鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東…

鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東京学芸大学学長。東京学芸大学名誉教授。教育・研究活動と並行し、さまざまな社会活動に従事する。 現在、大日本報徳社社長、松本亀次郎記念日中友好国際交流の会会長、かけがわ乳幼児教育未来学会会長他。

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  • 生活と文化の研究誌「報徳」

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。

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    『報徳』4月号(2024年4月号)特集:特別寄稿『錐股襍集』を読む

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』3月号(2024年3月号)特集:2023年・令和5年度新入社員メッセージ

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』2月号(2024年2月号)特集:報徳の考え方と現代―第28回全国報徳サミット御殿場市大会 基調講演―

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
    500円
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    『報徳』4月号(2024年4月号)特集:特別寄稿『錐股襍集』を読む

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』2月号(2024年2月号)特集:報徳の考え方と現代―第28回全国報徳サミット御殿場市大会 基調講演―

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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最近の記事

石川嘉延回想録『地方自治と半世紀』を読む(『報徳』2024年3月号巻頭言より)

 一九九三年・平成五年から二〇〇九年・平成二十一まで、十六年間に渡って静岡県知事を務められた石川嘉延さんが、回想録『地方自治と半世紀』を上梓された。  口絵の写真集の中の一枚に、知事退任の日、職員や市民に見送られて県庁を去る写真がある。その垂れ幕に「私たちは忘れません あなたの優しさを‼」とあった。  石川さんを送る言葉として、これ程ふさわしい言葉はない。感じ入って、しばし見入った。  石川さんは掛川近郊の佐束村に生まれた。お父さんが台湾の製糖会社に勤めていたので台中で育っ

    • 報徳の考え方と現代―第28回全国報徳サミット御殿場市大会 基調講演―(『報徳』2024年2月号巻頭言より)

       報徳の考え方で現代を見るとどうなるのか。報徳思想が今日の諸問題を解いていく上で、どのような示唆を与え、実践の指針になりうるのか、そんなお話ができたらと思います。 二宮尊徳・渋沢栄一・栗山英樹  江戸時代に荒廃した農村を立て直した二宮尊徳の思想が、今日なお、私たちに多くの指針を与えているのは何故でしょうか。それは六〇〇の村々を興したという、実践によって試され済みの思想である、ということが大変大きいと思います。  その威力を一番よく知っていたのが渋沢栄一でした。二〇二四年の

      • 汝の馬車を星につなげ(『報徳』2024年1月号巻頭言より)

         新年明けましておめでとうございます。今年の新春対談は、WBC優勝監督の栗山英樹さんをお迎えしました。 『報徳』1月号(2024年1月号)特集:新春対談 栗山英樹氏(前WBC日本代表監督)・鷲山恭彦本社社長 | 大日本報徳社電子書店 (houtokusha.base.shop)  対談の冒頭で「二宮尊徳先生のお話から始めましょう」と言われたくらい、栗山さんは尊徳に関心をもっておられました。  日本ハム監督時代に栗山さんは、渋沢栄一の『論語と算盤』を選手たちに渡して、学びと

        • 『報徳の開拓者 安居院義道』をめぐるエピソード(『報徳』2023年12月号巻頭言より)

          安居院義道庄七  安居院義道庄七は、江戸の末期に遠州に報徳を伝え、維新後に全国展開になっていく報徳社運動の基盤をつくった人ある。ドラマに満ちた人生で、神奈川県秦野の修験者の家に生まれ、米屋に婿に入ったが、晩年に相場で破産。ただで金を貸してくれる人が桜町に居ると尊徳を訪ねるが相手にされず、風呂番を二十日間程して周りの人たちから報徳の考え方を知り、秦野に帰ると「元値商い」で家を立て直す。万家を興したい欲求が沸き起こり、家をゆずって伊勢講に加わり東海道を行き来する中で、浜松の下石

        石川嘉延回想録『地方自治と半世紀』を読む(『報徳』2024年3月号巻頭言より)

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        • 生活と文化の研究誌「報徳」
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          夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る(『報徳』2023年11月号巻頭言より)

