引きこもりと風呂
あの頃は起きた瞬間から気が重かった。
今も平日は毎朝気が重いけど
仕事やだなーってだけだし
度合いが全然違う。
明るい…あぁまた目が覚めちゃった…
もうそれだけで絶望。
夜は夜で新聞屋のカブの音が聞こえると
夜が終わる…朝が来る…うわーー!!!
って勝手に混乱してた。
鬱あるあるの風呂に入れないって
いろんな事が関係してると思うんだけど
私の場合は
入ったら出たくなくなる
っていうのも理由の一つにある。
出るには体を拭かなくちゃだし
出たら髪を乾かさなきゃいけないし
せっかくキレイにしたのに
あの汚い部屋へ戻らなきゃいけないし
風呂に入る時に気合と覚悟がいるように
出るにも気合と覚悟が必要なんだけど
脳が正常運転できてないから
決断までにものすごく時間がかかって
迷ってる間に疲れ切っちゃうんだよね。
調子良くても3日に1回とか
調子悪けりゃその間ずっと入れない。
自分がくさいかどうかもわかんなかった。
まだ実家にいる頃
入ったはいいが出る気力が湧いてこなくて
ぼーっと途方にくれてたら
母が何してんだ様子見にきて
たぶん心配して言ってくれたんだけど
責められたと解釈しちゃって
その後しばらく風呂入れなかった。
ササっと短時間で出られる自信がなくて
また何か言われると思うと無理だった。
この引きこもってる間に
脳が退化しちゃったのかなんなのか
物事を考えてる時、考えようとしてる時
何にも行き当らないことが度々あって
脳みそに空洞できてるかも…なんも考えられない…
これじゃ死ぬにも死ねない!もうだめだ!
って自分の脳にも絶望してたな。
空洞はいまだに感じてる。
スコッと抜け落ちてしまってる感じ。
人の名前が覚えられなくなったのはただの老化か?