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「40代からの人体の取扱説明書」を理解しよう(38)P.86~87

毎週水曜日は、Newton「40代からの人体の取扱説明書」を理解するシリーズを配信しています。

第38回は、「歯周病と全身の病気」(40代からの体の病気編)を読み解いていきます。

始めるに当たり、1つのニュースを紹介します。

おそらく多くの方がすでにご存知だと思いますが、

5/30「政府が6月上旬に取りまとめる骨太の方針に、『国民カイ歯科検診』を目指す方針が盛り込まれる」ことが分かったと取り上げられていました。

先週にこのシリーズで、「歯周病と健康の関係について」やったばかりでしたので、内容が理解できてよかったです。

加齢によってかかる病に
歯周病菌の存在がある

今週の範囲は、より『国民皆歯科検診』の本質に迫る内容になっています。

<歯周病菌との関連が疑われる疾患等>
・糖尿病
・動脈硬化
・梗塞
・誤嚥性肺炎
・アルツハイマー病

動脈硬化と歯周病

本章によると、
「歯周ポケットから毛細血管を介して、血管内に入った歯周病菌がアテロームの核となり血栓を形成する」
とありました。

過去に心臓病ところで、「プラーク」について勉強しましたが⇩、

今回は「アテローム」と記載されていて、「あれ?」と思ったので、双方の違いを調べてみました。

「アテロームが進化し、病変となるとプラークと呼ぶ」

どうやら、いきなり血栓ができて梗塞になるというわけではなく、「歯周病が血管内にプラークの種をまく」という感じのようです。

誤嚥性肺炎と歯周病

誤嚥性肺炎との関係については、研究段階のようです。

調査では、歯周ポケット有りの歯が10本以上ある人は、そうでない人に比べ3.9倍のリスクがあり、口腔ケアで肺炎・誤嚥性肺炎が起きにくくなったことがわかったそうです。

アルツハイマー病と歯周病

「認知症初期集中支援チームに必要な若年性認知症の知識」
(国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター)

アルツハイマー病患者の脳から、高確率で歯周病菌が発見されているそうです。

アルツハイマー病は、認知症全体の7割弱を占めるので、これが国民皆歯科検診で無くなるとスゴイですよね。

これからの医療に期待です!

来週は「脳の仕組み」についてです。
それではまた

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