【#Real Voice 2022】　「4年間、そしてこれから」　4年・小林俊太

4年の小林俊太です。
ア式蹴球部での4年間を終え、今思うことを書きます。

｢自分はチームに何を残すことができたのか。｣

自分の4年間はア式蹴球部の長い歴史の中で、歴代の先輩方が残してくれたものの上にあった。
直接的な関わりはなくとも、今日までア式蹴球部を継承し続けていただいた先輩方がいて、自分と同じ時間をア式蹴球部で過ごし、ア式蹴球部とは何たるかを教えてくれた先輩方がいる。
2年後に100周年を迎えるにあたって、歴代の先輩方にインタビューさせていただく機会があり、改めてア式蹴球部の歴史を知ることができた。自分と同じ時間を過ごしてくれた先輩方には、ア式蹴球部の伝統と歴史を体現する姿をこの目で見せてもらった。

自分はどうだっただろう。
何かチームに残すことはできただろうか。

3年間で先輩方から教えていただいたことを胸に、シーズンをスタートした4年目。
高い目標を持って挑んだ。
でもチームとしても個人としても何一つ結果を残すことが出来なかった。

過程はどうか。
上手くいくことはほとんどなかったが自分なりにできることはやってきた。
でもそれ以上に自分の弱さと力不足があらわになった。そして結果に繋げられなかった。

正直、自分では何を残せたか全く分からない。

何一つ残せていないかもしれないし、反面教師として残るかもしれない。

でも何かしら、誰かしらに少しだけでも残せてたらと思う。
そうしたら、それが自分のア式蹴球部にいた意味になる。

｢自分は自分に何を残すことができたのか。｣

4年前、ア式蹴球部でやりきった後、一回りも二回りも成長して自信を持って社会に出たいと強く思っていた。
自分には大きなハードルだったけど、乗り越えられたら、きっとそんな自分になれると思っていた。

この４年間、終わってしまうとあっという間だった気がするが、一つ一つ振り返ると本当に多くのことがあった。
ほとんどは上手く行かないことだったが、嬉しかったこともたくさんあった。

4年間が経った今、自分はどうなったのだろう。
あの頃思い描いていた自分に自信を持ってなれたと言えるだろうか。

悔しいが自信を持って言うことはできない。
でも、4年間で自分に向き合ってこれたのは確かである。

自分の特徴、弱み、性格、色々なことに気づいた。
弱みばっかりが見えてた時もあったけど、それに気づけたのもア式蹴球部で過ごしてこれたからだと思う。

他の早大生、同じ学部の人、高校まで一緒だった人が過ごしてきた同じ4年という時間と比べて、自分はア式蹴球部での4年間をどれくらい誇れるものにできたのだろうか。

自分は大学4年間のほとんどをア式蹴球部が埋め尽くしている。
もしア式蹴球部に入ってなかったら、どんな4年間だったのだろうと考えることもある。
嫌なこともたくさんあったけど、グランドに行けば同じ苦しみを分かち合える仲間がいて、一緒に練習を頑張って、終わった頃にはまた前を向けていた。

ア式蹴球部に挑戦したことは自分にとって絶対に間違っていなかったと思う。

自分がどれだけ成長できたのか、今すぐには分からないけど何年後かにア式蹴球部での4年間があったからこそ成長でき、今の自分があると自信を持って言える日が来ると思う。
いや、絶対にそうさせたい。

自分に残せたものとしては多くの出会いもあげられる。
スタッフの方々、先輩後輩、同期。
たくさんの人との出会いがあった。
ア式蹴球部に入っていなかったら出会えなかっただろう。
自分が4年間頑張ることができたのは紛れもなく、その方々のおかげである。

一緒に過ごした思い出、教えてもらったこと、気付かされたこと、そういったものの全てが今の自分を作っている。

本当に4年間ありがとうございました。
お世話になりました。

｢自分は今後、どう生きていくか。｣

現在22歳、これまでも凄く長かった気がするが、これからの方がもっと長い。
不安もあるけどワクワクもする。

ア式蹴球部で｢日本をリードする存在になる｣というビジョンの元で社会を見据えながら活動してきた。

サッカーとは一旦区切りをつけるが、サッカーを通じて学んできたことを今後の人生に活かしていきたい。

サッカーを広くとらえる。
サッカー、スポーツは社会の一部であり、それが社会にもたらす可能性を学んだ。

自分はリードする存在になれるだろうか。

目指し続けて、少しでも近づけるように頑張りたい。

そして、ア式蹴球部での4年間が自分に残してくれたものを忘れずにこの先、生きていきたい。

最後に改めて、この4年間自分に関わってくださった方々ありがとうございました。
自分にとって特別な4年間になりました。
今後の人生、ア式蹴球部での経験を生かして、走っていきます。

◇小林俊太◇
学年：4年
学部：創造理工学部
前所属チーム：東京工業大学附属科学技術高校