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ビタミンBは、あなたの体がアミノ酸を、気分を高める「神経伝達物質」に変換するときに必要

集中力を維持するのに最適な時間は午前中だ。なぜなら集中するには意志の力が必要

根性のある人びとが、関心、集中力、やる気によって、より高い業績を達成する(中略)ギバーは根気のない人に根性そのものを植えつける努力もする(中略)根性を養う秘訣の一つは、目の前の仕事をより興味深く、やる気のあるものにすることだ。

たとえ権威に逆のことを命令されても、良心をはっきりと目覚めさせておけることが、本当の強さだと言えるだろう。

「集中するといえば、皆さんはきっと『集中とは目の前のことにイエスと言うことだろう』と思うでしょう。ちがいます! 集中するということは、ノーということなんです」 

鼻呼吸をすると、鼻の上部にある感覚神経をつうじて、呼吸のリズムと脳波が同期する。これにより、記憶力と集中力が高まる

睡眠は賢さにも影響する。十分な睡眠をとっている人は、記憶力や集中力、創造的思考力が向上する

一分間運動するだけで、仕事のうえでたった今起きていることに集中でき、関係ないことはスルーできる力が備わる。この作業記憶が積み重なって、IQを組み立てている(中略)アクティブで運動好きの人は、困難を切り抜けるのもうまい(中略)集中力をつけることは大事である。集中力がつくと本気で仕事に取り組めるようになり、かつ持続時間も長くなる。自然にふれると集中力はつく

注意力を鍛えると何が違ってくるのだろうか。それは注意力をコントロールできるようになるということだ。瞬時に集中したり、1つのことに対する注意力を必要に応じて長時間持続させたり、次の行動に移ったらすぐ次のことに注意を向けることができるようになる

「深い読解」には集中の持続と対象への没頭が必要で、根拠の怪しいこまぎれの事実を追いかけて飛び歩くネットの世界とは対極にある

2011年3月11日、日本では未曾有の大災害が東北地方を中心に起こりました。こんな時、あらためて人には広義の集中状態が必要なのだと感じます。今まで経験したことのない外部の状況や錯綜する情報の中、的確に認知脳はそれらを考え、何をするのかを明確に判断していくこと。そして、それを行動に移すこと(中略)一流の人は「ゾーン」が来る準備をしている!

悟りの世界である彼岸に、自分一人だけでわたるのではなく、すべての衆生とともにわたるという、いわゆる「菩薩行」

極度の集中は一日一時間ほどが限度のように見えるが、熟達者は四時間まで延ばすことがことができる

一生懸命な状態は「三昧」

「一行三昧」という禅語があります。一行とは、心をひとつに決めて乱さないこと。三昧とは、一心不乱に没頭する様子を表します。ただひとつのことに全身全霊であたる時にだけ、見えて来る境地があります(中略)菩薩は、自分自身はすでに悟って彼岸に渡れるのに、地上に留り、人間を助けてくださっている仏様───曹洞宗徳雄山建功寺 枡野俊明住職(著書名失念)

一行三昧は、坊さんだけの特権ではありません。それは、ありとあらゆることに活用できるものだからです。まさに万能薬のような存在です。人生をいきいきと生きている人は、みんなこのことを知っています(中略)三昧の境地に至ったときに自分の住んでいるこの現実世界が、そのままで最良の場所になっている(中略)つまりこのとき自分がお釈迦さまと寸分違わぬ仏となっている(中略)三昧とは、心を一点に集中すること(中略)さらに「常に一直心を行ず」の語がいっしょになって、「一行三昧」という表現(中略)ほかのことによそ見することなく、ことに臨んでいるとき、そこにはなんともいえない快さがあります(中略)そしてこれを「安心」といい、その心に気づくことこそ、本当の幸せだということです。

