鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東…

鷲山 恭彦 / WASHIYAMA Yasuhiko

1943年掛川市生まれ。東京大学文学部独語独文学科卒業。同大学院独語独文課程修了。元東京学芸大学学長。東京学芸大学名誉教授。教育・研究活動と並行し、さまざまな社会活動に従事する。 現在、大日本報徳社社長、松本亀次郎記念日中友好国際交流の会会長、かけがわ乳幼児教育未来学会会長他。

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  • 生活と文化の研究誌「報徳」

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。

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    『報徳』9月号(2024年9月号) 特集:報徳の視点で考えるアントレプレナーシップ(起業家精神)教育

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』8月号(2024年8月号) 特集:勧善と勧業-「徳本財末論」と「財本徳末論」のはざまで-

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』7月号(2024年7月号) 特集:企業社員からのメッセージ

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』9月号(2024年9月号) 特集:報徳の視点で考えるアントレプレナーシップ(起業家精神)教育

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』8月号(2024年8月号) 特集:勧善と勧業-「徳本財末論」と「財本徳末論」のはざまで-

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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    『報徳』7月号(2024年7月号) 特集:企業社員からのメッセージ

    『報徳』は、明治35年に創刊された月刊誌です。 ・毎月、報徳に関わる様々な切り口で特集を組み、研究者や会員の皆様にご寄稿をいただいています。 ・全国各地の報徳運動の様子をご紹介。 ・評論、エッセイ、紀行、小説などの連載ものもあります。 ・大日本報徳社第9代鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長)の巻頭言を毎月掲載しています。
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最近の記事

高校生のための「きらめき未来塾」大日本報徳社で開催(『報徳』2024年9月号巻頭言より)

青春彷徨 「きらめき未来塾」は、2005年、広島県の庄原で始まった。庄原はアメリカンファミリーで知られる日本アフラックの創業者である大竹美喜さんの故郷である。『愛と認識の出発』や『出家とその弟子』で一世を風靡した思想家・倉田百三の出身地でもある。そんな風土もあってか、大竹さんは小中学校の頃から、人生如何に生きるべきか悩んだという。倉田百三の妹の艶子さんが庄原に住んでおり、その集まりにもよく通われた。 小説家になろうか、ブラジルで農業経営をしてみようか、いやアフリカでキリスト

    • 『論語と算盤』の渋沢栄一 一万円札で登場(『報徳』2024年8月号巻頭言より)

      7月3日、渋沢栄一の1万円札が遂にお目見えした。2019年に予告がされて5年、その間の2022年には、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』の主人公になるなど、次第に馴染みになった。 『論語と算盤』は、二宮尊徳の「道徳と経済」の関係を渋沢流に読み替えたものである。「経済のない道徳は労多くして功少なし、道徳のない経済は永遠の道保ち難し」と尊徳は言う。渋沢はこれを受けて、「道徳」と「経済」の間に横たわる様々な問題を解明した。 両者のはざまに、志を立てること、業を起こすこと、成功するこ

      • 『永遠平和のために』―カント生誕300年に寄せて―(『報徳』2024年7月号巻頭言より)

        デカンショ節  「デカンショ・デカンショで半年暮らす、ヨイヨイ。後の半年ゃ寝て暮らす、ヨイヨイ・デカンショ」。戦前、旧制高校の寮生たちが、車座になってよく歌った『デカンショ節』である。  「デカンショ」は、デカルト、カント、ショーペンハウアーらの哲学者を指すという。往時の学生たちは、これらの哲学書を読んで、自分の人生を模索した。  この伝統を色濃く残した寮が、戦後十数年経ってまだ残っていて、そこで2年間、6人1部屋の生活をしたことがある。4か月ごとに入れ替わったので、いろい

        • 地域からの発信―集う喜び・学び合う悦び・生み出す歓び―(『報徳』2024年6月号巻頭言より)

           今、「食と農」をめぐって大きな危機が訪れている。農業後継者がいなくなり、耕作放棄地が爆発的に増え、地域社会も崩れていく懸念である。しかも食料自給率は37%。米が過剰で減反政策の只中、1993年、急にコメ不足になってタイ米を買いに走った記憶がよみがえる。  新しい農業基本法を読むと食料自給率への言及はあるが、輸入農産物の確保と並列され、そののほほんさ加減には呆れてしまった。数値主義と市場原理に頭を直撃された秀才たちのデスクプランで、食っていけない農家への顧慮はない。大規模化は

        高校生のための「きらめき未来塾」大日本報徳社で開催(『報徳』2024年9月号巻頭言より)

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        • 生活と文化の研究誌「報徳」
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          「報徳いもこじ農楽塾」始まる(『報徳』2024年5月号巻頭言より)

