マガジンのカバー画像

日刊アルカディア

114
毎週刊行日である土曜日の19:00以外に、投稿する場合にこちらにも追加します。
運営しているクリエイター

2024年6月の記事一覧

レッサーデーモン(アンセシアワールドの生物)

レッサーデーモン(アンセシアワールドの生物)

●生息地域
魔界のあらゆる場所、人間界の洞窟や遺跡

●種族
悪魔族の下級悪魔

●体長:180㎝~230㎝
●体重:80㎏~140㎏

●外見
骸骨の顔、山羊の角を持つ。大きな黒い翼を背に生やしている。この翼は破壊されても、時間が経つと再生するとされている。

●生態
悪魔間でのみ通ずる言語を用いて、巧みにコミュニケーションを取ることができる魔族の戦士。
インプやグレムリン同様に、より高位の魔族

もっとみる
頑固爺さん

頑固爺さん

頑固爺さん、村の名物
眉間にしわ寄せ、毎日ぶつぶつ
「俺が若い頃は、こうじゃなかった」
長年の経験からして、譲れぬ信念。

「間違いないのだ、これが正しい」
新しいことには首を横に振る
「それはダメだ」と一言、ピシャリ
変わりたくない、その心根。

孫がスマホを見せれば
「あいつはダメだ、そんなものは不要」
便利なものも、頑固爺さんには無用
昔の方法が、彼の誇り。

「俺がいないと困るだろう」

もっとみる
クラーケン(アンセシアワールドの魔物)

クラーケン(アンセシアワールドの魔物)

●生息地域
世界中の外海、一部の内海

●種族
巨大イカ

●体長: 7m~30m(それ以上のサイズの記録もあり)

●外見
白く大きなイカ

●生態
普段は海中に潜んでいるが、海上に多くの捕食対象を感知すると浮上してくるか、海中から奇襲を掛ける。
大きさについては30mを大きく超える目撃情報や記録も残っている。外海に出る者たちにとっては海賊同様に遭遇したくない存在であり、外界に出る船の多くには、

もっとみる
グレムリン(アンセシアワールドの魔物)

グレムリン(アンセシアワールドの魔物)

●生息地域
魔界のあらゆる場所、人間界の洞窟や遺跡

●種族
悪魔族の魔獣

●体長 10cm程度-100㎝
●体重:5㎏- 30㎏

●外見
全身が毛で覆われており、鋭い牙と爪を持つ。大きな耳。

●生態
鋭い牙と爪で獲物と定めた相手に襲い掛かる。インプ同様に集団での攻撃を得意としているが、連携した狩りは得意ではない。
獣のような外見をしているが知能は見た目よりも高く、敵を快楽のために甚振るなど

もっとみる
スキルポイントが不足しています

スキルポイントが不足しています

パソコンの画面に映る、冷たいシート
スキルチェックシート、無機質な質問
己に可否を問う……否
繰り返される否、胸に重く。

「この技術を持っていますか?」
「その経験はありますか?」
スキルポイントが不足しています
冷酷な文字が心を突き刺す。

過去の選択、過去の怠惰
レベル上げをサボった罰
振り返れば、遅すぎた学び
後悔の波が押し寄せる。

「リセットボタンが欲しい」
あの日に戻り、やり直したい

もっとみる
ぽこぽこもっこん

ぽこぽこもっこん

朝の陽射しに照らされて
ぽこぽこ跳ねる、小さなうさぎ
草原を駆け抜け、風がそよそよ
みゅんみゅんと花が咲き誇る。

もっこん、もっこん、草むらの奥
かくれんぼする、かわいいリスたち
ぽこぽこ追いかけっこ、楽しそうに
木々の間をくぐり抜けて。

みゅんみゅんと歌う、小鳥の声
青空に響く、春のメロディ
ぽこぽこもっこん、笑顔が広がる
自然のリズムに心躍らせて。

日が暮れるまで、続く冒険
ぽこぽこもっ

もっとみる
ボコボコのメンセツ

ボコボコのメンセツ

パソコンの前に座り込み
心臓がドクドクと音を立てる
画面越しの面接官の顔
冷たい目、鋭い言葉。

「自己紹介をどうぞ」と言われ
言葉が詰まり、画面が揺れる
ネットの不調か、心の不調か
もうあかん、これで終わりか。

自己紹介が途切れ途切れ
面接官の眉がひそめられ
「次の質問に移りましょう」
冷たい声が胸に刺さる。

「つまりどういうことですかね?」
必死に答えを探し出すが
頭の中は真っ白に
だるい

もっとみる
全てを吸いつくすまで……

全てを吸いつくすまで……

夜の深い森の中、
闇が闇を呼び寄せる。

古びた館が立ち尽くす、
長い年月の静寂に包まれ。

月光が届かぬその場所で、
何かが蠢く音がする。

チチュウ、チチュウと低く鳴く、
その音は、闇の底からの囁き。

館の中、壁を這う影が、
生きた者の息を感じ取る。

囁きは次第に大きくなり、
全てを包み込む暗黒へと。

古びた窓が軋む音、
足音のない足音が響く。

館の中の静けさが、
不気味なほどの安らぎ

もっとみる
お願い……やめて……

お願い……やめて……

暗い森の奥深く、
夜の闇が全てを包み込む。

冷たい風が木々を揺らし、
心臓の鼓動が響き渡る。

足音が迫る、背後から、
何かが確実に追ってくる。

「お願い……やめて……」と呟く声、
息を切らしながら、振り返る。

見えない恐怖、形のない悪夢、
逃げる足音、さらに速く。

木々の影が踊り、
闇の中で笑い声が響く。

「やめない!!」という叫びが、
耳元で囁かれるように聞こえる。

冷たい汗が背筋

もっとみる
虚無の夜に響く音

虚無の夜に響く音

このようなことになろうとは……

冷たい雨が窓を叩きつける夜、
静寂の中で響くブモーという低い音。

闇が深く覆い尽くす部屋の隅、
思い出の欠片が散らばる。

かつての笑顔、希望に満ちた日々、
今はただ、遠い記憶の彼方。

このようなことになろうとは、誰が思っただろう。
愛した人々は去り、信じた未来は崩れ去る。

ブモー、ブモーと繰り返す音に、
心の中で何かがひび割れる。

夢見た場所、描いた未来

もっとみる