三昧とは、心を一点に集中すること

禅語というものは、表現は違っても、意味するものはすべて同じなのです。すべて悟りを得るための境地を表現しています(中略)禅語は、表現は違っても意味するものはすべて同じ(中略)ひとつのことに集中して我を忘れている状態を仏教では、「清浄心」と呼びます(中略)人間の意識を九つの意識に分けて考えます。一識から五識までが眼、耳、鼻、舌、(触) 、六識が 「意識」(中略)いわゆる理性や分別が六識です。七識、八識ともに潜在意識ですが、九識が「阿摩羅識」で、訳語が「清浄心」なのです。九識のうち、最高位にあるこの「清浄心」こそ、悟りの境地のことなのです。 一生懸命な状態は「三昧」ともいいます。温泉三昧などと使われますが、ひとつのことに没入し、我を忘れて一生懸命な状態が「三昧」ですから、「清浄心」と同じ悟りの状態をいうのです。我を忘れて一生懸命になると、「意識」から離れ、時間も空間もなくなり、無の状態になります。これこそ悟りの境地なのです。この境地は禅僧ならずとも訪れます。

我を忘れて一生懸命な状態が「三昧」ですから、「清浄心」と同じ悟りの状態

空海は五大に「識」(意識)を加えたのが空海の独創です。「識」は五大の上にくるものです。いってみれば物理空間の上に情報空間をおいたわけです(中略)「空(くう)」の思想につながる「識」(意識)を含めたところに、空海の天才性が見られます(中略)「識」とは密教的には大日如来のことを指します。大日如来は、密教のなかで汎神にあたります。「一でもあり多でもある」という宇宙の原理です。法身という私たちの目には見えない存在であり、存在があるとかないとかいうレベルを超えた存在であり、もはや私たちにはわからない存在であり、存在があるとかないとかいうレベルを超えた存在であり、もはや私たちにはわからない存在です。このように記してみると、まさにキリスト教の神、親鸞の阿弥陀と本質的には同じであることがわかります。そもそも大日如来とは何でしょうか? 大日如来は釈迦とは違います。そのことが理由で、密教は仏教ではないという議論がいまだにあるようです。しかし、釈迦本人の言葉として「七仏通誡偈(しちぶつ つうかいげ)」という教えが残っています(中略)(※「七仏通誡偈」の)最後の一文がポイントです。「是諸仏教(ぜしょぶっきょう)」を直訳すると、「これが、もろもろの仏の教えです」となります。つまり、ブッダは一人ではないのです。だから大日如来が仏教の仏であっても、何の問題もありません。ここにはブッダが汎神論をもつ存在であることが示されています。※引用者加筆.

唯識思想を生み出しのはいわゆる瑜伽行派と呼ばれる、ヨーガを修行として実践していた人たちで、最初に弥勒(マイトレーヤ)が理論を体系化し、それを弟子の無着(アサンガ)と世親(バスバンドゥ)の二人が発展させました。それがだいたい五世紀後半のことだと言われています。ちなみに無着と世親は上座部仏教を学んでいた。しかし、やがて世親は兄に感化されて、大乗に転向して『唯識三十頌』をはじめとする論書を著して、唯識説を完成させたと言われています。それにしても兄弟二人とも歴史に残る業績を残したというのだから、たいしたものです。兄弟の出身地はインドのペシャワール地方(※現在のパキスタンの北西部)(中略)この世親にはアビダルマの教説を集大成した『倶舎論』(阿毘達磨倶舎論)という著書もありますが、彼ら唯識派の人々はアビダルマの理論を徹底的に研究し、その結果、アビダルマだけでは人間の心の成り立ちを説明できないことに気付いたのでしょう。つまり、人間の認識作用は六識だけではきちんと説明できない、それよりももっと深いところに心の働きがあるんじゃないかと考えるようになったのです(中略)そこで彼らが「発見」したのは、六識の下に阿頼耶識(※人間の認識作用の最も根底の八番目)と末那識(※七番目)の二つの識があるということでした(中略)六識からの情報は怒涛のように阿頼耶識に流れ込む、しかし、その情報を取り出すのを拒むのが第七識である末那識である(中略)末那識があるがゆえに私たちは直接、阿頼耶識にアクセスできない(中略)この観点からすれば誰もが平等に悟りの可能性を阿頼耶識の中に宿しているということになります。唯識説から学ぶべきはまさにそのことだろうと思います(中略)あらゆる人に悟りの可能性としての阿頼耶識が等しく備わっていると同時に末那識も等しく備わっている。これが人間のやっかいなところです。どんなに学問があっても、どんなに社会経験を積んでも煩悩からは逃れられない(中略)「マナ」とは本来は「考える」という意味なのですが、現代の言葉では「自我」と表現したほうが分かりやすいでしょう(中略)阿頼耶識の「阿頼耶」とはサンスクリットの「アーラヤ」に漢字を当てはめたもので、本来の意味は「住処(すみか)」ということですが、ここでは「蔵」「倉庫」というくらいの意味で理解したほうが正解です。ちなみにチベットのヒマラヤは、サンスクリットの「ヒマ」(雪)と「アーラヤ」が合成された言葉で、「雪の家」「雪の山」といった意味になります(中略)阿頼耶識のことを「根本識(こんぽんしき)」とも言う ※引用者加筆.