          耕作放棄地の爆発的増大  「私の所はあと10年は持つと思うが、鷲山さんの地区は五年も経つと農業をやる人がいなくなって、田んぼや畑は、イノシシの運動場、マムシの巣になりますよ」。  IBMを退職された後、隣村に帰って農業法人で頑張っている飯田政明さんから、かねてより、このような話を聞いていた。農業をやる人が少なくなり、耕作放棄地が爆発的に増え、田園風景も竹藪に変わり、地域コミュニティーも崩れていく恐れがあるというのである。  地域おこしを旨とする「報徳」の出番でしょう、と飯田

          「報徳いもこじ農楽塾」始まる(『報徳』2024年5月号巻頭言より)

          トーマス・マンの『魔の山』― 刊行一〇〇年と「ダボス会議」―(『報徳』2024年4月号巻頭言より)

           トーマス・マンの教養小説『魔の山』はこのように始まる。青年の名はハンス・カストルプ。ダボスにある国際サナトリウム・ベルクホーフで結核療養をしている従兄を見舞うための旅だった。  トーマス・マンといえば、『トニオ・クレーゲル』が有名である。芸術家として生きることと市民であることとの相克を描いたこの芸術家小説は、「ねむの木学園」の宮城まり子さんの愛読書でもあり、ここで既に紹介したことがある。  マンはこの後、『ヴェニスに死す』において、功成り名遂げた老芸術家を描いたが、その深刻

          トーマス・マンの『魔の山』― 刊行一〇〇年と「ダボス会議」―(『報徳』2024年4月号巻頭言より)

          石川嘉延回想録『地方自治と半世紀』を読む(『報徳』2024年3月号巻頭言より)

          一九九三年・平成五年から二〇〇九年・平成二十一まで、十六年間に渡って静岡県知事を務められた石川嘉延さんが、回想録『地方自治と半世紀』を上梓された。  口絵の写真集の中の一枚に、知事退任の日、職員や市民に見送られて県庁を去る写真がある。その垂れ幕に「私たちは忘れません あなたの優しさを‼」とあった。  石川さんを送る言葉として、これ程ふさわしい言葉はない。感じ入って、しばし見入った。  石川さんは掛川近郊の佐束村に生まれた。お父さんが台湾の製糖会社に勤めていたので台中で育って

          石川嘉延回想録『地方自治と半世紀』を読む(『報徳』2024年3月号巻頭言より)

          報徳の考え方と現代―第28回全国報徳サミット御殿場市大会 基調講演―(『報徳』2024年2月号巻頭言より)

           報徳の考え方で現代を見るとどうなるのか。報徳思想が今日の諸問題を解いていく上で、どのような示唆を与え、実践の指針になりうるのか、そんなお話ができたらと思います。 二宮尊徳・渋沢栄一・栗山英樹  江戸時代に荒廃した農村を立て直した二宮尊徳の思想が、今日なお、私たちに多くの指針を与えているのは何故でしょうか。それは六〇〇の村々を興したという、実践によって試され済みの思想である、ということが大変大きいと思います。  その威力を一番よく知っていたのが渋沢栄一でした。二〇二四年の

          報徳の考え方と現代―第28回全国報徳サミット御殿場市大会 基調講演―(『報徳』2024年2月号巻頭言より)

          汝の馬車を星につなげ(『報徳』2024年1月号巻頭言より)

           新年明けましておめでとうございます。今年の新春対談は、WBC優勝監督の栗山英樹さんをお迎えしました。 『報徳』1月号(2024年1月号)特集:新春対談 栗山英樹氏(前WBC日本代表監督)・鷲山恭彦本社社長 | 大日本報徳社電子書店 (houtokusha.base.shop)  対談の冒頭で「二宮尊徳先生のお話から始めましょう」と言われたくらい、栗山さんは尊徳に関心をもっておられました。  日本ハム監督時代に栗山さんは、渋沢栄一の『論語と算盤』を選手たちに渡して、学びと

          汝の馬車を星につなげ(『報徳』2024年1月号巻頭言より)

          『報徳の開拓者 安居院義道』をめぐるエピソード(『報徳』2023年12月号巻頭言より)

          安居院義道庄七  安居院義道庄七は、江戸の末期に遠州に報徳を伝え、維新後に全国展開になっていく報徳社運動の基盤をつくった人ある。ドラマに満ちた人生で、神奈川県秦野の修験者の家に生まれ、米屋に婿に入ったが、晩年に相場で破産。ただで金を貸してくれる人が桜町に居ると尊徳を訪ねるが相手にされず、風呂番を二十日間程して周りの人たちから報徳の考え方を知り、秦野に帰ると「元値商い」で家を立て直す。万家を興したい欲求が沸き起こり、家をゆずって伊勢講に加わり東海道を行き来する中で、浜松の下石

