【#Real Voice 2024】 「僕のサッカーアカデミア」 4年・石川真丸
目標や夢、壁があってこその人生だ。
ありきたりだが、サッカーがなくなりそうな自分にこれらを見つけられるのか。
17年前の夏。
兄の影響でサッカーを始めたあの日。
今でも鮮明に覚えている。
コーチから、
「向こう側(相手)のコーンとコーンの間にこのボールを入れたら1点だよ。」
幼稚園生ながら頑張ってルールを聞いて理解しようとしていた。
なんで相手のゴールなんだろ自分のゴールに入れれば多く点入んじゃん。
幼い自分は可愛いながらも理解し難い思考をしていたのをふと思い出した。
相手を抜き去る時の爽快感に加え、点を決めた時の達成感が忘れられない物となっていたのはこんなに幼い時からだ。
好きこそ物の上手なれ。
今では誰もサッカーなんて続けてないが、就職や大学で頑張っている友達も、自分が帰省したら対人をしてくれるぐらいチーム全員が無類のドリブル好き。
そんな感じで長い時間地元のチームで過ごすわけだが、色々あって小学校4年から名古屋グランパスの下部組織に入団することが決定した。
(地元のみんなあの時は急に抜けてごめんね。笑)
ここではもう言うまでもなく数えられないほど多くの学びを経験することができた。幼いながらにレベルの高いところでサッカーをやらせてもらい、苦しかったのは本当に覚えている。しかしグランパスで過ごしたからこそ夢が現実味を徐々に帯びてきた。
それがプロサッカー選手になる
ということ。
今までは、なんとなくサッカーが楽しいからやっているだけの感じだった。しかし自分の中でなりたいという気持ちが色んな仲間や敵と相対することで沸々と込み上がっていったのを覚えている。
これが人生の目標になった。
ア式蹴球部にきてからはみんなも綴っていたように、辛い事ばかり。きて早々4年生から自分の存在価値を示せと言われた時には、やばいとこ来ちゃたななんて思っていた。案の定全然入部できず同期からも詰めのオンパレード。
駒沢「お前入部する気ある?」
伊勢「熱量が感じられない。」
神橋「お前寮外生と話してないだろ」←?
東「絶対仕事ではミスすんなよ」←??
光田「とりあえず殻破る為に踊ろっか」←???
なんとか入部できたもののトップチームの試合に絡むことができなかった。初出場は2年の終わりの天皇杯。実質3年時。やめたいとは思わなかったが、この環境早く終わんないかなとかは考えていた。でもここまで頑張れたのはブレない目標があったから。
難しいものでこうやって終わりが近くなってきて漸く、どれだけこれまでの時間が尊く何事にも変え難いものであったのかを感じさせてくれる。
目標があったからこそ今の自分がいるし、ここまで頑張ることができたと思う。こんなに熱中して何かに取り組み続けられたのは、紛れもなくこれからの人生で自信を持っていいことだと思う。
ただ、「サッカー頑張ってね」と数え切れない人から背中を押され、応援されてきた自分にとってサッカーで恩を返せなかった自分は言わば負け組。誰が何と言おうと。それが目標だったから。
この経験を失敗で終わらせないためにも、ゆっくりでもいいからこれから先夢中で頑張りたいと思うような新たな目標を見つけ、多くの支えをしてくださった沢山の方に恩を返したい。それこそが自分にとっての人生なのかなと。
引退みたいなブログになってしまいましたが、まだ幸いにもリーグ戦が2試合残っています。まずは今日の立教戦全員の力で勝ち切ろう。必ず1部昇格を果たそう。それが今の目標です。
明日は、ア式のあるべき姿を最も体現する漢舩越。今までチームのため学年のために多くを犠牲にしてきた舩越が早慶戦のトロフィーを掲げたときはめちゃくちゃにかっこよかった。そんな彼が最後に思う事とは、、僕自身とても楽しみです。
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