鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東…

鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東京学芸大学学長。東京学芸大学名誉教授。教育・研究活動と並行し、さまざまな社会活動に従事する。 現在、大日本報徳社社長、松本亀次郎記念日中友好国際交流の会会長、かけがわ乳幼児教育未来学会会長他。

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  • 生活と文化の研究誌「報徳」

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。

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    『報徳』10月号(2023年10月号)特集:「第57回報徳社全国大会in御殿場大会」報告

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
    500円
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    『報徳』9月号(2023年9月号)特集:『報徳』のトリセツ~私の『報徳』活用法~

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』8月号(2023年8月号)特集:企業社員からのメッセージ

    ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』10月号(2023年10月号)特集:「第57回報徳社全国大会in御殿場大会」報告

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』9月号(2023年9月号)特集:『報徳』のトリセツ~私の『報徳』活用法~

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿を  いただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

第五十七回報徳全国大会がここ御殿場の地で六六五名の皆さんを迎えて開催できることを共に歓び合いたいと思います。  東京方面、名古屋方面からはもとより、遠くは鹿児島の八幡正則さん、山口から松浦正人さん、兵庫から橋本和彦さん、新潟から石橋正利さんもいらっしゃっておられます。再会を歓びあいたいと思います。  富士山麓のこの地は、二宮尊徳みずから足を運んだところです。その考え方が今日に生きて私たちに多くの指針を与えています。その生命力の源泉は、六百の村を興した、実践によって証明された思

    • 『報徳』――生活と文化の研究誌――(『報徳』2023年9月号巻頭言より)

       『報徳』誌は、皆さんからの多彩な寄稿によって、親しみ易く、読み易くなってきたという評価をいただくようになりました。大きな励みになります。今月号は、この途上にある『報徳』誌のトリセツを取り上げてみました。 ウイングを広げる  万象具徳、・以徳報徳・積小為大・一円融合、そして勤・倹・譲と、報徳の考え方は簡明直截なのですが、論考や報告はやはり堅苦しさと重さは免れません。気軽に読むというより、どうしても構えて読むことになってしまい、面倒なので読まないままになることも多々あります

      • 全国まちづくり交流会今年は与論島で開催(『報徳』2023年8月号巻頭言)

        与論島へ  第十九回「全国まちづくり交流会」が六月十七日(土) 十八日(日)、鹿児島県の与論島で開催されました。鹿児島まで新幹線で行き、そこから空路一時間半で与論島へ。  与論島は、沖縄の北二〇キロにある島で、鹿児島から六〇〇キロ。東京までの距離と同じですから、遥けくも来つる与論島と、感慨もひとしおでした。  帰りはフェリーで、与論島を昼の十二時に出港して、沖永良部島、徳之島に寄り、奄美大島に着いたのが夜の八時。それからは屋久島、種子島には寄らず、朝八時に鹿児島港に入港。二

        • トニオ・クレーゲルの問題―自己実現の道を求めて―(『報徳』2023年7月号掲載)

          ドイツの文学  公民館の市民講座でドイツ文学について話して下さいませんか、というお誘いをいただいた。もっぱら報徳の話ばかりしているので、時には専門のドイツ文学について語りたいのでは、と担当の方が配慮されたのかもしれない。ドイツ文学はそれほど皆さんに馴染みではないからである。  恋愛小説といえばゲーテの『若きヴェルテルの悩み』、少年の夢と挫折といえばヘッセの『車輪の下』などは比較的読まれているようだが、ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』やハインリッヒ・マンの『アンリ四世の青

        羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

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          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)

          オンライン報徳ゼミナール  報徳の考え方は、日々の仕事や活動の中で実感としてどのように捉えられているのでしょうか。先月行われた「報徳ゼミナール」では、弁護士の牧野百里子さん、建物再生会社「形線」社長の西尾文克さん、掛川市副市長の石川紀子さんが、仕事と関連させつつ身の丈の報徳を語って下さいました。  どのような問題意識をもって日々過ごしているのか、報徳の考え方をどう受け容れているのか、現代に生きる私たちに報徳がどのような指針を与えているか、等々、報徳受容の在り方が、それぞれ浮

          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)

          軍隊のない国コスタリカ(『報徳』2023年5月号巻頭言より)

