少年みたいな大人。
こんばんは。夢は結構覚えてる方です。
はこです。
Y先生、私のこと覚えてますか?
Y先生に出会って、将来へのヒントをもらって、自分とぶつかって、人を信じることが出来て、自分の道を探すことが出来ました。
私が中学生になって、英語の担当になったY先生に初めて抱いた感情は、怖い。でした。
とにかく勢いがすごくて、真っ直ぐで、声が大きくて、目力が強くて、行事は生徒よりも張り切ってて、正面からぶつかる、関西弁で、言葉も綺麗とは言えなくて。中学生になったばかりの私には、とても恐怖でした。
でも、個人的には、授業がすごく好きでした。誰よりもわかりやすく工夫されていて、私たちの意見も聞きながら授業作りをしてくれて。
でも、とにかく怖かったです。
休み時間に廊下で自分のクラスの生徒を怒鳴っている声が聞こえるし、他クラスの私たちでも、何かあるとすぐに怒られていました。
そして、2年生になって、私はY先生のクラスになりました。
「まじか」「終わったわ。」
そう思いました。
はじめだけ。
英語の先生から、担任の先生に変わったY先生は、確かに怒ると怖くて、勢いがすごくて。
掃除中は大声で歌いながらほうきしたり、自分の授業がない時間は体育をやってるクラスに混じって全力で参加して生徒と汗を流したり、授業始まる時間になっても寝てて来なかったり、道徳の授業が嫌いだから、人狼ゲームをやったり。行事ごとは絶対に勝つ、と誰よりも一生懸命になってくれたり。
そんなY先生をみて、私は、こんな人いるんだ。と恐怖だった存在が、面白い人なのかもしれないと思うようになっていました。
また、Y先生と仕事がしたいと思い始めるほど、Y先生が大好きで憧れの存在になる出来事がありました。
2年生の終わり頃、学校とは別の場所で自分の心が難しくなってしまう時期がありました。学校でも、人の目を見るのが怖くなって、うまく笑えない日が続いていました。
大人が嫌いだった私は、家族に話すでもなく、友人に相談をすることもできずに、身近にSOSを出せる存在がいませんでした。が、自分の中では頑張って沢山笑ってるつもりで、うまくやっていると思っていました。
しかしある日、Y先生に呼び出され、「なんで最近目を見てくれないんや?」「今まであんなにしっかりやってきてたのに。どうした?」と言われました。
人に相談したことがなかった私は、何も言えず、ただ涙が止まりませんでした。
Y先生は、「分からんけど、失礼になっちゃうこともあるから気いつけや」と言い、その時間は終わりました。
その時は、やっぱり大人はこうだ。勝手に決めつけて、勝手に結論出して、本気で向き合ってくれる人なんていない。私たちがどうしようがどうでもいいんだ。と思っていました。
でもその後、会うたびに、あの大きな声で、お〜い、〇〇〜?大丈夫か〜!!と声をかけてくれたり、用があってY先生が顧問の部活の場所に行くと、お!!〇〇だ!!元気か〜!!お〜い!!と、ふざけ半分で声をかけてくれました。
はじめはなんだこの人と思いましたが、次第に、その声掛けで元気が出ている自分に気づきました。
そして私は、同時期に動いていた生徒会選挙にでて落ち、生徒会担当だったY先生と1対1で話す機会がありました。
その際、安心感か、安堵か、本当は落ちて悔しかったのか、Y先生を見た瞬間、また、涙が止まりませんでした。
「そんなに悔しかったんか」と言われ、「わかりません」と答えた私に対して、「頑張ったもんな。うん。頑張ってた。〇〇がダメだったわけじゃない。絶対に自分を責めることはするなよ。」と言いました。
そして、「こないだも、ちゃんと聞いてあげられなかったけど、ごめんな。〇〇が普段から沢山頑張ってることを知ってるし、俺もたくさん助けられてるから、何があったかは分からないし、話したくなかったら話さなくていいけど、そういう部分を無駄にしてほしくない。」
「そんで、なんかあって、俺でいいなら、なんでも言え!!笑しけた顔されるとやる気出えへんわ」
と言ってくださいました。
そこで私は、こんなに正面からぶつかって、でも無理矢理なことはしない。自分を認めてくれて、沢山見ててくれて、絶対に一人にしないぞって、こんなに伝えてくれる大人がいるんだ。と初めて思いました。
その後も、沢山お世話になって、どんどんY先生が大好きになって、私もこんな大人に、こんな先生になりたいと、Y先生と仕事がしたいと思うようになりました。
正直、学年の生徒からは、Y先生のやり方に対する好き嫌いは分かれます。
私も、めちゃくちゃだな!笑と思う瞬間はありました。
でも、出会えてよかった。出会わなきゃ行けなかった。
かっこよくて、スポーツ万能で、勢いがすごくて、声が大きくて、どんなことでも全力で、英語の発音が良くて、授業が面白くて、言葉が雑で、かと思いきや沢山の大切な言葉をくれて、生徒を誰一人ひとりぼっちにしないで、よく寝て、輪ゴム飛ばして、真面目な場面では強い目力がもっと強くなって。
そんなY先生が大好きです。
2年生、3年生、とつづいて。
Y先生のクラスで卒業することが出来て本当に良かったと、心の底から思っています。
たくさんの宝物を、愛を、時間を、ありがとうございました。
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