小乗の幸せはすべてを手放す。大乗の幸せは単純で、心の平安のことをいう。そこそこ持っていることでOKとする。実はそれは空なのよ。ほしいものはどうせただの〝情報〟でしょ。

弥勒下生と言うが、これは「キリストの再臨(降臨)」と同じことだ。どうしてこのことを日本では誰も言わないで明治からでさえ150年が経ったのか。これらの真実は、紀元後2世紀から仏教の中にキリスト教が紛れ込んで脈々と繋がってきたことを意味する。ここで謎解きをする。仏教の教理の中で一番高度で深遠でレベルが高いとされるのが中観と「空の思想」とされる。この「中観」と「空」を創始したのは龍樹(ナーガール・ジュナ、紀元150〜250とされる)という人である。この龍樹が問題なのだ。大乗仏教を作ったのは龍樹であり、故に「(大乗)八宗の祖」とまで持ち上げられる。ここでキリスト教がブッダ(お釈迦様)の思想と混ざってしまったのである。

曼荼羅図に表れるチベット仏教とは、まさしくローマ・カトリック教会の教え(思想)そのものである。「神と子と聖霊の三位一体」の図が、チベット仏教の曼荼羅図だ。チベット仏教は7世紀に生まれた新しい仏教だ。その前には存在しない。そしてチベット仏教の密教と、顕教という考え方は、ローマ・カトリック教会がいう聖界(ディヴィ二ティ divinity)と俗界(セキュラー secler)の区別と、ものすごくよく似ている。空海が西暦806年に真言宗として日本に伝えた密教(天台宗の比叡山にも一応密教がある。台密と言う)は、その正体はチベット仏教でありそれはローマ・カトリック教会のしくみそのものだ(中略)「千日回峰行」というような数年間も続く最大の荒行は、あれは、チベット仏教とヒンドゥー教の影響であって、お釈迦さまの教えとは無縁だ(中略)大仏はゼウスさまである。チベット仏教の曼荼羅図で日本にも伝わった。これらを空海が持ち帰った(中略)曼荼羅の真ん中に大きくゼウス(大日如来)を置いて、その脇にゼウスの子としてキリストという形になっている。ローマのサンピエトロ大聖堂の裏のヴァチカン美術館のシスチナ礼拝堂の天井壁画と同じ構図だ。だから、ゼウスの子どものイエス・キリストと同じ釈迦如来(お釈迦さま)である

悟りは仲介を要せぬ、すなわちじかづけである。

悟りは「差取り」です。

「悟り」はもともとの仏教にはなかった概念(中略)真理とは西洋では神のことを指しますから「悟り」とは神の光が見えたことを言います。これはさきほどの降魔成道(※道教の概念であり釈迦が否定したバラモン教の教理)と同じですし、広辞苑の「悟り」の意味(中略)成道=道を成す。タオ(道)の言葉(中略)道を成すというのは道教における真理を掴むこと(中略)大乗仏教のほうは釈迦の悟りを「空(くう)」で説明(※空の概念完成させたナーガールジュナとツォンカパ。上座部は悟りを縁起で説明)(中略)宇宙は、bottomは『矛盾』で閉じ、topは『空』で閉じている包摂半順序 lattice(中略)「空」は、「縁起」とは異なる別の概念です。※引用者加筆.

