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【コラム】国内MBA等はベンチャーで役に立つ?

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はじめに

実は、つい先日大学院の卒業式だったんですよ😂

一橋大学大学院は、MBAとビジネスローがもともと同じ研究科に属していた関係で、キャンパスも同じで、講義も共通のもの(どちらの学生も受けられるもの)が多いんですよね。
いやぁ、感慨深い2年間でした。

経営学の本や論文は数を覚えていないくらい拝読させていただいて、ついでに法律の勉強までさせていただきました。
今後絶対使わないであろう国々の法律の勉強もしまして、知的好奇心を満たすことができた2年間でした。
国立だったので、非常に安い学費で行くことができたのも大きな利点でした。

さて、今日は、国内MBAがベンチャーで役に立つのかという点を考えてみたいと思います。
これから大学院目指してみようかなぁと思っている若手の皆さんのためになればいいかなと思っています😍


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1.国内MBA等の定義

ここ10年くらいですかね?
国内MBAが乱立しまして、全国に設立されました。

ついこの間調べてみたんですけど、全国に20校以上あるんですよ……。
そして、それに類するプログラムもじゃんじゃん出てきていますから、選択肢でいうと50コースくらいあります。

そこで、今回は、国内MBAをちょっと広く「国内MBA等」として解釈したいと思います。


つまり、社会人が通う夜間大学院で、かつ、経営に特化した分野を学ぶ専攻(たとえば「経営学専攻」「商学専攻」「経済学専攻」「経営法(ビジネスロー)専攻」「企業法専攻」「ビジネスデザイン専攻」「イノベーション専攻」「経営戦略専攻」「ファイナンス専攻」「マネジメント専修」「経営管理専攻」「産業マネジメント専攻」など)は、全部「国内MBA等」に含むこととします!

これからもいろんなコース・プログラムが出てくると思うので、大学院を検討なさっている方は、適宜大学院ホームページをご参照ください。
非常にわかりにくいところに重要な情報が載っていることが多いです(笑)

ちなみに、国内最古のMBAは慶應義塾大学大学院のMBAです。
一橋も20年以上の歴史があると誰かが言ってました😂
元々一橋は商業系の大学で、渋沢栄一さんが創設に携わった頃からずっとビジネススクールの色彩が強い大学です。
そのせいか、未だに社会科学しか扱わない国立大学です。


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2.どんなことを学ぶの?

皆さまが一番気になるのがここだと思うのですが、これが大学院によってバラバラなんですよね😂
もっといえば、同じ大学院の同じコースに通う院生でも、履修した科目がバラバラなので、何を学んだかは人によって千差万別です😨
さらに、同じ大学院の同じコースで同じ科目を履修しても、元々の知識、知能が人それぞれなので、その効果もバラバラです。

まぁ言われてみれば当たり前ですね🙄

ただ、大学院はあくまでも「研究機関」なので、抽象的な学問(理論面)を中心に学びます。

国立の場合は、より理論色が強いです。
関東の国立大学院は、一橋・筑波・横国・東工大(理系の経営特化型コースがある)の4校だけだと思いますが、いずれも理論面をしっかり学べる大学院です。
それゆえに難易度も高く、高めの学力が要求されます。
たしか4校とも、原則として修士論文が必須のはずなので、学位論文を書かないと卒業できません😨
国立の修士論文は本当にキ・ツ・イ。

一方、私立の場合実務色が強く、より実践的なケーススタディを中心にカリキュラムが構成されており、国立ほど厳格な修士論文ではなく、プロジェクト研究論文などを提出する方式が採用されています。

以上を前提にするならば、学術的なことを学びたいなら国立
より実務で使えそうな知識を学びたいなら私立かなと思います。
異論もあるでしょうが、個人的にはそんなイメージを持っています。

どこがオススメかと聞かれたら、個人的には以下のような組み合わせになります。

ハイレベルな学問を学びつつ学費を抑えたい方:一橋MBA・筑波MBA
昼間に通える方:慶應MBA
広く基礎的な経営学を学びたい方:早稲田MBA(夜間主総合)
学費を抑えたい方:東京都立大学MBA
横浜に通える方:横国MBA
マネジメント特化で学びたい方:早稲田MBA(マネジメント専修)
英語で取りたい方:海外MBA、一橋EMBA、早稲田EMBA
ファイナンス特化で学びたい方:一橋MBA(FS)、早稲田MBA(ファイナンス専攻)
ビジネス法特化で学びたい方:一橋(ビジネスロー)、筑波(ビジネス科学研究郡法学学位プログラム)

各大学院でコースがいろいろなので、自身のキャリア志向に合うものを選んでくださいませ😁
一橋に関しては基礎的な講義でも付いてこれていない人が大勢いたので、国立に行く時はある程度勉強したあとで行くほうが良いかと思います。
国立では、自分で研究テーマを選定し、自分で深く調査・学習して、学位論文として書き上げる能力が必要なので、最低限の研究能力がないと留年または成績ガタガタになります😨


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3.ベンチャーで役に立つ?

