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筋力低下の原因は3つ

毎週水曜日は、生活に役立つ情報を配信しています。

先日来店された患者さんから、「最近筋力が落ちてきた」というお悩みをいただきましたので、今回はそれについて情報をシェアしたいと思います。

筋力低下の原因

①筋力不足
②神経系の障害が起きている
③力が入りづらい姿勢になっている

「筋力低下」には、3つの原因があります。

それぞれにあった対策を行うことで、早期に問題を解決できることはもちろん、ムダな行動をする必要がなくなります。

大切なことは、原因と結果を一致させることです。

まずは自分の抱えている問題の原因を知るところから始めましょう。

①筋力不足

筋肉は使うことにより、必要なだけ成長します。逆に使わなければ、衰えてしまいます。

コロナ禍で外出する機会が減った方の、下半身の筋力低下は運動不足によるものです。

これから新たに何か運動をする場合でも、いきなりするとケガにつながることがあります。まずは歩くところから始めてみてください。

長期間、コルセットや腰椎ベルトなどを巻いていた方も、同じように筋力が衰えてしまっています。

ベルトをしない時間を増やすだけでも、筋トレになります。

腹筋や背筋のトレーニングは、ベルト無しの生活ができるようになるまで我慢するようにしてください。

②神経系の障害が起きている

神経系の障害は、外傷(ケガ)や疾病が原因となって起こります。

外傷の場合は、損傷部位から下または遠位に症状が現れ、例えば脳であれば首から下。首や鎖骨、肩まわりであれば、上肢(手、腕、肩甲骨)。腰やお尻であれば下肢に影響を出します。

首を痛めて下肢に影響がある場合もありますが、腰を痛めて上肢に影響が出ることはほとんどありません。

疾病の場合は、脳神経内科系(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、重症筋無力症、進行性核上性麻痺、腫瘍など)や整形外科系(腫瘍、ヘルニア、靭帯の骨化、骨棘など)のものがあります。

いずれにしろ、②のケースは病院で専門医を受診することによってのみ確認することができます。

③力が入りづらい姿勢になっている

何かをする際に、「力の入りやすい姿勢」と「入りにくい姿勢」ってありますよね。

それが極端に現れるのが③です。

正面や右を向いて動作する時は力が入るのに、左を向いて同じことをすると力が入らない場合は、まさにその典型例です。

他にも、「右では片足立ちできるのに、左ではできない」「同じ姿勢を続けられない」「筋肉があるのに、力が弱い」「産後から下腹部がたるむ」などがあります。

このケースは、僕のようなセラピストが得意としているケースです。

セルフケアでなんとかしようとする方も多いですが、それをすると状態を長引かせることがあるので、おすすめはできません。

早めであれば、長々と通院することはないので、気になる方はプロに頼ってみてください。

最後に

筋力低下を考える際に大切なこと・・・

それは、「自分で対処できることは限られる」ということです。

特に「②神経系の障害が起きている」ケースは、放置すると死に至ったり、回復できなくなる可能性があるので注意が必要です。

また③は、放置したり不適切な処置をすると、慢性化や悪化につながります。

繰り返しになりますが、大切なことは原因と結果を一致させることです。

「筋力低下」で悩まれている方は、この3つと自身を照らし合わせ、該当する対応をしてみてください。

ちなみに、この患者さんは①と③の混合型で、現在は筋力が回復しています。

ではまた

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