振り返れば丸亀製麺とまいばすけっと。ユルくて好きだよ大田原市(家族移住体験:栃木県大田原市#2)
この日は地域おこし協力隊の方、そして移住コーディネーターの方に会って大田原市の話を聞く日。
早起きし、娘と二人朝風呂から一日がスタート
早く起きて仕事をしようと思ったら、珍しく娘も起きる。
「腕とか足がヌメヌメするお風呂に入りたい」
とのこと。
すべすべと言ってほしい、と思いながら、私自身ちょっとウキウキしながら温泉をためて娘と二人朝風呂に。
お風呂から上がると夫も息子も起きていて、「ズルい」と泣く息子をなだめながら朝ごはんに。
大田原市をこよなく愛しつつ、よく行く店は「丸亀製麺」と答える地域おこし協力隊の益子さんを好きになる
移住・定住交流サロンで対応してくれたのは地域おこし協力隊の益子さん。優しい笑顔で安心する。
大田原市でおすすめの食べ物は何かと聞くと、
「好みによるから、実はそれが一番難しい質問ですね」と心底悩ましげな表情を浮かべる益子さん。
確かにそうだ…!
質問を変え、
「益子さんの個人的によく行くお店はどこですか?どんなところでも構いません」と聞くと、
「正直なところ、丸亀製麺です」と答える益子さん。
正直者…!
この人が好きだな、と思った瞬間だ。
ちなみに大田原市は三鷹唐辛子が有名で、「さんたからあげ」という唐辛子が使われているからあげが美味しいとのこと。
我々の質問はまだ続く。
「子連れで行くのに良い場所はありますか?」
「子連れか…トコトコ大田原(商業施設)がいいかもしれません。雨天関係なく遊べますよ!ただ、現在遊具の入れ替え中で閉館中なんです」
「おぉ…!行きたかった…!」
ただ、この後覗きにいったところ、4階建ての図書館も併設されている商業施設の2階にあったあそび場は、確かにこれは子どもが喜ぶだろうなぁ、帰りたがらないだろうなぁという感じの楽しそうでリーズナブルなあそび場だった。
益子さんへの夫からの質問は「4回も星空全国一位に輝いているとのことですが、星空の綺麗さはどのようにきまるのでしょうか」というもの。
そして子どもたちからの質問は「ここにはいっぱい牛がいるけれど、何のためにここにいるの?」というもの。
星空に関しては互いに特に触れることなく 、牛に関しては「えっと、食用といいますか…」と悪そうな表情を浮かべる誠実な益子さん。
「大丈夫です、ちゃんと私たちから伝えます」とちょっと笑いながら伝え、車の中でしっかり食用とは何かを伝えた。
「命食べちゃっていいの?」と娘が言い、あ、笑い事じゃなかったなと思った。
そのほかに、
「森林浴ができると聞きましたがどのあたりが森林浴の人気のスポットなのでしょう」と聞いたところ、
「お好きな場所で森に入っていただき、楽しんでいただければ嬉しいです」と益子さん。
なぬ…!
でもそうだよな、勝手に私たちは森林浴とか言っているけれど、これだけ緑が多かったら、わざわざ「ここで森林浴どうぞ」なんてないんだよな。
大田原はいいところが沢山あるけれど、個人的な「ここを見てくれ!」をぐいぐい伝えて、せっかく来てくれた人の機会を失いたくない、と益子さんは言う。
大田原市での「グイグイこない」は思いやりだった。
帰り際の情報の大きさよ。やはり益子さんが好きだ。
そんな益子さんに感心しつつ、PCをカバンに入れてリュックを背負った帰り際。それでもなお
「最後、これだけは伝えておきたい場所などありますか?ないですよね」と弱気に聞いてみると、
「そうですね…、木製では日本一の天狗のお面がある寺院があります」
と益子さんはまっすぐな瞳で言う。
思わず「最後の情報大きいですね!」とツッコむ。
「また、中央公園と美原公園とポッポ農園なんかもお子様にいいかもしれません。うちも子ども連れてけっこう行くんですよ」と益子さん。
序盤に聞いた子連れおすすめスポット情報では出てこなかった公園や農園が計3つも!
そして益子さんにお子さんがいるという情報も!
