普通の事しか言ってない。

　皆さん、こんにちは。普通の事しか言えない木賃ふくよし(芸名)です。
　なんか、アメリカの大統領選挙が異例な荒れ方をしている模様ですね。
　コ ロ ナ騒ぎの時と言い、人間ってのは一皮剥いたらコレなのかなあ、と思うとやるせねえ気持ちになりますね。

　誤解なきように言うと、トランプ氏かバイデン氏の二者択一でどちらかしかないなら、いや、泡沫候補は泡沫候補でしかない。第三の選択肢がないなら、ワタクシはトランプ氏を選ぶ。単純にドリーマーではなく、リアリストであると思うからだ。
　政治に理念や理想は必要だが、それ以上に必要なのは、直面している問題を直視し、取り組んで、消化していく能力だと思うからだ。

　んで、どちらかと言えばトランプ氏を支持するが、住んでもなければ、選挙権もないアメリカの大統領の事だ。
　ぶっちゃけ、ほとんどの

　日本人には
　どうしようもない話

　なので、大人しく見守るのが正解だとしか思ってない。
　だって、出来る事がないんだもの。

　せいぜい知り合いのアメリカ人に「バイデンよりトランプに投票しろよ！」って言う事ぐらいか？ ただワタクシゃ日本の選挙でも「コイツに投票しろ！」なんて傲岸不遜な事は言いたくないわ。
　いいトコ、「日本の立場からすると、こっちが大統領になった方が得があるんじゃね？」って言うぐらいが関の山である。
　だいたい、本当に大統領選挙に危機感を持っていると言うなら、

　せめて英語で発信したら？

　としか思わないのである。

　で。どちらかと言えばトランプ派だけど、トランプ支持の過激派を支持する訳じゃない。
　これまた誤解なきように言うと、今、事を起こしているのが必ずしもトランプ支持派だとも思っていない。
　選挙の不正にしてもそうだ。
　ワタクシがトランプの立場なら、絶対に勝てる州と、絶対に勝てない州で、バイデン側に不正投票をする。不正票が見つかったと騒ぎ立てる材料になるからだ。バイデンの立場でもそうする。
　そして今回の選挙は正直言って、トランプ側の敗北なのだと思う。
　そりゃ、バイデン側に不正があったと言われれば、あったのかも知れない。
　しかし、それがトランプ側になかったと何故言えるのだ？
　そりゃ、バイデンやトランプが命じて不正を行った可能性もあるだろう。だが、それぞれの過激派が勝手にやらかす事だってある。
　だから、不正があったとしたら、不正票を取り消して再集計するしかない。
　お互い不正ゼロでない限り選挙をやり直すなんて馬鹿なことは出来ないのだ。
　そんな選挙費用を肥大化させるぐらいなら、とっとと大統領を決めてコ ロ ナ対策してもらう方がマシだとしか思わない。

　話を戻すが、今回の事件にしたって、香港の時と同じような図式は出来る。
　例えば一部の過激派がトチ狂った行動を起こさず、実に平和的に活動していたとしても、相手側が狂信者の過激派を装って事を起こす事は可能なのである。そもそも、どんな聖人君子にでも、過激派の狂信者はついてしまうのだから、防ぐのは難しい。

　コレもまたどっちなのかは知らんが、今ワタクシが言ったような、

　「バイデン側がトランプ過激派のフリをして事件を起こしたのだ！」

　と言う陰謀論をバラ撒く事も出来てしまう。
　それがどれほど荒唐無稽であれ、やっぱり陰謀論を信じてしまう人は出てくる。
　そして、荒唐無稽であるほど、アレな人が多い派閥に属するのはやめよう、となる人も出てくるだろう。
　つまり、ワタクシがトランプ派なら、
　「トランプは宇宙人と結託して世界征服を企んでいるのだ！ その陰謀を止めてくれる救世主バイデンを大統領にしなければ！」と発信する訳だ。
　コレを信じるアレな人は味方についてもらっても困るし、信じない人は離れやすくなる。一石二鳥だ。
　無論、宇宙人とまで言えば極端だが、微妙なラインを攻めてくる。

　「知合いの外交官に聞いたけど、バイデンは中国とずぶずぶの関係で、習近平氏の側近、唐軍一氏から4億2050万ドルの献金をされている」なんのが良い例だろうか。

　情報源がハッキリしないのに、何故か「習近平の側近、唐軍一から4億2050万ドル」という具体的な名前や数字を出されると信じてしまうのだ。
　なお、数字は今テキトーに作ったし、習近平の側近は唐一軍であり、唐軍一も今作った。
　だからこそソースは確かめる必要があるし、常識的にそれが可能かどうかを考える必要があるのだ。いや、必要と言うより義務かも知れない。
　実際にあったツイートだが、「トランプがF-35戦闘機を1200機作らせて、日本はそれを買わされる」なんてのがあった。コレだ。

高い代償

トランプ再選が確実になりつつある
12月にロッキード社がF35を1200機みなし生産していた…
日本はトランプとの仲を回復する為に、日本は1200機のF35戦闘機を買わざるをえない。1機116億円だから
13兆9200億円になるでしょう…
此れでトランプの機嫌がいささか良くなるでしょう。

— 絢香 (@QueenARZ) January 5, 2021

　無理がある。ありすぎる。
　一機で100億円はするから、12兆円。国家予算(100兆円)の12%である。特別会計込み(計300兆円)でも4%という莫大な数字。てか、

　日本の年間防衛費の３倍。

　(日本の年間防衛費は4兆円)

　戦闘機だけで。

　アホか。

　だいたい1200人もパイロットどうすんねん、と。
　てか、戦闘機を月産1200機ってどないすんねん、と。

　しかし、少し調べて、少し考えればわかる事でも、数字や具体例を出されると、騙される人は続出してしまうのである。
　だから、もう一度言う。
　情報源を確かめ、名前や数字を確かめ、それが常識的に考えて実現可能かどうかを調べる必要があるのである。
　何も難しい事は言ってない。
　年間防衛費が合計４倍になるなんて事はあり得ないのである。
　
　何も難しくない。今なら指先一つで検索できる。自分の手で確かめる事だ。
　何ひとつ難しい事なんかない。

　普通の事しか言ってないのである。本当に普通の事しか言ってない。当たり前の事しか言っていないのである。

　なのにまぁ、ネットの海には、荒唐無稽な都市伝説が星の数ほど転がっている事よ。

　普通に考えりゃわかるだろ。

　とか思ったんだけど、

　あの人達の「普通」って「アレ」なのか、と思ったら、うん。

　彼らの中では、

　彼らも普通の事を
　言ってるだけ
　なのかも知れないな。

　※ この記事がすべて無料で読めるのは常識ですが、ウチの場合、読んで面白いと感じたら投げ銭(¥100)をしていくのが普通らしいですよ。
　なお、この先にはワタクシの信じていた都市伝説について書いてあります。