SQLで複数のレコードを一度に更新する方法と注意点
今回はSQLで複数のレコードを一度に更新する方法を紹介していきます。
複数のレコードを一度に更新する方法
正確な文法は使用しているデータベースシステムによって異なることがありますが、一般的なSQL文を使って、複数のレコードを更新する方法を説明します。
SQL UPDATE文の基本形
複数のレコードを更新するための基本的なUPDATE 文は次のようになります。
UPDATE table_name
SET column1 = value1, column2 = value2, ...
WHERE condition;
WHERE句を省略すると、テーブル内の全てのレコードが更新されるため、更新時はWHERE句の指定を忘れないようにしましょう。
複数の条件での更新
特定の条件に一致する複数のレコードを更新する場合、WHERE句内で条件を指定します。
例えば、特定のカテゴリの商品の価格を一律で更新したい場合は次のように書きます。
UPDATE products
SET price = price * 1.1
WHERE category_id = 5;
上記のSQLではcategory_idが5に一致する全ての商品の価格を10%引き上げます。
複雑な条件での更新
複数の異なる条件に基づいて異なる更新を一度に行いたい場合、CASE文を使う方法が便利です。
UPDATE employees
SET salary = CASE
WHEN performance_rating = 'Excellent' THEN salary * 1.10
WHEN performance_rating = 'Good' THEN salary * 1.05
ELSE salary * 1.03
END
WHERE department_id = 3;
上記のSQLではdepartment_idが3の従業員に対して、パフォーマンスの評価に応じて異なる割合で給与を増加させています。
注意点
バックアップ
誤ってデータを変更してしまった場合に備えるためにも、更新前には影響を受けるデータのバックアップを取っておくようにしましょう。
トランザクションの使用
何か問題が発生した場合には変更をロールバックできるように、更新処理はトランザクション内で行うことをおすすめします。
SQLをもっと詳しくなりたい方に
SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作
『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』はSQL初心者または基本的なデータベース操作スキルを身につけたい人々に適した書籍です。
この本はSQLの基本から始め、リレーショナルデータベースの操作に必要な知識を段階的に提供します。特にデータベースとSQLの基本的な概念に焦点を当てており、初学者が理解しやすいように構成されています。
SQL実践入門 ――高速でわかりやすいクエリの書き方
『SQL実践入門 ――高速でわかりやすいクエリの書き方』はSQLを既に基本的には理解しているが、より効率的でパフォーマンスの高いクエリを書きたいと考えている中級から上級のデータベースユーザーに最適な書籍です。
この本は単にSQLの文法を説明するのではなく、クエリの最適化、実行計画の解析、インデックスの効果的な使用といった高度なテーマに焦点を当てています。
以下の記事では筆者が実際に読んだおすすめの本をまとめています。
SQLを動画で学ぶ
【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまでMySQLで覚えるSQL実践講座
この講座ではSQLを扱ったことのない完全に初心者の方でも無理なく基礎的な構文から、複雑な処理までを勉強することができます。
3週間(+1日)という期間で、実務レベルのSQLを身に付けることができます。
はじめてのSQL ・データ分析入門 -データベースのデータをビジネスパーソンが現場で活用するためのSQL初心者向コース
このコースではデータベースを操作するSQL を、ビジネスにおけるデータ分析に役立つスキルとして学びます。
講義を聞くだけでなく実際にSQLの記述を行う体験型の学習スタイルです。理解をさらに深めるための演習問題にもチャレンジします。
このコースはSQL初心者が中級者になるための講座です。普段からSQLを使用している方には、受講をおすすめしていませんのでご注意ください。
以下の記事では筆者が実際に受講したおすすめUdemy教材をまとめています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?