見出し画像

<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ>福寿舎(町屋リノベーション)、大阪医科薬科大学歴史資料館(ヴォーリズ建築)

 今回より、大阪・高槻市のスケッチを紹介します。
今まで紹介してきた、東京、神戸、京都、仙台、大阪の各都市に比べてなじみがない読者がおられるかもしれません。
 地理的には、大阪と京都の中間に位置します。スケッチを紹介する時に簡単にその歴史に触れることにします。

高槻市のスケッチポイント

 下に、私が訪れた高槻市のスケッチポイントを示します。

高槻市のスケッチポイント

福寿舎(町屋リノベーション)、大阪医科薬科大学歴史資料館(ヴォーリズ建築)

(1)福寿舎(町屋リノベーション)

福寿舎(町屋リノベーション)
アルシュ 23cm×31cm ペンと透明水彩

 高槻市はかつては城下町でした。お城そのものは、明治維新後に廃城になり、確か記憶が間違っていなければ現在のJR東海道線・高槻駅を建設するための資材とされたと、どこかで読んだことがあります。
 城主は徳川末期まで何代も変わりましたが、中でも有名なのは、織田信長に仕え、代表的なキリシタン大名であり高山右近です。

 この絵の町屋は築117年で、「城北町」にあります。その名の通りお城の北、正確には少し西寄りの位置です。
 元は酢の醸造所で、大阪府の助成金を受けてリノベーションを行い、現在は、「福寿舎」という名前で、手作り作家の工房やお店が入っています。蔵のレンタルスペースに頼まれて作品を出品したことがあります。

 当初、真向いのマンションの最上階から見る、この町屋の屋根が素晴らしく、その光景を描く予定でしたが、いざ描こうと出かけたところ階段の修理工事で入れなくなっていました。泣く泣く地上から描きました。

(2)大阪医科薬科大学歴史資料館(ヴォーリズ建築)

大阪医科薬科大学歴史資料館(ヴォーリズ建築) (2014)
スケッチブック(文庫サイズ) 見開き2頁 ペンと透明水彩

 阪急高槻市駅の北側に道路を挟んで大阪医科薬科大学のキャンパスが広がっています。その東端に「憩いの広場」と名付けられた緑地があり、近づくと戦前の建物とすぐわかる建築物が目に入ります。

 著名な建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計になるもので、現在は「歴史資料館」となっています。
 HPによれば、大阪高等医学専門学校(当時)が昭和2年に開校し、ヴォーリズ設計の学舎が竣工したのが昭和5年だそうです。その後、建て替えが進み、わずかにこの建物だけが残りました。正面がアラベスク模様の印象的なです。

(おしまい)

 前回の記事は、下記をご覧ください。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

オンライン展覧会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?