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閉幕後の暗雲

ー東京五輪という"麻薬"(下)

東京五輪が幕を降ろすまで、8月1日で残すところわずか7日。これまで日本勢のメダルラッシュもあり、日々元気をもらってきたが、それがなくなる。パラリンピックももちろん楽しみにしているが、勝った負けたで一喜一憂するかは分からない。五輪という"麻薬"の効果が切れ、仕事への不満、新型コロナウイルス蔓延への不安が押し寄せて来そうだ。

連載「東京五輪という"麻薬"」シリーズ:「(上)あっという間の1週間」「(中)折り返し地点で感じる不安

楽観できない現実

東京五輪は後半戦に入り、陸上競技やレスリングなどが始まった。レスリングは日本勢にメダルの実績があるものの、柔道、体操、競泳などがある前半戦に比べ、メダルラッシュは見込めそうにない。

やがて興奮も冷め、現実を見つめる時期がやって来る。これまで歓喜の中で覆い隠されていた不満や不安が吹き出しそうだ。特に新型コロナについては、決して楽観視できる状況にない。

メディア大手の伝えたところによると、東京都では8月1日に新たに3058人が新型コロナに感染していることが確認されたという。日曜日としては初めて3000人を超えたらしい。

過去最多の4058人だった7月31日に比べて1000人少なかったが、1日の感染確認が3000人を超えるのはこれで5日連続だ。深刻な状況に変わりがない。外出を控えるだけで感染を避けられるか不安だ。

職場では周囲にリモートワークが増え、生産性が軒並み下がっていて、それを肩代わりするための作業が大きな負担になっている。この先、どうしても食卓に明るい話題を提供しにくくなるだろう。

パラに期待

パラリンピックには期待している。じっくり見るのは初めてかもしれない。ただ例えば、野球やサッカーの日韓戦のようなテンションになるかは分からず、現時点で五輪閉幕後は暗雲が見える。

パラを存分に楽しめるように今から研究しておきたい。(終わり)

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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