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散文詩「あるいは米」ー
お前たちは夏が来るとそれまで散々にこきおろしていた冬を切望するようになるが、私は違う。春も夏も秋も、ずっと冬を待っている。そして、いざ冬が来ると、服を脱いで喜び倒すのだ。雪を食い、からっ風を飲む。裸で。人と違うのは、楽しい。
私は冬以外の季節をただ見下している訳では無い。春にも夏にも秋にも、それぞれの良さはある。この3つの季節の中で1番は秋。冬に1番近いから。2番目以下は冬に近い順。お前は冬が好き
安直にセックスを匂わせないでください
ご自由にお書きください←傲慢な
電波字らしいとう
根っこにある根本的なbasis
高校の授業で作った詩を共有します!!
まだ見ぬ子供達へ
ゆく人混みに揉まれ
ごく小さくなった砂粒のひとつ
胸に空いた穴を無様にも
路傍で曝す猫の命
コンクリートのすきまに
ひっそりと身を委ねるたんぽぽの綿毛
相続人のわからない すこし傾いた空き家のすみ
咲いたコスモスの花びらのひとつ
真四角の水槽の中でみんなに見られながら遊泳するつがいのアザラシたち
降りしきる雪に手を赤くしながら
大口をあける2人の子ども
出番を待たず散っていっ
クソデカトラックには抗えない
空気抵抗をものともせず、対向車線を大きく揺らしながら推進するクソデカトラック。それはさながら、水面を戦がせる南風
【上】微炭酸について
ある日無性に辛ラーメンが食べたくなった私は、柄にもなく近所のスーパーへ足を運んだ。辛ラーメンはそこで問題なく調達することができた(余談だが、辛ラーメンはカップ麺と袋麺で味や食感がかなり異なっていて、どちらにも一定のファンがいる。私は断然カップ派である。鍋で湯を沸かすのが面倒なので) のだが、辛い食べ物と一緒に必要になるのは、その辛さを中和するためのお飲み物である。普段は家にある牛乳がその役割を担っ
もっとみる【後編】小説「提出物の添削がめちゃ厳しい先生」
野村茂子がツチブタをたしなめてから、第二応接室の空気はより静かに、より張り詰めていった。
「私はツチブタを2匹飼っててね、今後ろに隠れてるのが、大きい方の隠鋸(カクノコ)。」
「小さい方は凜々軽(リリカル)、南棟全体を使って放し飼いしてるわ。飼い殺しに近いけどね。」
「ただ2匹とも、あなたたちの首を噛みちぎるくらいわけないのよ」
張り詰めた空気にゆっくりと切り込むように、野村茂子は私達を牽制する
【中編】小説「提出物の添削がめちゃ厳しい先生」
午後の3コマはとてもいつもの様に平常心で受けられるものではなかった。無理やり心を落ち着けようとしても、浜辺に波がうっては引きうっては引きするように、野村茂子の顔が、まるでホットミルクに出来る膜のような奴の顔がちらちらと思い出された。
終礼が終わると同時に、教室に訪れていた束の間の静寂も終わりを迎え、たちまち賑わい出した。秋の終わりの、冬を待っている憂鬱な灰色の空が、私たちを眺めていた。
第二
【前編】小説「提出物の添削がめちゃ厳しい先生」
8時半から続く一コマ50分怒涛の授業ラッシュをなんとか耐え切って、終業のチャイムが鳴り止むのと同時に高校の廊下はたちまち人で溢れ出した。
「いやーマジで、野村茂子先生授業中何言ってるかわかんねーよなぁ〜」
私が高校に入学してから初めて作った友人である吉村大河(字面だけ見るとごく普通の日本人名のようだがその実、吉村大河と書いてラックレギオン·ダイリヴァーと発音するリンユム人である。なので肌が黒い。彼