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とんだ珍客

奥さんが10日、スマートフォンを通じて送ってきた「BG(バルコニー・ガーディアンズ)リポート(※)」によると、わが家の玄関にあるクチナシの鉢植えで、青虫2匹を発見したそうだ。添付してきた画像を見たところ、オオスカシバの幼虫のようだ。"グーグル・レンズ先生"の分析などでも同じ結果で、まず間違いないだろう。冬の気配さえするというのに、とんだ珍客だ。

関連リンク:「『芋活2020』シリーズ」「『芋活2018-19』シリーズ

青虫2匹

オオスカシバ_写真AC

オオスカシバはガの一種。"ウィキペディア先生"によると、「成虫は身体の背中側は黄緑色で、腹側は白い。腹部の中ほどに赤い横帯模様があり、その前後に黒い帯模様もある。また、腹部先端の左右には黒い毛の束がある」という。想像以上に可愛らしい姿だ。

クチナシの鉢植えで見つかった青虫は、優に3cmは超えて大きい。身体は鮮やかなグリーンで、体色はナミアゲハの幼虫と変わらないが、それほど太くなく、ミミズに近い姿と言える。尾に1本の角があり、そこがまったく違う。おかげで、オオスカシバの幼虫とすぐに確認できた。

奥さんによると、クチナシの葉が食べられてすっかりなくなっていたため、何かいる予感がしていたらしい。そんな中、ついに2匹の青虫を見つけたというわけだ。オオスカシバの幼虫とは思わなかったらしいが、それが判明しても、それほど驚かず。「割と好きなんだよね、オオスカシバ」とか。

オオスカシバの幼虫は「地表に降り、落ち葉などを綴って荒い繭をつくり、蛹になる。冬は蛹で越冬する」という。玄関とベランダにあるわが家の鉢植えに生まれ、見事に羽化する第一号になるかもしれない。クチナシを"丸坊主"にした恩返しとして、その期待に応えてもらいたいものだ。

"救世主"

枯れたグレープフルーツの苗木

ベランダにあったグレープフルーツの鉢植え。そこで生まれたたくさんのナミアゲハの幼虫は、2020年も羽化することなく全滅した。今では、枯れた苗木がそこにあるだけで、どうにも悲哀が漂う。

わが家のベランダで生まれた青虫は、チョウとなって飛び立てない"東京アウシュビッツ伝説(※)"は依然終わっていない。とんだ珍客となったオオスカシバの幼虫が、伝説に終止符を打つ"救世主"になってくれるに違いない。

にわかに21年春が楽しみになってきた。

(写真〈上から順に〉:クチナシの鉢植えで見つけたオオスカシバの幼虫=奥さん撮影、ホバリングしながら花の蜜を吸うオオスカシバ=フリー素材、悲哀漂う枯れたグレープフルーツの苗木=りす撮影)

「芋活2020」シリーズ:

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