現象を成り立たせているのは物事の関係性であり、その関係性が「空」という概念です。この世のすべての現象は、その関係性次第で「有であり、無である」ということです。これを量子論の超ひも理論に当てはめると、ひもが振動しているときが、「有」で、振動していないときが「無」であるということになるでしょう(中略)振動していないときを真空というわけです(中略)定義上は、ひもは計測不能だから「ない」ということになっています(中略)七世紀頃になると、中期密教の時代になります。 これが空海が日本にもたらした密教で、密教がインドの地でもっとも隆盛していたころのものです(中略)中期密教の特徴は、なんといっても大日如来が教主になったことです。 生きているうちに成仏することが究極の目標となり、大乗仏教思想と密教儀礼との融合がはかられました。 身口意による三密が重視され (身口意については後ほど詳述します)、諸尊 (仏や神々) は曼荼羅という図像に組み入れられることになりました(中略)修行僧は小乗から始めて大乗に至り、その後、許された物だけが密教を学ぶ階梯になっています(中略)チベット密教では 「密教」 のステージまで至る人は、かなりの高僧だといえます(中略)仏教の本質は 「空」ですから、涅槃というのは空を悟った人がいる世界であり境地のことで、場所のことではないわけです(中略)考え抜いた末に「これですべてわかった」と思っても、「まだその上がありますよ」というのが「空」(中略)釈迦のいう縁起瞑想は、死ぬまで考えつづけなさいという意味です。それは、終わりのない抽象度の高みに上がること(中略)大乗仏教の唯識では六識の下にさらに末那識(まなしき)と阿頼耶識(あらやしき)を加えて八識。末那識(倉の入り口)は執着する自我(エゴ)。阿頼耶識(あらやしき)→心理学では深層心理、無意識のこと───苫米地英人博士(著書名失念)

見られている自分もなければ、見ている他人もそこには存在しない境地になって、はじめて矢は的に当たります。その境地が空です(中略)一切の計らいから外れたのが全力投球なのです。

智慧は「空」へと導いてくれます。「空」とは「留らない」ことです。それは常に移ろう「無常」の中でのすべての存在は「途中の一過程」の現象であり、実体として留る存在はないとします。さらにそれぞれの存在は、自らの都合や立場という「我」に留らず、あるがままに現前しているとします(中略)お釈迦さまは誰もの心に宿る働きとし、この智慧によって「空」のままにいきいきと働く心を「仏」と讃えられた(中略)そして仏とは、いつもニコニコと天道で微笑んでいる人のことではなかったのです。 仏といいかえられる空なる存在は、無常の理のままに、心身をどこにも留めないからです(中略)どんな人生の場面にも「かたよらず、こだわらず、とらわれない」生きざまにこそ仏の姿がありました───臨済宗妙心寺派宝泰寺 藤原東演住職(著書名失念)

やるべきことに集中するためにも、自信が必要(中略)自尊心より結果を優先するために必要なのが自信(中略)自信とは、誰が正しいかではなく何が正しいかに集中する強さ(中略)要約は時間の節約と意思決定の改善につながると思われがちだが、たいていそうではない。要約を読むほうが文書を全部読むより早く済むかもしれないが、その結果、多くの細かい情報を見逃すことになる。文書を要約した人には不要だったかもしれないが、あなたには重要な情報を時間の節約の代償として見逃す(中略)本物の知識は獲得するものだ。要約は借り物に過ぎない(中略)自分は何を探しているのかわからなければ、それを見つけられる可能性は低い。標的が何かわからなければ、弾が命中する可能性が低いのと同じだ。何が重要かわからなければ、判断に役立つ情報を見逃す一方、どうでもいい情報に膨大な時間を費やすことになる。ほとんどの情報は役に立たない。無視すべき情報を理解すること、雑音と信号を区別することは、貴重な時間を無駄にしないためのカギとなる。投資判断の例で考えてみよう。一流の投資家は多くの変数のうち、どれが確率的に結果に影響を及ぼすのか知っていて、それに注意を払う。他の変数を無視するわけではないが、主にこうした変数に集中することで、膨大な情報をあっという間に選別できる。何が重要で、何が重要でないかを迅速に見分けられる人は、膨大な情報にあふれた世界で圧倒的な強みを持つ。無視すべきことがわかっていれば、重要なことに集中できる。

訓練で培われた優れた集中力と研ぎ澄まされた運動技能があればこそプロフェッショナルは生命を驚かす状況で素早く動ける

もしお子さんが1時間活発に運動したら、5時間かかる宿題は4時間で終わるだろう。集中力が高まり、効率が上がるからだ。お子さんはこうやって時間を作り出せる(中略)時間を作り出すことこそ、21世紀の生き方

