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【ラグビーW杯】雨風舞うけど、視界良好? 19.09.22 アイルランド対スコットランド

昨日の試合である程度、ワールドカップの雰囲気を掴むことができた。これは僕にとって大きなアドバンテージだった。この日は友人を連れて観戦に出かけるだけに、あれこれパニックにならなくて済みそうである。

まず、飲食は試合前に済ませることにした。新横浜駅近くのデイリーヤマザキでハイネケンと日本代表チップスを購入し、それらをつまみながらブラブラと歩くことにした。もうひとつ駅前の某コンビニを見たのだが、ハイネケンの納品はゼロ。対するデイリーヤマザキはハイネケンもポテチも山盛りだった。商機を掴むとはこういうことなのだ。

格子状になっている横浜国際競技場への道のりをジグザグに向かう。真っすぐ行けないというか、道中にパブがあればそこではアイリッシュの溜まり場と化しており、その人混みを抜け出すのはとにかく一苦労だった。やっぱり、スタジアムの外で飲み食いするのがスタンダートなのだろう。

僕たちが座った席は最上階の後ろから2番目だった。もともと、どこに座っても「ド迫力のプレーを間近で見る」ことはできないスタジアムというのを重々知っていたし、こういうときは割り切って俯瞰的にボールと人の動きを眺めることを楽しむことにしよう。

日本代表も入るグループリーグAの注目カード、アイルランド対スコットランド。オールブラックスに勝利するなど、この4年間で着実に強化をしてきたアイルランド。全プレーヤーが「熱さ」を見せる戦いぶり。個人的にも、シックス・ネーションズの中で一番好きなチームである。

対するスコットランドは伝統的にキッキングゲームに強みがある。ロングキックやペナルティゴールでじりじりと首根っこを締め、おかしいな? と思っているうちに負けている。3年前の対日本代表戦もまさにこのような感じだった。15年のワールドカップ含め、グレイグ・レイドローという名前にぞっとする人も多いことだろう。

さて、肝心の試合内容である。
俯瞰的な視野で試合を観る……その割には、この日はアイルランドのフォワード陣の奮戦に感動したという、虫の目で見たかのような第一印象になってしまった。しっかり敵陣に入ると、重量級の選手たちが小さくとも着実に、ゲインを重ねる。ローリー・ベスト(これがワールドカップ初トライ!)、ファーロングと1列目の選手がトライを奪ったことが、何よりの証拠である。
また、スコットランドのキック戦に落ち着いて対処していたのも印象的だった。「キックからアンストラクチャーの局面をつくる」という意味では、アイルランドの方が良く出来ていたくらい。前半24分のトライに結びつく一連の流れ(ターンオーバー→キックチェイス→5メートルスクラム→ピック&ゴーを繰り返してトライ)はお見事だった。

対して一方的に押し込まれ続けるスコットランド。前半30分過ぎの段階で、膝に手を付くフォワード陣がビジョンに映し出された。この段階で僕は「厳しいな」という印象を抱いた。レイドロー、ラッセルのハーフ団も攻撃のテンポを上げられないし、パワーやスピードで崩せるバックスの選手はいない……。後半から強くなった雨もあってか、ハンドリングエラーも相次いだ。

後半も流れは変わらず。安全圏に突入するコンウェーのトライ、そしてとどめのペナルティ・ゴールを決めて勝負あり。セクストンも早い段階で途中交代することにも成功したアイルランドが、27―3で盤石の勝利を収めた。

アイルランドの隙の無さに憂鬱になった一方、スコットランドのフォワード陣に「おやっ?」となったのも事実。果たしてこの試合を、日本代表の面々はどう捉えたのか。ひとまず、来週の試合は相当な覚悟でチャレンジしにいかないと、ここまで積み上げた自信がガタっと崩れる懸念を抱いている。気を引き締めなければ!

どうもです。このサポートの力を僕の馬券術でウン倍にしてやるぜ(してやるとは言っていない)