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104 ひきこもり家族(家族の力)

なんか…方法が間違っているのでは?

いつもご家庭で、ひきこもりを解消しようと度々扱っている方法
その方法が間違っているのでは?と
一度疑ってみてください。

私の失敗のお話しをします。
かなり以前、こんな話しを聞きました。

ひきこもりを解消するには、
日本の神話「天岩戸開き」が良いと。

「天岩戸開き」:天照大御神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れでてこないので、その前で楽しそうに踊りを踊ることで、天照大御神が出てきた。

このように、外の世界がいかに楽しいかを
アピールしたら
ひきこもり本人が出てくるハズだと。。。

この話しを聞いて、
私はひきこもりの息子にいかに世の中が
楽しいところでということを機会あるごとに説明しました。
なかば、強制的にね。

でも、
息子はその時は話しを聞いているのですが、
いっこうに動こうとしません。
なぜ?
ずーっとそれがわかりませんでした。

で、斎藤環教授の本を読んでいると
その答えが書いてありました。
つまり、こういうことなのです。

精神分析家のラカンによれば
人の欲望というのは、
「周りの人がほしいだろうと思うものがほしい」。
「人の欲望とは、他者の欲望」とのこと。

そもそも、ひきこもりをしている本人というのは、
社会とのつながりがない状態。

つまり、
他者との接点がないので、他者の欲望が感じられない状態なのです。
ということは、自分の欲望が生まれないのです。

このような状態のところ
私(父親)は、扉の前で踊りを踊っていたことになるのです。外の世界はこんなに楽しいよぉと。。。

欲望のない状態で、欲望を満たすできごとを話しても何も始まらなかったのですね。

そのとき本人は、欲望ではなく外にでることの「危険性」におびえていたのはずなのです。

で、ここからです。
では、どうすれば良いか。

それは、扉の前で踊りをおどるのではなく、
まず、岩戸の中がいかに
安全なのかを感じてもらうことだったのです。

岩戸の中がいかに安全かということを感じることができると、その状態に身体が慣れて外に出ようという気持ちになれるのです。
(このあたりは追ってご説明するポリヴェーガル理論とオープンダイアローグを知っていただくと納得して頂けるかと)

岩戸の中でどんなことが起きているのか?

ちなみに岩戸の中では、ひきこもり本人は
自分自身を責めています。
「自分は、社会と上手くつながれない人間だと」
なので、
家族がつながり自己肯定感を上げていく必要があります。
家族とつながることがエネルギーとなり、
エネルギーを蓄えると出ていこうとい勇気が出てくるのです。

ということで、
私は長い間間違った方法をとっていました。
なので、
皆さんも一度、今とっている方法が正しい
のだろうか
と疑問をもって取り組んでください。

ブリーフセラピーのベースとなる考え方があります。
「上手くいかなければ、別の方法を。上手くいけばそれを続ける。」


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