          『報徳の開拓者 安居院義道』をめぐるエピソード(『報徳』2023年12月号巻頭言より)

          夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る(『報徳』2023年11月号巻頭言より)

          夕焼け小焼け  童謡がひときわ心にしみて感じられるのは、年齢的にわらしがえりの時を迎えつつあるからなのだろうか。秋の夕焼けの美しさに見とれていると「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る・・・」が自然に浮かんでくる。  夕闇が迫り、遊び疲れて、山並みの方を見ると、夕焼け空の下、鳥たちがねぐらを求めて飛んでいく。「お手々つないで、皆帰ろ、烏と一緒に帰りましょう」は、子どもの頃の原風景である。  「子供が帰った 後からは 円い大きな お月さま 小鳥が夢を 見る頃は 空には

          夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る(『報徳』2023年11月号巻頭言より)

          羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

          第五十七回報徳全国大会がここ御殿場の地で六六五名の皆さんを迎えて開催できることを共に歓び合いたいと思います。  東京方面、名古屋方面からはもとより、遠くは鹿児島の八幡正則さん、山口から松浦正人さん、兵庫から橋本和彦さん、新潟から石橋正利さんもいらっしゃっておられます。再会を歓びあいたいと思います。  富士山麓のこの地は、二宮尊徳みずから足を運んだところです。その考え方が今日に生きて私たちに多くの指針を与えています。その生命力の源泉は、六百の村を興した、実践によって証明された思

          羅針盤としての報徳――「報徳社全国大会in御殿場大会」挨拶――(『報徳』2023年10月号巻頭言より)

          『報徳』――生活と文化の研究誌――(『報徳』2023年9月号巻頭言より)

           『報徳』誌は、皆さんからの多彩な寄稿によって、親しみ易く、読み易くなってきたという評価をいただくようになりました。大きな励みになります。今月号は、この途上にある『報徳』誌のトリセツを取り上げてみました。 ウイングを広げる  万象具徳、・以徳報徳・積小為大・一円融合、そして勤・倹・譲と、報徳の考え方は簡明直截なのですが、論考や報告はやはり堅苦しさと重さは免れません。気軽に読むというより、どうしても構えて読むことになってしまい、面倒なので読まないままになることも多々あります

          『報徳』――生活と文化の研究誌――(『報徳』2023年9月号巻頭言より)

          全国まちづくり交流会今年は与論島で開催(『報徳』2023年8月号巻頭言)

          与論島へ  第十九回「全国まちづくり交流会」が六月十七日(土) 十八日(日)、鹿児島県の与論島で開催されました。鹿児島まで新幹線で行き、そこから空路一時間半で与論島へ。  与論島は、沖縄の北二〇キロにある島で、鹿児島から六〇〇キロ。東京までの距離と同じですから、遥けくも来つる与論島と、感慨もひとしおでした。  帰りはフェリーで、与論島を昼の十二時に出港して、沖永良部島、徳之島に寄り、奄美大島に着いたのが夜の八時。それからは屋久島、種子島には寄らず、朝八時に鹿児島港に入港。二

          全国まちづくり交流会今年は与論島で開催(『報徳』2023年8月号巻頭言)

          トニオ・クレーゲルの問題―自己実現の道を求めて―(『報徳』2023年7月号掲載)

          ドイツの文学  公民館の市民講座でドイツ文学について話して下さいませんか、というお誘いをいただいた。もっぱら報徳の話ばかりしているので、時には専門のドイツ文学について語りたいのでは、と担当の方が配慮されたのかもしれない。ドイツ文学はそれほど皆さんに馴染みではないからである。  恋愛小説といえばゲーテの『若きヴェルテルの悩み』、少年の夢と挫折といえばヘッセの『車輪の下』などは比較的読まれているようだが、ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』やハインリッヒ・マンの『アンリ四世の青

          トニオ・クレーゲルの問題―自己実現の道を求めて―(『報徳』2023年7月号掲載)

          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)

          オンライン報徳ゼミナール  報徳の考え方は、日々の仕事や活動の中で実感としてどのように捉えられているのでしょうか。先月行われた「報徳ゼミナール」では、弁護士の牧野百里子さん、建物再生会社「形線」社長の西尾文克さん、掛川市副市長の石川紀子さんが、仕事と関連させつつ身の丈の報徳を語って下さいました。  どのような問題意識をもって日々過ごしているのか、報徳の考え方をどう受け容れているのか、現代に生きる私たちに報徳がどのような指針を与えているか、等々、報徳受容の在り方が、それぞれ浮

          実感でとらえる報徳(『報徳』2023年6月号巻頭言)