          夕焼け小焼け  童謡がひときわ心にしみて感じられるのは、年齢的にわらしがえりの時を迎えつつあるからなのだろうか。秋の夕焼けの美しさに見とれていると「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る・・・」が自然に浮かんでくる。  夕闇が迫り、遊び疲れて、山並みの方を見ると、夕焼け空の下、鳥たちがねぐらを求めて飛んでいく。「お手々つないで、皆帰ろ、烏と一緒に帰りましょう」は、子どもの頃の原風景である。  「子供が帰った 後からは 円い大きな お月さま 小鳥が夢を 見る頃は 空には

          夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る(『報徳』2023年11月号巻頭言より)

          羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

          第五十七回報徳全国大会がここ御殿場の地で六六五名の皆さんを迎えて開催できることを共に歓び合いたいと思います。  東京方面、名古屋方面からはもとより、遠くは鹿児島の八幡正則さん、山口から松浦正人さん、兵庫から橋本和彦さん、新潟から石橋正利さんもいらっしゃっておられます。再会を歓びあいたいと思います。  富士山麓のこの地は、二宮尊徳みずから足を運んだところです。その考え方が今日に生きて私たちに多くの指針を与えています。その生命力の源泉は、六百の村を興した、実践によって証明された思

          羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

          『報徳』――生活と文化の研究誌――(『報徳』2023年9月号巻頭言より)

           『報徳』誌は、皆さんからの多彩な寄稿によって、親しみ易く、読み易くなってきたという評価をいただくようになりました。大きな励みになります。今月号は、この途上にある『報徳』誌のトリセツを取り上げてみました。 ウイングを広げる  万象具徳、・以徳報徳・積小為大・一円融合、そして勤・倹・譲と、報徳の考え方は簡明直截なのですが、論考や報告はやはり堅苦しさと重さは免れません。気軽に読むというより、どうしても構えて読むことになってしまい、面倒なので読まないままになることも多々あります

          『報徳』――生活と文化の研究誌――(『報徳』2023年9月号巻頭言より)

          全国まちづくり交流会今年は与論島で開催(『報徳』2023年8月号巻頭言)

          与論島へ  第十九回「全国まちづくり交流会」が六月十七日(土) 十八日(日)、鹿児島県の与論島で開催されました。鹿児島まで新幹線で行き、そこから空路一時間半で与論島へ。  与論島は、沖縄の北二〇キロにある島で、鹿児島から六〇〇キロ。東京までの距離と同じですから、遥けくも来つる与論島と、感慨もひとしおでした。  帰りはフェリーで、与論島を昼の十二時に出港して、沖永良部島、徳之島に寄り、奄美大島に着いたのが夜の八時。それからは屋久島、種子島には寄らず、朝八時に鹿児島港に入港。二

          全国まちづくり交流会今年は与論島で開催(『報徳』2023年8月号巻頭言)

          トニオ・クレーゲルの問題―自己実現の道を求めて―(『報徳』2023年7月号掲載)

          ドイツの文学  公民館の市民講座でドイツ文学について話して下さいませんか、というお誘いをいただいた。もっぱら報徳の話ばかりしているので、時には専門のドイツ文学について語りたいのでは、と担当の方が配慮されたのかもしれない。ドイツ文学はそれほど皆さんに馴染みではないからである。  恋愛小説といえばゲーテの『若きヴェルテルの悩み』、少年の夢と挫折といえばヘッセの『車輪の下』などは比較的読まれているようだが、ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』やハインリッヒ・マンの『アンリ四世の青

          トニオ・クレーゲルの問題―自己実現の道を求めて―(『報徳』2023年7月号掲載)

          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)

          オンライン報徳ゼミナール  報徳の考え方は、日々の仕事や活動の中で実感としてどのように捉えられているのでしょうか。先月行われた「報徳ゼミナール」では、弁護士の牧野百里子さん、建物再生会社「形線」社長の西尾文克さん、掛川市副市長の石川紀子さんが、仕事と関連させつつ身の丈の報徳を語って下さいました。  どのような問題意識をもって日々過ごしているのか、報徳の考え方をどう受け容れているのか、現代に生きる私たちに報徳がどのような指針を与えているか、等々、報徳受容の在り方が、それぞれ浮

          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)

          軍隊のない国コスタリカ(『報徳』2023年5月号巻頭言より)

          コスタリカに負ける  昨秋のサッカー・ワールドカップで、日本はコスタリカと対戦した。直前にコスタリカはスペインに七対〇で負けている。日本が勝つだろうと誰しも内心思っていたのではないだろうか。ところが、一対〇で負けてしまった。  スペインに大差で敗けたにもかかわらず、コスタリカは何事もなかったような落ち着き払ったプレーで日本と戦っていた。チームのこの雰囲気が強く印象に残ったし、コスタリカは軍隊のない国だという紹介も印象に残った。  コスタリカは軍隊を持たない国なのだ。チームの