成功したビジネスマンや、指導力に富む政治家、あるいは腕のいい外科医らの資質は、サイコパスの属性に通じるものがある。強烈なプレッシャーにも動じず、冷静に集中力を保ちながら物事を進めることができる人びとだ。

サイコパスがある状況で成功できるとしたら、報酬が約束されている場合です。脅威や敵に直面しても落ち着きをなくさないどころか、むしろ実際に冷静さを増します。そうした予感の陰のなかで、彼らは〝必要なことはすべてやる〟ことにかけてレーザー光線のように集中するのです。

この先、世の中にどんどん情報があふれていく。したがって、未来の人たちにとって最大の財産となるのは注意力や集中力になるだろう

長く集中することを求められたり、緊張を強いられたりすると、ビタミンBは大量に消費される(中略)副腎疲労の回復のためには、ストレスを可能な限り減らすこととともに、パントテン酸(かつてはビタミンB5と呼ばれていました)を中心とする多くのビタミンB群(中略)従来ビタミンB群は、酵素の補酵素としての作用が中心であり、少量で十分であると考えられていました。ところがストレスによる消費が大きい(中略)ビタミンBは核酸といっしょに摂ることが重要(※ビタミンBを補酵素として活性化) (中略)飲酒によってビタミンB1が不足(中略)ビタミンB群は、脳の機能に深く関係(中略)ナイアシンはビタミンB群の一つであり(かつてはビタミンB3(中略)芸術学部を受験するような学生さんには、共通する栄養代謝の特徴があります。長時間強い集中力を持続させなくてはならないため、ビタミンB群が大量に消費されてしまうのです。あるいは、ビタミンB群を大量に使うことができる特徴を持っているため、芸術的な才能がある(中略)ビタミンB欠乏が進行すると、夢のリアルさが増し、カラーになり悪夢が増えることになります。 ※引用者加筆.

副腎が疲れてコルチゾールが適切に出てこなくなると、理性的な判断をする脳の前頭前野が正常に働かなくなってしまいます。すると、ちょっとしたストレスにも過剰に反応し、感情をコントロールできずに衝動的な行動をとってしまう(中略)
眠気によく襲われる、うつっぽいなどの症状は、ビタミンB12不足
(中略)精神に関わる症状、舌の異常、集中力の低下といった影響も出る(中略)眠すぎてしまうなどの症状は、葉酸不足が疑われます。葉酸はビタミンB12と一緒に、造血を助けて貧血を防ぎます(中略)夜中に怖い夢(中略)実はこれ、夜中に血糖値が下がっているせい(中略)健康な人であれば、副腎がセーフティーネットになり、下がりすぎた血糖値をうまく調整してくれるのですが、副腎が疲れているとそれもできない(中略)副腎の疲労を解消するには、体内の炎症を改善させることが第一

骨から生じた全身性の炎症が脳内のミクログリアにシグナルを送っている。それに続いて神経炎症が引き起こされ、神経炎症が一因となってそうした患者では将来アルツハイマー病の発症リスクが高くなる(中略)いったん骨の炎症が脳の炎症を引き起こすと、過活動になったミクログリアが炎症性物質を放出し、それが体の痛み感覚を強める(中略)「加速した」ミクログリアが脳内の痛み経路を焚き付けると、続いてドーパミンの放出が減少する

とくにたちの悪いのがストロンチウム90だ。軽いので、それほど大規模な核爆発でなくても地球全体を覆い、食物連鎖に深く入りこむ。科学的性質がカルシウムに似ているために、ひとたび体内に摂取されたら吸収されて骨に取り込まれる(中略)ストロンチウム90が骨の中に居座ると、崩壊しながら放射線を出しつづけ、細胞のDNAを破壊

ストロンチウムはカルシウムと同じように体内に取り込まれる金属で、主として骨や歯のなかに蓄積する

2011年に日本で地震とそれに伴う津波が起きたあと、ドイツのメディアは、愛する人を懸命に探す人や命を失った人が何万人もいることよりも、放射線の潜在的な危険性に注目していた

