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golangの「Beego」フレームワークとは 特徴やメリットについて解説

あらゆるプログラミング言語にはフレームワークがあります。

フレームワークとは、枠組みや構造を意味しており、システム開発においてはシステムの土台となりシステム開発の効率化を図る上では欠かせない仕組みです。

フレームワークを使うことによって得られるメリットとして、最も大きな特徴はメンテナンス性を高く保てることにあります。例え同じプログラミング言語でシステム開発をしていても、フレームワークがなければ開発者によって作りがバラバラになる可能性があります。

書き方に統一性が出るためメンテナンス性も上げることができます。さらに一から作る必要がなくなるので時間短縮にも繋がります。


Beegoとは

BeegoはGo言語用のオープンソースのWebフレームワークです。
MVCアーキテクチャに基づいて構築されており、Go言語のシンプルさと効率性を活かしたWebアプリケーションの開発が可能となっています。

HUAWEI社などの多くの中国系企業のサービスに採用されていることもあり、中国で一番人気を集めています。


Beegoの歴史

BeegoはGo言語のWebアプリケーションフレームワークとしてAstaXie氏に2012年に開発されました。

詳しい歴史の参考文献がないため、細かな変遷については定かではないですが、リリース以降から今まで性能改善や機能追加がされてきました。


Beegoの特徴

MVCアーキテクチャ

 BeegoはModel-View-Controller(MVC)パターンを採用しています。
アプリケーションのデータ構造、ユーザーインターフェース、およびビジネスロジックを分離できるため、整ったアプリケーション構造となります。


組み込みのORM

BeegoにはORMが組み込まれているため、データベースの操作が簡略化されています。


RESTfulサポート

 BeegoではRESTfulアーキテクチャをサポートしているため、API開発を容易にすることができます。これは主流なモダンWebアプリケーションの設計においては非常に心強いです。


自動的なドキュメント生成

 BeegoではSwaggerを自動生成することができます。
仕様を追いやすくなるだけでなく、テストも容易に行うことができます。


モジュラー設計

 Beegoはモジュラー設計を採用しています。
開発者はカスタムモジュールやプラグインを簡単に追加できます。


セッション管理とセキュリティ

 セッション管理機能を備え、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)防止、XSS(クロスサイトスクリプティング)防止などの基本的なセキュリティ機能が組み込まれています。


高パフォーマンス

 Go言語の特性を活かし、高速なパフォーマンスを実現しています。
特に並行処理やネットワーク処理において優れています。


豊富なツールとドキュメント

Beegoには開発を助けるための豊富なツールセットが用意されており、充実したドキュメントが提供されています。


Beegoのインストール方法

BeegoのインストールはGo言語のパッケージ管理システムを使用して行われます。
Beegoをインストールする前に、Go言語がインストールされていることを確認してください。まだGoをインストールしていない方はGoの公式サイトからダウンロードしてインストールしてみましょう。

Goのインストール後、以下のコマンドを実施してGoがインストールされているか確認します。

go version

Beegoのインストールを行うには以下のコマンドを実施します。

go get -u github.com/beego/bee/v2@latest

Beegoのインストールが完了したら、以下のコードを実行してアプリを起動してみましょう。

package main

import (
    "github.com/astaxie/beego"
)

func main() {
    beego.GET("/", func(ctx *context.Context) {
        ctx.Output.Body([]byte("Hello, Beego!"))
    })
    beego.Run()
}

実行は以下のコマンドになります。

go run ファイル名.go

問題なく実行することができたら、Webブラウザで http://localhost:8080 にアクセスしてみましょう。
「Hello, Beego!」メッセージが表示されれば、インストールは成功です。


golangをもっと詳しくなりたい方に

初めてのGo言語

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詳解Go言語Webアプリケーション開発

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