          軍隊のない国コスタリカ(『報徳』2023年5月号巻頭言より)

          温故知新―報徳思想で現代を考える―(『報徳』2023年4月号巻頭言より)

          明治から大正へ――地方改良運動  今号で一四〇〇号を数える『報徳』は、一九〇二年・明治三十五年、『大日本報徳学友会報』として創刊されました。一二〇年の歴史を連綿として刻んで今日に至っています。まさに感慨無量です。  江戸時代生まれの報徳思想は、明治維新後も農村で求められ、西郷隆盛はその信奉者になり、富田高慶の『報徳記』を読んで感銘を受けた明治天皇は、全国の知事たちに勧めています。幸田露伴は少年少女向けに『二宮尊徳翁』を書いて広く読まれ、尊徳は国民の間に次第に知られていきます

          温故知新―報徳思想で現代を考える―(『報徳』2023年4月号巻頭言より)

          地域活動の生きたデータ『農林業センサス』の「農業集落調査」の継続を(『報徳』2023年3月号巻頭言より)

          「農業集落調査」の廃止  農水省は、全農林関係者を対象に、五年に一度『農林業センサス』と呼ばれる調査を実施している。「農業集落調査」はその一部である。この調査は一九五五年に始められたが、それが廃止されようとしている。  「農業集落調査」の対象は、全国の十五万ある農村集落である。そのうち、現在、約十四万集落をカバーしている。農地の現状、用水路や排水路、ため池、入会林野といった地域農村資源の実態と保全の活動、各集落で開かれる祭りや行事、「寄り合い」の頻度や議題までつぶさに調査さ

          地域活動の生きたデータ『農林業センサス』の「農業集落調査」の継続を(『報徳』2023年3月号巻頭言より)

          縁(えにし)から絆(きずな)へ(『報徳』2023年2月号より)

          『縁 えにし 80』  報徳全国大会で、アフラック(アメリカンファミリー生命保険)の日本社創業者で最高顧問の大竹善喜さんから、「えにし」という題で、記念講演をしていただいたことがある。  広島県北部の豪雪地帯の庄原に生まれた大竹さんは、スポーツ好きの少年だったが、人生を如何にいきるべきか悩んで本にも没頭した。農民や貧民を救わんとした大原幽学、二宮尊徳、賀川豊彦から大きな感銘を受け、ものを考える骨格を与えられたという。  経験をたくさん積んで小説家になりたい、ブラジルに移民し

          縁(えにし)から絆(きずな)へ(『報徳』2023年2月号より)

          新潟報徳社の設立を祝う(『報徳』2023年1月号より)

          混沌とした世界の中で  新年、あけましておめでとうございます。厳しい年の始まりです。混沌とした現在の日本と世界の情勢の中で、人々の間の結びつきを豊かに形成し、地域を活性化させ、平和で働き甲斐のある社会をどう創り、自主独立と連帯の国際関係をどう築いていくのか。この命題が、今日ほど鋭く深く、問われている時はないのではないでしょうか。  「万象具徳」――あらゆるものに徳がそなわっている。「以徳報徳」――その徳に対して徳で以って応える。「積小為大」――小さいことを積み上げれば、大き

          新潟報徳社の設立を祝う(『報徳』2023年1月号より)

          今年は戦後七七年――戦前の七七年・これからの七七年――(『報徳』2022年12月号)

          戦前と戦後 今年は戦後七七年で、明治維新から敗戦までも七七年である。戦前と戦後が、丁度、同じ年数になった。  自分の年齢をそこに重ねると、戦後の七七年とほぼ同じで、戦後そのものを生きて来たことになるのだが、その同じ年月を逆に伸ばすと、何と明治維新まで届くという発見は、大きな驚きだった。  戦前の七七年は、明治維新、自由民権運動、帝国憲法、主権在君、帝国議会、日清戦争、日露戦争、大逆事件、大正デモクリシー、軍部の台頭、満州事変、日華事変、太平洋戦争、敗戦、等々をすべて含

          今年は戦後七七年――戦前の七七年・これからの七七年――(『報徳』2022年12月号)