精神障がい者目線での社会


まえがき

まず、わたしは障がい者である。
具体的には精神障害3級、双極性障害・パニック障害・自律神経失調症の3つの診断を受けている。
当たり前といえば当たり前だが精神障害は目に見えない。
そして世の中の99%は目に見えないものを理解できない。
これは独自のヒアリングと10年以上この障がいと向き合ってきた知見だ。
異論はあると思う。しかし、この記事ではこれを前提として書かせてもらう。

家族との障壁

まず家族からの理解を得られない
具体的には調子が良いのか悪いのか見えないので判別できない。
これは本人たちに聞いたので間違いないことだ。

社会での生きづらさ


次に安定して出勤することが出来ない
これは言うまでもなく社会人として致命的である。
サボっていると取られたり、休みがちだから頼みたいことも頼めない。
その内いてもいなくてもどうでも良くなる
そうして築いてきた関係は簡単に崩れる
こうなるととてもその会社に居づらくなる。
現在この状況にいる。(2023/09/02)

体調面での生きづらさ

双極性障害では躁状態とうつ状態を行ったり来たりする。
うつ状態の時は動けないだけだからまだ良い。
躁状態の時に少なくともわたしは金遣いが荒くなってしまう。
その為無理なお金の使い方をして困った状況になることがある。
それを受けてうつ状態になる。
これを繰り返しているのが現状だ。
うつ状態の時はストレス性の発熱、それに伴う体調不良と自律神経失調症による睡眠障害が襲ってくる。更にパニック発作が起きて動くのすら難しくなる。
障がいは連動しているのだ。

行政による支援の形

まず自立支援医療補助を受けられる。これにより1割負担で精神医療を受けられる。これは大きい。
次に障害年金だ。これを受給するのに家族とぶつかったことが懐かしい。
通常の年金と同じぐらいの金額を隔月で受け取ることができる。
それ以外に傷病手当金がある。休職中の給与保証だ。
ただしこのお金はすぐに受け取れるものではないので、休職中から会社と密な連携が必要になる。……が、現実問題精神の病で休んでいるのだから正常な判断は勿論、行政手続きなど連絡するのは難しい。
しかし総合すると障害者福祉は機能していると言えるだろう。
それでも障害年金だけで生活していくことは非常に難しい。
生活保護も視野に入れなければ一人暮らしは無理かも知れない。

日本はどうなの?

日本にはアニミズムという目には見えないものを大切にする文化があるとされている。しかし、現実は上記の通りだ。良いものであれば大切にするが、いざ自分、あるいは身内に良くないものとして降りかかると直視するのは難しい本人でさえそうなのだから周りの人間の理解を得ようだなど夢のまた夢だ。それでも精神医療が進んでおり、社会全体が精神障害は身体障害と同じぐらい重いものだと正常な認識を持っている国も存在する。
だからと言って日本が悪いと言っている訳では無い。
これも上記の通りだが、行政はきちんと対応してくれている。
恐らく一人暮らしを開始すれば生活保護の受給資格を得られるだろう。
そういう意味ではしっかりとした国なのだ。

まとめ

・身体障害より精神障害のほうが目に見えない分、理解が難しい。
・障がい者という扱いは同じなので行政では手厚い保護が受けられる。
・真っ当に働くことは障害の程度によるが、難しい。

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