          コスタリカに負ける  昨秋のサッカー・ワールドカップで、日本はコスタリカと対戦した。直前にコスタリカはスペインに七対〇で負けている。日本が勝つだろうと誰しも内心思っていたのではないだろうか。ところが、一対〇で負けてしまった。  スペインに大差で敗けたにもかかわらず、コスタリカは何事もなかったような落ち着き払ったプレーで日本と戦っていた。チームのこの雰囲気が強く印象に残ったし、コスタリカは軍隊のない国だという紹介も印象に残った。  コスタリカは軍隊を持たない国なのだ。チームの

          軍隊のない国コスタリカ(『報徳』2023年5月号巻頭言より)

          温故知新―報徳思想で現代を考える―(『報徳』2023年4月号巻頭言より)

          明治から大正へ――地方改良運動  今号で一四〇〇号を数える『報徳』は、一九〇二年・明治三十五年、『大日本報徳学友会報』として創刊されました。一二〇年の歴史を連綿として刻んで今日に至っています。まさに感慨無量です。  江戸時代生まれの報徳思想は、明治維新後も農村で求められ、西郷隆盛はその信奉者になり、富田高慶の『報徳記』を読んで感銘を受けた明治天皇は、全国の知事たちに勧めています。幸田露伴は少年少女向けに『二宮尊徳翁』を書いて広く読まれ、尊徳は国民の間に次第に知られていきます

          温故知新―報徳思想で現代を考える―(『報徳』2023年4月号巻頭言より)

          地域活動の生きたデータ『農林業センサス』の「農業集落調査」の継続を(『報徳』2023年3月号巻頭言より)

          「農業集落調査」の廃止  農水省は、全農林関係者を対象に、五年に一度『農林業センサス』と呼ばれる調査を実施している。「農業集落調査」はその一部である。この調査は一九五五年に始められたが、それが廃止されようとしている。  「農業集落調査」の対象は、全国の十五万ある農村集落である。そのうち、現在、約十四万集落をカバーしている。農地の現状、用水路や排水路、ため池、入会林野といった地域農村資源の実態と保全の活動、各集落で開かれる祭りや行事、「寄り合い」の頻度や議題までつぶさに調査さ

          地域活動の生きたデータ『農林業センサス』の「農業集落調査」の継続を(『報徳』2023年3月号巻頭言より)

          縁(えにし)から絆(きずな)へ(『報徳』2023年2月号より)

          『縁 えにし 80』  報徳全国大会で、アフラック(アメリカンファミリー生命保険)の日本社創業者で最高顧問の大竹善喜さんから、「えにし」という題で、記念講演をしていただいたことがある。  広島県北部の豪雪地帯の庄原に生まれた大竹さんは、スポーツ好きの少年だったが、人生を如何にいきるべきか悩んで本にも没頭した。農民や貧民を救わんとした大原幽学、二宮尊徳、賀川豊彦から大きな感銘を受け、ものを考える骨格を与えられたという。  経験をたくさん積んで小説家になりたい、ブラジルに移民し

          縁(えにし)から絆(きずな)へ(『報徳』2023年2月号より)

          新潟報徳社の設立を祝う(『報徳』2023年1月号より)

          混沌とした世界の中で  新年、あけましておめでとうございます。厳しい年の始まりです。混沌とした現在の日本と世界の情勢の中で、人々の間の結びつきを豊かに形成し、地域を活性化させ、平和で働き甲斐のある社会をどう創り、自主独立と連帯の国際関係をどう築いていくのか。この命題が、今日ほど鋭く深く、問われている時はないのではないでしょうか。  「万象具徳」――あらゆるものに徳がそなわっている。「以徳報徳」――その徳に対して徳で以って応える。「積小為大」――小さいことを積み上げれば、大き

          新潟報徳社の設立を祝う(『報徳』2023年1月号より)

          今年は戦後七七年――戦前の七七年・これからの七七年――(『報徳』2022年12月号)

          戦前と戦後    今年は戦後七七年で、明治維新から敗戦までも七七年である。戦前と戦後が、丁度、同じ年数になった。  自分の年齢をそこに重ねると、戦後の七七年とほぼ同じで、戦後そのものを生きて来たことになるのだが、その同じ年月を逆に伸ばすと、何と明治維新まで届くという発見は、大きな驚きだった。  戦前の七七年は、明治維新、自由民権運動、帝国憲法、主権在君、帝国議会、日清戦争、日露戦争、大逆事件、大正デモクリシー、軍部の台頭、満州事変、日華事変、太平洋戦争、敗戦、等々をすべて含

