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運動のキレイさを追求するために

ラート競技、おもしろいのでぜひまずみて欲しい。
実はバドミントンやっていたあやさん。今日のラジオでも話されていましたね。
あやさんは筑波大学の特任助教としても活動されています。

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#ラート
#堀口文
#日本代表
#筑波大学

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さて、本日のテーマは

運動のキレイさを追求するために

ラート競技の堀口文さんの演技を改めて見直して感じたこと。

3分ちょっとの時間、見てみて損はないはず。
とってもキレイな動きと身体さばきです。

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●運動を正確に行うことと運動の「キレイさ」は異なる

ちょっとマニアックな話になるかもしれません。ご了承ください。

解剖学的に表されたものを正確に行うことと、審美系競技での「キレイ」な動きでは全く異なる運動であることがあります。

例を挙げると、解剖学的な説明で、股関節の屈曲(いわゆるもも上げ)と伸展(例:サッカーのボールを蹴る予備動作|ふりかぶり)があります。
これは単純な膝を上げる・後ろに持っていく動きですが、これをいかに「キレイ」に行うか。

これは、単一の関節や動きだけで説明できるものではないと思っています。

つまり、全体性や連動性、【運動の調和】が取れているかどうかがとても重要になります。

解剖学的にもっというのであれば、その動きを連動的に、あるいは調和の取れたように動かすために、体幹の腹圧を高めたり、支持脚(立っている方の脚)の中殿筋をアイソメトリックに活動させておく必要がある。ということです。

簡単に言えば、運動の「キレイさ」はその運動の滑らかな動きもさることながら、その動きを補完するために、身体をはたからは『見えない』『わからない』部分で上手にコントロールする必要がある、ということです。

意識を運動それ自体に持っていくだけではなくて、運動をキレイにかつ連動的に「みえる」ようにするために、運動している部位だけではないところに意識を持っておくことも重要な時があるのです。

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●人にみられることで「キレイさ」は育まれる

大学時代以降、最前線で活躍する審美系競技の方々と関わる機会がとても多かったです。

いまプロのダンサーになっている方、体操・体操競技の第一線で活躍されている方、前書きのあやさんのようなラートや新体操といった競技の方。

この方々に共通していたのは、「みられている」ことで、普段以上の動きの「キレイさ」が発揮されることでした。

動きの滑らかさや動きの繋がり、ひいては『立っているだけ』でキレイだと思わしめるその力は圧巻でした。
これをオーラといっても遜色ないほど。

人の目があればあるほど、自分が見られていると意識すればするほど、表情にも動きにも、豊さとのびやかさが表出されるようで、魅了されていたことを思い出します。

スポーツ医学やトレーナー、コーチングの世界にいると忘れがちなのですが、動くことに人間の頭が制限をかけることがままあります。
それを、「芸術」の領域にまで高めて、運動で人々を魅了する力がある方々は、その動きのリミッターを解除して、躍動するように運動する光景を見せてくれます。

上記のあやさんの演技もそうですが、その数分間に全てを詰め込んで動ききる方々の熱量と集中から生まれる、美しさにはなんともいえない感慨を抱きます。

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●運動の自動化の先を目指す

コーチングの現場では、技術の習熟過程を3段階に分けることがあります。

粗協調→精協調→自動化

ざっくりいえば、たまにできる段階→意識すればできる段階→意識しなくてもできる段階、という流れですね。

バドミントンのようなオープンスキル競技では、この自動化している技能とそれを活かした戦術がいかに展開できるかが大事です。

しかしながら、その中でも自動化をさらに昇華させて見る人が魅入るくらいの技能であることも確かに大事ではあるなと思います。

今や有名になった桃田選手のプレーを間近で見たことがありますが(球出しをして打ってもらったこともあります)、その動きの滑らかさは自動化の域を超えて、コート上で舞っているようでした。

他のプレーヤーと一線を画すような、流れる動きと力強い足捌きは、先の「芸術」の域にも達しているようにも感じました。

動きや運動を突き詰めるということを本質的に考えるのであれば、コーチングの教本通りに運動を詰め込むだけではなくて、その先の「キレイさ」や「ひきこまれる」動きを追求していくことが求められるのだと実感しました。

スポーツがこれだけ愛されて、見る者に感動やエネルギーを与えられるその背景には、スポーツ選手のたゆまぬ努力からくる、この運動の「キレイさ」やこだわりがあるのだと感じます。

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今日はここまで。

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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
 大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。
#西野亮廣 さん #けんすう さん #堀江貴文 さん #落合陽一 さんによく影響を受けています。
 #西野亮廣エンタメ研究所 #タムココサロン #アル開発室 サロンメンバー

【現在の大学担当授業】東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学

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【保有資格】

博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員

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