指導者と選手の成長のために大切なこと
最近しばらくスポーツの話題を切り出していなかったので、今日はコーチングや指導のお話にします。
具体的に何を書いていくかを今決めていませんが、思い浮かんだままに書いていきます。
●指導者の影響は残り続ける
自分が指導を受けた人。
それは、選手の中にずっと残り続けるものなのだと思います。
厳しい面や優しい面、あの試合の時にこう言ってもらった、自分のことをこうやって励ましてくれたなど、とても色濃く指導者とのやりとりや思い出が積み上がっていることでしょう。
そんな指導者は、選手一人ひとりが今後も残り続ける影響を意識できているかどうか。向き合えているかどうか。その場限りでやり過ごそうとしていないか。
この意識は幾度となく立ち返ることが求められるのではないかと思います。
自身の立ち居振る舞いだけではなく、何気なく発する言葉、行動が今後の選手の人生に大きく影響をすることが考えられます。
ひとりよがりではなく、選手のその先、一生までをどれだけ慮れるのか。
あるいは、自分の影響があることを踏まえて、どれだけの熱意を向けられるのか。
この「将来」を見据えた指導を考えることや、指導者の発言や行動の重みを十分に理解することが重要ですね。
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●理論やエビデンスを自分に取り込むために
以前、「指導者として"PATROL"を心がける」という記事を書きました。
これは、公認スポーツ指導者資格を取得する際には、必ず学ぶ概念です。
以下引用です。
Process:「結果ではなく、経過を重視しましょう」
Acknowledgement:「承認しましょう」
Together:「一緒に楽しみ、一緒に考えましょう」
Respect:「尊敬しましょう、尊重しましょう」
Observation:「よく観察しましょう」
Listening:「話をよく聴きましょう」
「公認スポーツ指導者養成テキスト共通科目Ⅰ」より
これらは、コミュニケーションを行う上で、重要とされる基本事項ばかりだと思います。
あるいは、教育やコーチングをする上で、最低限知っておかなければいけない、軸とも言えるでしょう。
しかしながら、このように確立した理論やエビデンス、スポーツ指導者であれば持っておくべき知識や資質の指針が出ているにもかかわらず、それらを実践できない場合があったり、"そもそも知らない"こともあったりします。
それは何故でしょうか。
理由の一つとして、「自分の知っていることだけが絶対」と思っていることもあるかもしれません。
あるいは「勉強している暇がない」「時間がないからいつも通りを繰り返す」となってしまっているかもしれません。
指導者がこのように、狭い見識の中でしか物事を考えない、あるいは長期的に見て学びや知見の収集に励まないことで、指導者の指導を受ける選手の学びの機会の損失や、成長のきっかけを逃すことを助長する結果になるのだと思っています。
学ばない指導者が、選手をダメにする。
これはよく言われるフレーズかもしれませんが、まさに「学ばないこと」で起こる弊害はとても大きく、影響は短期的でなく長期的に残り続けるのだと感じます。
以下、参照記事です▼
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●学び変化することを選手とともに楽しむ
小見出しがそのまま結論になってしまいましたが、そのような指導者の課題を解決するには、"選手と一緒に楽しむ"ことがとても効果的なのだと思います。
スポーツ競技の世界では、結果が全て、と言われることがありますが、それだけではありません。
小学校・中学校・高校、そして大学とスポーツに触れる子どもたちはたくさんいますが、彼ら・彼女らが、生活のためにスポーツを行う、いわゆる「生業としてのスポーツ活動」に従事する可能性は限りなく低いです。
だからと言って、トップアスリートの育成に力を入れないのかというとそうではないのですが。
少なくともそのような事実をまず受け入れて、このスポーツ活動が将来の彼ら、彼女らにどんな影響を与え、成長の種として位置するか、は意識しておくほうがいい部分だと思っています。
これらを考え、上記の記事(指導現場で教わった大切なこと)を書いたように思います。
要点はこちら▼
●コーチの役割と責務は「選手目線」で考えること
●打算や損得は見抜かれる
●時間を投資することで得られたものは信頼
●指導のモットーは「種まき」「耕し」「水撒き」
●「種まき」は自己研鑽と仕掛けの多様さ
●「土を耕す」ことは、多方面の下準備
●「水を撒く」ことは、相手の成長を願う心
●花が咲いたらただただ愛でたい
どれだけの時間を選手とともに過ごすしたのか。
それがお互いにとっての学びともなり、変化ともなり、楽しみでもあったのか。
これらを振り返った時に、互いがいい時間だった、自分の成長の糧として貴重な時間だったと思えるような関係性でいたいですね。
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今日はここまで。
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●藁科 侑希(わらしな ゆうき)
大学教員として、教育・研究現場で活動中。また、スポーツ現場でもトレーナーやコーチとして活動。選手や学びたい人にとって、最良のアドバイザーであることをモットーに、肩書きにとらわれない現場目線のサポートを模索中。 #西野亮廣エンタメ研究所 サロンメンバー
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
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NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
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