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1月26日(日)関東のお笑いに憧れる(海外のコメディにも憧れる)

人は自分にないものに憧れるようで、隣の芝生は青く見えるというか、輝いて見えるというか、寝心地良さそうに見えるというか、そんな感じで、関東のお笑いに対して、かっこいいよなー、オシャレやなー、いいなー、という感情を抱いている。

関東のお笑いに出会ったのは2017年のことで、それまでテレビを全く見ずに生きてきた私はそもそも「お笑い」というものの存在自体、認識していなかった。知らなかった。

ただ、笑いに対してはなぜか人一倍貪欲な人生で、それなのに「お笑い」のことは知らないので、普通に日常生活で笑いのフィールドワークをやっていた。こう見えて(どう見えて?)私はめちゃくちゃ冗談を言う。日常会話でも隙あれば冗談を言うし、気まずい時なんかにも冗談を言って雰囲気を和らげようとし、それは普通の人からすると冗談を言うようなタイミングではなく、余計に変な空気になり、滑るどころかただのヤバい奴になる。

それでも関西出身だからなんとかやれていた。関西の人たちは日常会話の中で笑いを重要視することが多いし、笑いに執着することを特殊とも捉えない。お笑いの好き嫌いとか、「お笑い」という文化を認識してるしてないに関わらず、生活に笑いが浸透している。ナイツの塙さんが著書『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』でも指摘している通り、関西では日常会話自体が掛け合い漫才になっている。だから笑いに飢える私も、さして困らなかったわけだ。

で、2017年、病気になって実家に帰って、体が痛すぎてどっこも行けへんのでひたすらテレビを見るようになったわけやけど、なんなん?めっちゃおもろいやん。え?なにこれ?と、衝撃を受けるわけですよ。テレビめちゃくちゃおもろいやん。みんなめっちゃ冗談言うやん。日常生活の比じゃないやん。ここは夢の国?私の求めてた世界はここにある?

と、人生29年目にしてようやく「お笑い」という文化を知り、その素晴らしさに心酔するわけですが……

結局、関西のお笑いはテレビで見ても日常の笑いと劇的な違いっていうのは、ない。日常を究極に洗練させた先にあるのが、芸としてのお笑い。関西は吉本新喜劇に笑いの感性の基盤をある意味で乗っ取られている(新喜劇もめっちゃ好きやけど)。ボケるし、ベタベタにツッコむし、コケるし、そういうのん、もう新鮮味ないやん?となってくるわけで……

そしたらテレビというものはやっぱり全国ネットですから、関東で制作されてる番組とか、東京の芸人さんが出てる番組とか、あるわけですやん。なんなんあれ?感性が全然違うやん。笑いの構造が根本から違うやん。新喜劇じゃないやん。サラッとしてるやん。なのにめちゃくちゃ面白いやん。ゴッドタンとか。なんなんあれ。びっくりする。かっこえー。かっこええわ、ってなるわけやん。

バカリズム先生の『架空OL日記』とか、天才か?って思って観てしまうやん。だって狂ってるもん。升野さん本人がOLの格好して普通に銀行員として女子たちに紛れて生活してて、誰もそこをツッコまへんわけやん。オシャレすぎるやろ。この可笑しさは視聴者の共通認識としてしみじみ噛み締めて下さいねってことやろ。ツッコんで「ここが笑うところですよ」って親切丁寧に解説しいひんわけやろ。かっこよすぎるやん。かっこいいよ……

芸能人が結婚しはってもショックを受けたことがなかったけど、バカリズム先生のご結婚だけは、マジか、そうか……おめでとうございます……。ってなりました。

ただのバカリズムが好きすぎる人の日記になってしまった……

とにかく関東のお笑いがカッコよく感じてしまう関西人な私ですが、ナイツの塙さんの本を読めば、あんなにオシャレな笑いをやる関東芸人の代表とも言えるナイツさんですら、関西の日常生活漫才文化に一種の憧れを抱いてはるみたいで、なんかもう、そういうことなんやな、って思います。隣の芝生はふっかふか。

あと、外国のお笑い(というか、コメディ)もめっちゃかっこよく感じる。そもそも言葉がかっこいい。「お笑い」じゃなくて「コメディ」やねんで。「お笑い芸人」じゃなくて「コメディアン」やねんで。かっこよすぎか。僕コメディアンなんですって言われたら緊張するもん。僕コメディアンなんですーいつもお世話になってますーって、そんな風には言わへんやろけども。

私の大好きな『サインフェルド』のネタは本当にオシャレが過ぎていて観ていて気持ちいいくらいオシャレで大好き。去年までアマプラで観られたのに配信が終了してしまってから冬の時代が続いている。どうも2021年にネトフリにくるらしいので、早く来てください。お願いします……

はーおしゃれ。かっこえー。ほんとに社会を上手く見てる。角度も絶妙。ほんで単純にネタとして奇妙でおかしい。ありえなさとあるあるの融合。

自分のために心の赴くままに書いたら心底変な日記になりました。

おわり

P.S. とはいえ漫才は中川家がいちばん好き。


【出来事】

スカーレット、大丈夫?これ大丈夫?な展開になってきてる。大丈夫?

土曜時代劇『蛍草 奈々の剣』が始まり、面白そうなので嬉しい。

池上彰先生のニュース解説番組が恐ろしくわかりやすくてびっくりする。番組ゲストには賢い役割の人と、アホの役割の人がいるんやけど、池上さんはアホのコメントもバカにしないので本当に人間がお出来になっている。素敵……!

アメリカとかイランのことがずっと気になってる。どうして同じ神様を信じてるのに考え方が違うと揉め事が起きるんやろな。宗教については子供の頃から本当に色々考えてるけど、やっぱり私は何も信じたくない。いるとかいないとかじゃなくて、誰とも争いたくないから……

半年ぶりに台所の手前まで行った。どんなに感動するかなと思ったけど、別になんていうか、「こんなもんか」レベルやった。そんなもんなんやなー、と思った。帰りたくても帰れなかった故郷にいざ帰ったら、案外「こんなもんか」って思うかもしれん。離れれば離れるほど壮大になるだけで、実態は変わらんままやから。ショパンの心臓もポーランドに帰って「こんなもんか」って思ってたらいいな。いいんか?


HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