次に、ベンチャーで役に立つのかという視点で考えてみたいと思います。

私が思うに、現在の国内MBA等のほとんどは、大手企業で働く人達向けのカリキュラムを提供しています。
ベンチャーに関連する講義を用意している大学院は少数だと思います……。
一橋ビジネスローも確か今年からベンチャー向け講義が無くなっているはずです😂

ゆえに、ベンチャーですぐに活用できる知識はほとんどありません😍

私が大学院で学んだ国際法の知識やM&Aの知識なんて、普通のベンチャー・スタートアップでは一生使わないでしょう。
完全な趣味です。

でも、全く役に立たないかというとそうでもないんですよね🤔

もちろん、大学院で何を学んだのかによりますが、科目によってはとても活用範囲の広いものがいくつかあります。
私の場合、内部統制やビジネスモデルの研究を中心にしていたので、上場を目指すベンチャーや新規事業を開発したいベンチャーですぐに応用できる知識が多いです。

それ以外にも、経営戦略、組織論、組織学習などの研究もさせていただいて、今も学び続けているので、それらはベンチャー企業でも十分に活かせる知識ばかりです。
そう考えると、非常に有益な知識を習得できています。

もっとも、大学院の講義を受けただけで役に立つ人材になるかというと、答えはNOです。

大学院の講義では、1科目を20時間程度でこなしていきます。
そんな少ない時間でマスターできるほど、浅くないです😨
教授が講義内で教えてくれたヒントを活かし、徹底的に自学するという姿勢が必要です。
1科目の知識を「実務で活かせるレベルまで学ぶ」と考えたら、200時間くらい学ばないといけません。
それでやっと実務で使えるかなという程度です。

よって、単に「大学院に行っただけ」なら役に立たないという結論になるかと思います。
国内MBA等が実務界で評価されていない理由は、大学院に行っただけ、卒業しただけで満足している人が9割くらいいるからだろうと思います。
浅く広いだけで役に立たない情報を持っている人が多いのです。

でも、これは大学でも同じことです。
良い大学に行った時点で満足して、そこで勉強をやめてしまう人が多い。
社会人になっても学び続ける人は本当に少数です。

逆の視点でいえば、ずっと学び続けている1割の人は、極めて有望な人材といえそうです😍
そういう人は、MBA等で学んだ知識を有効活用できると思います。


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4.MBAはどんな人がいくところ?

ついでなので、こちらについても書こうと思います。

現在、国内MBA等で有名校といえば、一橋・京大・慶應・早稲田の4校だろうと思います。
これらの大学院に通う方々は、それはもう豪華です😨
外資系コンサルティングファーム、投資銀行、東証一部上場企業の管理職クラス、大手銀行員の中堅、各省庁の官僚、弁護士、会計士の皆様などが在籍されております。
ということは、MBAは、元々すごい人達が行くところです😂
毎年1~2名程度は私みたいな場違いな人間も混じっております😍

学生の平均的な学力が極めて高いので、入ってから付いていくのは本当に大変です。

上記4校に関しては、経営学に関する知識を一定程度有していることを前提にして授業が進んでいくので、大学院で「学ぼう」という意識ではたぶんしんどくなります。むしろ、大学院で「既存知識を徹底的に深めてやろう」という攻めの意識で入った方がいいでしょう😁

ここ数年で国内MBA等の人気がだいぶ出てきているので、これからもこの人気は加熱していくと思われます。
最近ではベンチャーやスタートアップの経営者が行くケースが目立ってきています。
同級生にも経営者が数名いました。

経営者が行く場合でも、きっと得られるものも多いと思いますし、同級生同士でスカウトしあって転職に至るケースも結構あるので、是非進学をご検討ください😁(大学院の回し者みたいになってる)


おわりに

今日は国内MBA等がベンチャーで役に立つかについて検討してみました。

私個人としては、行ってよかったと思っています。
最大のメリットは超ハイレベルな友達ができたことです。
彼らは私より勉強しているし、これからも止まることはないと思うので、常に危機感と焦りを与えてくれます。
こういう存在は極めて貴重で、一生の宝です😍
また機会があれば大学院に行きたいなと思っています。


次回も何か思いついたら書かせていただきます♫

書いてほしいテーマとかがあったら、いつでもコメントでお寄せください😁
書けそうだったら書きます!


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【著者情報】

著者:瀧田 桜司(たきた はるかず)
役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長
専門:法学、経営学、心理学
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