あらためて、最後の情報の大きさを拝む。
益子さんと「まいばすけっと」
その後、益子さんがなぜ大田原市に来たのかなどを聞き、話に再び花が咲いた。
私はこういう話が好きだ。
その土地で知り合った方が、どうしてこのまちにきたのか、このまちのどこが好きなのかを聞くのが好きなのだ。
ちなみに益子さんの印象的なエピソードの一つに、益子さんは以前都市部に住んでいたのだが、住んでいた地域には「まいばすけっと」が6店舗もあり、「まいばすけっと」以外のスーパーがなかったことがちょっとした移住の理由の一つになっているそうだ。
(益子さんの許可を得て書いているが、選んだエピソードがこれで申し訳ない。一番切ないエピソードだったのだ。念のため「まいばすけっと」をディスるつもりは一切ない…!本当に…!)
そんなこんなで移住・定住交流サロンを後にし、早速まち探検に。
「さんたからあげ」とオンラインミーティングと光丸山法輪寺
益子さんにおすすめされたトコトコ大田原1階にあるマルシェに寄ると、ジャム用の苺が何と1キロ500円だった。
確かに傷はあるがこれを買わない手はない。
家に帰って食べてみると、さすが栃木。とても甘かった。
普段はもったいなくてできないが、こんなにあるし明日の朝は苺ミルクにしてみようと思う。
いったん家に帰り、私はオンラインミーティングのため家で仕事を。
夫とこどもたちは「さんたからあげ」をゲットしにまた買い物へ。
帰宅した夫が、まだミーティング中だった私をインスタやnoteに使う画像用に撮ってくれたのだが、仕込みのような嘘みたいなおばちゃんリアクションをリアルにしている自分にひとしきり落ち込み、
その後はそうめんと「さんたからあげ」でお昼ご飯に。
「さんたからあげ」ぴりっとしていて私はとても好き。
お昼寝の後は、益子さんが言っていた天狗のお面がある光丸山法輪寺へ。
ここは、全国的にも珍しい神仏習合の寺院とのこと。
川をまたいで建っている鳥居も不思議だったし、
とても雰囲気があって静かに参拝できる寺院だった。
「天狗さん少しゾクゾクするね。この場所自体、少しだけゾクゾクするね」と子どもが言う。
神聖な場所というのは、どこか不思議で、少し怖くも感じるものなんだと思う。
私も小さい頃は怖かったなぁ、と思った。(いや、今もちょっと怖い)
家に帰ったら子どもたちはお昼寝。
その間に夫と二人で仕事を進めたり、明日はWi-Fi環境のある静かな場所でミーティングをしたいためコワーキングスペースを探したり。
子どもたちが起きたら、移住・定住交流サロンに忘れ物をしてとりにいった夫が、今度は移住コーディネーターの西崎さんに様々な大田原市の情報を教えてもらって帰ってきた。
こういう、人によって得られる地域の情報が全く違うところもその人の人柄が見えてとても好きだ。私も行けばよかった。
二階がフリースペースの「カフェ as(アズ)」
西崎さんにコワーキングスペースとして「カフas」を紹介してもらう。2階を使わせてもらえるようで、早速みんなで下見に向かった。
今も繋がる黒電話や、レコードが流れる店内に時間を忘れそうになる。
明日が楽しみになった。
回鍋肉の中に入り味噌味になった栃の木ポークと、早く寝るしかない環境を自分のものにしようと思った夜
夜は栃の木ポークで回鍋肉に(夫がだけど)。
あとザーサイとお味噌汁とトマトと、デザートにちょっと苺を。
栃の木ポークは甘味がしっかりしている!とか言いたかったが、味噌でしっかり味付けをしているからただただ美味しい回鍋肉の味がした…!
「きっと栃の木ポークのおかげだと思おう」といったところ、「俺の料理の腕のおかげだということも忘れないで欲しい」と夫。
承知した。
すっかり遅くなった。
長湯して、のぼせて、子どもがふざけて、かなり叱って、仕事が進んでないことに少し焦って、今夜は終わり。
翌日の私は仕事漬けの予定。夜、星を見れたらいいけど曇りの予定。
そんなこともある。
とにかく、せっかく早く寝るしかない環境だ。
色んな焦りをいったん捨ててみんなでゆっくり寝よう。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?