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上司図鑑#02|私の仕事見てくれてます??

「上司はいつも忙しくて、私の仕事に目を向けてくれない!」
こんな風に感じたことはないだろうか?
実は、これには上司なりの理由がある。今日は、上司の「見えない仕事」の背後にある事実をご紹介したい。


✅上司の「見えない仕事」とは?

上司がパソコンに向かっている時、実は何をしているのだろうか?
メールの返信、会議の準備、さらには上層部への報告…。
これらはすべて、チームの仕事を支える「見えない仕事」だ。
上司も一人の人間、限られた時間の中で何を優先すべきかを常に考えているものである。

そもそも、私の経験上、上司は部下の状況を「20%」も理解していないと思って良いかもしれない。
1日を通じて、席を並べ、パソコンを覗き込み、一挙手一投足を確認していればある程度の状況を把握できるだろうが、現実的にそれは不可能だ。

実態は、部下が何をやっているかわからない状態が大半であり、だからこそ報告、連絡、相談を欲する。いわゆる「報連相」というやつだ。

長い報告はいらない。
今うまくいっているのか、トラブっているのか、そこが無性に気になるものだ。

✅上司の目に留まるためには?

とは言え、部下としては、自分の仕事が正しく把握され、評価されたいものだ。
そのためには、上司が気づきやすい形で成果を提示することが重要だ。
たとえば日報のように、定期的な報告メールをわかりやすくまとめて送るとか。
あえて時間を確保し、簡潔でポイントのあるプレゼンテーションを行うなども効果的かもしれない。

あとは、地味に失敗したことをしっかり報告してくれる部下は信頼できると感じる上司が多いと思う。
部下からすると失敗は報告しづらいものだが、上司からすると失敗自体はそこまでネガティブなものではなく、火がまだ小さいところでちゃんと火消しできることが重要である。

というか、部下は失敗するものだと普通の上司は織り込み済みだ。
失敗したことを責めるのではなく、失敗から学びを得て次に活かすための動きを期待している。そのための初動が即時報告だ。

✅たまにある上司の勘違い

上司も完璧ではない。
ある日、私が企画したプロジェクトを上司が全く別の人の功績だと勘違いして…。こんなエピソードがないこともない。

要は日頃からのコミュニケーションが大切ということだ。
常々、自分がどんなプロジェクトを受け持ち、どんな動きをしているか報告して理解してもらっていれば、基本的にこんなことは発生しない。

ただ、上述の通り、上司は黙っていたら部下の仕事を把握していない。
だから、自分からコミュニケーションを取ろうということだ。

✅まとめ

上司もまた、多くの仕事に追われる一人の人間である。
部下としては、自分の仕事を適切に伝え、理解を求めるための工夫が必要だ。
そして時には、上司の小さな勘違いを笑い飛ばしながら、良好な関係を築いていくことが重要である。


「上司図鑑」では、上司の真意を紐解き、部下がそれをどのように捉え自身の成長につなげられるかに焦点を当てている。
読者にとって有益な洞察を提供し、より良い職場環境への一歩を踏み出すきっかけとなることを目指している。