ラジウムは放射能が半分に減るまでの期間(半減期)が1600年という長期間にわたり、そのあいだアルファ線とガンマ線を出す。アルファ線は猛毒プルトニウムが出す放射線と同じで、きわめて強力なエネルギーを持っている。一方、ガンマ線は、フクシマ原発事故で放出されたセシウムが出す放射線と同じである(中略)ラジウムはカルシウム系列の元素なので、ストロンチウムと同じように骨に蓄積する

人間の機能を最大限に高めるための鍵を握るビタミンB12やコリン、タウリン、カルニチン、カルノシン、ビタミンK2

ビタミンB6はピリドキシンとしても知られ、トリプトファンからセロトニンが産生される工程に欠かせない物質のひとつだ。セロトニンとメラトニンの立役者

セロトニンの欠乏は、トリプトファンやビタミンB6といった、セロトニンを作るのに必要な食物を十分摂取しないことで引き起こされる

ストレスは胃酸の分泌を減らして、胸焼けの原因に(※カルシウム吸収に必要な胃酸) ※引用者加筆.

胃薬を飲むことで、ビタミンBの吸収が悪くなり、さまざまな粘膜に障害が出る(中略)腸の粘膜も傷つくことで、副腎疲労の原因にもなる(中略)副腎疲労の方には、ビタミンBを吸収しにくい人が多い(中略)副腎疲労の患者さんの多くは、体がビタミンB群不足に陥っています。なぜかというと、副腎が、脳で感じたストレスに対抗するときに、このビタミンB群を使うからです。副腎が疲労してしまうほどのコルチゾールを大量生産したわけですから、当然その材料であるビタミンB群はたくさん消費されてしまいます

糖質を制限するとB1の節約となり、温存できます(中略)グルコースを合成する能力があります。この働きを「新糖生」と呼びます。理論上は糖質をまったく摂取しなくても平気なので、糖質を制限することを怖がらなくてもよいのです。

セロトニン合成は必須アミノ酸のトリプトファンを材料に、炭水化物とビタミンB6を使って行われる。トリプトファンを豊富に含んだ食材は、大豆製品(納豆・豆腐・豆乳など)

糖質を多く摂りすぎると、ビタミンB1が枯渇

ビタミンB12が不足すると、記憶障害を起こしたり、ニューロンが死滅したり、加齢による脳の萎縮が早まったりする(中略)(※加齢とともに吸収率が下がる)ビタミンB6が不足すると、記憶力や集中力が低下する ※引用者加筆.

抑うつ感、不安感などといわれる感情は、精神的なストレスとなって副腎に負担をかけます。不安やうつなどの症状を感じているのはどこかといえば、脳は脳でも実は大脳基底核であることが多い(中略)ビタミンB群が足りない場合も大脳基底核で不安を感じやすくなります(中略)ちなみに肝臓が代謝するときにも大量のビタミンB群が必要(中略)疲れやすい人はビタミンB群を吸収しにくい(中略)副腎の働きが悪くなれば思考力は低下(中略)副腎でコルチゾールをつくるとき、ビタミンBを大量に消費(中略)副腎疲労外来では2人に1人が悪夢を見るとおっしゃいますが、夢を見た時点でビタミンB欠乏と診断できます。ビタミンBが欠乏していると、先述したようにセロトニン、メラトニンの代謝経路まで回らないので睡眠の質が悪くなるのです。夢と栄養が関わっているなんて、なかなか信じられないかもしれませんが、夢を見るということ自体が、睡眠の質がよくない証拠です。しっかりビタミンB群をとると、夢を見なくなり、質のよい睡眠が得られるようになります(中略)副腎が疲れている人には必ず体内に炎症があります。いくらトリプトファンをたくさん摂取しても、火消し役のコルチゾールが炎症を抑えきれない場合、セロトニン、メラトニンを代謝する経路のほうには行かず、ビタミンB代謝経路のほうに使われてしまうのです。

ビタミンBは、あなたの体がアミノ酸を、気分を高める「神経伝達物質」に変換するときに必要

ビタミンBは生まれてから死ぬまで学ぶ必要のあるビタミンである。ビタミンBの課題は、理不尽さ、主に理不尽な人間関係や様々な理不尽な制度にどれだけ対処できるかという課題であり、特別な訓練が必要だからだ。人生とは、ビタミンBとの付き合い方をどれだけ多く持てるかということだと思う。



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