          今年は戦後七七年――戦前の七七年・これからの七七年――(『報徳』2022年12月号)

          旬産旬消、地産地消、互産互消(『報徳』2022年11月号巻頭言)

          丘にのぼって考える  丘に上って、自分の住んでいる地域を見晴らす。山や川、田畑や山林、彼方には海が見える。昔の人たちは、このように見渡せる範囲が生活の基盤であり、ここから食料を調達し、生活を営んできたのだ。遠くまで行かないと食料を確保できなかった人たちは消えていった。そんな感慨がわいてくる。  現在、食料は地球の裏側からも運ばれてくる。多種多様な食材がもたらされ、豊かな食卓は、グローバル化時代の大きな恩恵の一つといえよう。この豊かさの中に居ながら、しかし言い知れない不安にも

          旬産旬消、地産地消、互産互消(『報徳』2022年11月号巻頭言)

          軍・産・学の融合体(『報徳』2022年10月巻頭言より)

          一九六〇年代の指摘  今からもう六十年も前のことである。大学に入学した一九六二年、雑誌『世界』の記事でアメリカ社会を分析した次のような文章に接して大変驚き、それがずっと強い印象を残している。  「第二次世界大戦の前までは、アメリカは軍需産業をもっていなかった。時間さえ与えれば必要に応じ、アメリカの平和産業は、軍事に切り替えられた。しかし今や膨大な大きさの恒久的な軍需産業を持たざるをえない事態になっている。その上、三五〇万の男女のアメリカ人が国防関係の機構に直接雇われている」

          軍・産・学の融合体(『報徳』2022年10月巻頭言より)

          夢(Dream)・愛(Love)・自由(Freedom)・仲間(’S)――ドロフィーズ(DLoFre’s)経営が拓く未来(『報徳』9月号巻頭言より)

          無人駅が喫茶店に  天竜浜名湖線に「都田」の駅がある。無人駅だが、駅舎が喫茶店になっている。都田建設・ドロフィーズグル―プによる「MIYAKODA駅カフェ」である。古き良き駅舎とモダンなカフェ。懐かしさの中にやさしくオシャレな空気感が漂い、線路がかもしだす、遙けさ遠さの感覚も、心を解放する。ゆったりした極上のひとときが味わえる。二〇一五年にはGOOD DESIGN賞に選ばれている。  カフェを出て、南に下って都田川を渡ると、やがて住宅地になる。都田建設はそこにあった。社屋の

          夢(Dream)・愛(Love)・自由(Freedom)・仲間(’S)――ドロフィーズ(DLoFre’s)経営が拓く未来(『報徳』9月号巻頭言より)

          日中国交回復五十周年に思う(『報徳』8月号巻頭言より)

          戦争・断絶・対立に終止符 今年は日中国交回復五十周年に当たる。一九七二年九月二十五日、晴天の北京空港に降り立った田中角栄首相をタラップの下で周恩来首相が出迎え、握手を交わすシーンは今でも記憶に鮮烈である。二十九日に日中共同声明が発表されたが、その間、日本が中国に「多大な迷惑をかけた」という表現をめぐる議論など、戦争責任や台湾問題などをめぐって激論がかわされた。  「喧嘩は終わりましたか」と会見した毛沢東は、愛読している楚の詩人屈原の『楚辞集註』を田中首相に贈った。ここには「

          日中国交回復五十周年に思う(『報徳』8月号巻頭言より)

          全国まちづくり交流会 in 馬路村(『報徳』7月号巻頭言より)

          出会いのベクトル  六月三日、四日、五日、ゆずの里で知られる高知県馬路村で「全国まちづくり交流会」が開催された。遠州森町の村松達雄さんに教えられて、初めて参加した。  村松さんは、役場に勤めつつ様々な地域活動をされ、同町出身の製糖王で報徳の実践家でもあった鈴木藤三郎の研究もされている。村松さんは行けないが、彼の友人でかつて報徳社に訊ねて来られたことのある北海道佐呂間町の船木耕二さん、熊本県玉名市の吉田富明さんが交流会に参加されるという。  馬路村には、昨年の本社主催の「報徳

          全国まちづくり交流会 in 馬路村(『報徳』7月号巻頭言より)