とにかく自分を知り続けるということをやっていって欲しいです。
フーモアにきて面白いかなって思う部分でいうと、創業からずっと今でも苦労しながらもがいてるんですよ。この会社の経営者、私を含めて地べた這いつくばって頑張っている最中なので、なんかちょっと皆さんと近いところにいるのかなと思うんですよね。規模の割にまだ経営者の顔を見やすい会社っていうところは面白いかなとは思います。
一緒に仕事をやるからには、その人の幸せだったり、何か夢に向かうための成長機会になったりとか、同じ方向を向いて仕事ができたらいいかなと思っています。
なので、そういうものも含めてちょっとでもフーモアに合いそうなものがあるなら、一緒に世の中に感動届けるような活動をやりたいなと思いますね。
栗田:インタビューは以上になります。ありがとうございました!
芝辻社長のインタビューを前後編に分けてお届けしました。
「ぜひ興味を持ってくださる方がいれば受けていただいていろんなお話しができれば」とインタビュー後にも仰っていました。
フーモアでは22卒採用を開始しています!ご応募は以下のページよりお待ちしております。(https://www.wantedly.com/companies/whomor/projects)
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インタビュアー・執筆
栗田(くりた)
「21卒内定者としてインターンしてます!最近エンタメデザイン事業部に配属になりました。」
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