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【#Real Voice 2023】 「精一杯」 3年・東廉

今年の5月、祖父が他界しました。

もう長くはないと聞いていたし、最後にお見舞いに行った時も、とても弱っていたのを見ていたので、びっくりすることはなかったです。

それでも、去年まで当たり前のように生きていて、これからも生きているんだろうなってなんとなく思っていたので、大きな虚無感とともに、深い悲しみがありました。


自分からしてみれば人が生きていることが当たり前で、でもそれには終わりがある。

そしてそれと同じように、この世の大半の当たり前であることにも終わりが来るんだろうなと。

そう感じる出来事でした。


この認識を自分に当てはめてみる。

自分にとっての当たり前とは。

そう。サッカーです。



3歳から始めたサッカー。

思い返しても生活の中に常にサッカーがあった人生だったと思います。

それでもこの時期。

プロを目指している自分には後1年ほどしか残されていません。

来年の今頃にはプロになれるかどうか。

ましてや、サッカーを続けるかどうかも決まっているはずです。

小さい頃からの夢だったので、最後まで諦めることは絶対にない。そう断言できます。

でも、自分の人生においてプロになることよりも大事なことがあります。

それは、プロになれるかどうか、サッカーを続けるかどうか決まった時に

自分の中に後悔する気持ちが無いこと。

これが自分にとって1番大事なことです。


では、1年後に後悔をしないために今するべきことは何かと考えたときに

1日の中でやれることを全てやる

ということが真っ先に浮かびます。

繰り返し続いていくチームの練習中、自主練中、筋トレ中、

「もういいや」とか「こんくらいでいいや」とか思ってしまう場面が少なからずあります。

その時に、絶対にやめない。最後までやり切って1日を終える。

これを毎日毎日、1年間欠かさずに続けること。

そうしていけば、自分のサッカー人生が終わってしまうことになっても、後悔せずに次のステージに進めると思います。



最後に。

大学生だし、大学生の話をしようと思います。

大学生には楽しい事が溢れてます。

バイトにサークル、飲み会に旅行と数え出したらキリがありません。

僕は遊びが大好きなので、普通の大学生の楽しんでいるSNSを見て、羨ましく思ったことは数え切れません。

そんな時、Tik Tokで大谷翔平選手のこんな言葉を見つけました。

「成果が出ないと面白くないと感じている人が多いんじゃないかなと。辛いなと思うと辞めたくなる、のがまあ人だと思うので、それでも頑張りたいなって思える何かがあるなら、その時点で幸せじゃないかな」

確かにと思いました。

頑張ることが嫌いな僕が唯一頑張れたのがサッカーです。

めちゃくちゃ頑張ったのに何にもうまくいかなくて、それでも辞めずに続けてこれたのがサッカーです。

なぜかと言われれば、サッカーで点を取った時、試合に勝った時が自分の人生で1番幸せな瞬間だからです。


人にとっての幸せは人それぞれで、自分たち部活生の生活は側から見ればなんで大学まできて必死にスポーツやってんだよと思われるかもしれません。

でも、それでもいいと思います。

何が幸せかは自分自身で決めるもので、

自分の幸せはサッカーに決めました。

だからこそ残り1年、やることははっきりしています。

プロになるために自分にできることを、精一杯やるだけです。


◇東廉(ひがしれん)◇
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:清水エスパルスユース

【過去の対談(早稲田スポーツ新聞会 企画・編集)はコチラ↓】


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