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準臨床的なナルシシストは、ストレスを楽々と切り抜ける幸運な人々であることがしばしばである

大切なのは、まだ誰も見ていないものを見ることではなく、誰もが見ていることについて、誰も考えたことのないことを考えることだ───エルヴィン・シュレーディンガー

怒りも、糖化を引き起こす(中略)血液中に過剰な糖分があると、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と結合して、糖化生成物 (AGEs) をつくります。若い頃は代謝能力があるので、AGEsができても排出できますが、年齢とともに代謝機能が落ちると、蓄積物がたまって体のあちこちで不具合が起きる(中略)怒りでアドレナリンが増えているときは、糖分を摂っていなくても血糖値が下がりにくくなって糖化が進行───順天堂大学医学部 小林宏幸教授(著書名失念)

AGEsも傷ついた血管の内膜にある内皮細胞に入り込み、動脈硬化を進めてしまう

糖化が動脈を傷つけ、そこへ侵入したコレステロールが酸化(中略)酸化と糖化が両輪で老化を推し進めます(中略)がんと認知症にも糖化は関わります。AGEsはがん細胞を大きくしたり、転移させたり、がん細胞に栄養を送る血管を新たに作ったりする

糖化とは糖がタンパク質と結びつくプロセスだ。糖化は体から活力を失わせ、体内に酸化ストレスを生み出す

糖化反応が遺伝子で起こればガンやポリープの元になりますし、血管で起これば脳梗塞や大動脈瘤破裂、クモ膜下出血につながります(中略)「アマドリ化合物+活性酸素」によって作られる有毒物質は、ペントシジンやCML、クロスリン、ピラリンなど約三〇種類もあると考えられています。それは糖化最終産物と名づけれられているのですが、英語で記すとAdvanced Glycation Endproductsなので、略してAGEsと呼んでいます───春山茂雄医博(著書名失念)

糖尿病では、タンパク質の糖化やAGEの生成によって微小血管が障害されると神経系や腎臓や網膜にダメージが生じ、大血管が障害されると動脈硬化が進行して心筋梗塞や脳卒中や抹消動脈の血行障害が発症

もし「長生きをしたい」と願うなら。今の日本で死亡率を押し上げているのは、喫煙ではなく、糖尿病です

糖を食べるとインスリン値が急上昇し、炎症誘発性のサイトカインの放出を促す(中略)果糖はコラーゲンと結びつくと有害な終末糖化産物(AGE)を生成する。よくぞ名づけたと感心するが、この「終末産物」は老化プロセスに関与し、体に酸化ストレスをかけ、いっそうの炎症を起こさせる(中略)ミトコンドリアの機能不全が体に炎症を起こす分子を作らせ、次はその分子がミトコンドリアの機能をさらに損なっていく。

ミトコンドリア機能障害は、心臓病、腎臓病、肝臓病、胃腸病など、さまざまな健康上のリスクと関係がある。またミトコンドリアの数と機能の減少は、視力、聴力、皮膚の衰えにつながる。さらにミトコンドリアの機能が低下すると、肥満や糖尿病などのおもな代謝異常を引き起こす。

活性酸素からはAGEs(終末糖化産物)が生じます。AGEsは身体を作るタンパク質と糖質が体温で温められて生じる物質。この反応を糖化と言います。パンやお肉を焼くと美味しそうな焦げ目ができますが、あれも糖化(メイラード反応)

焦げている部分には「AGE」が含まれている(中略)焦げ目がたとえついていなくても、高温でゆでたり焼いたり揚げたりすることで、食材の中でAGEがつくられる(中略)アルツハイマー病の誘引となるAGEを増やす調理法、それはズバリ「フライ」「天ぷら」などの〝揚げ物〟

自分が発見したことを因数分解して、それぞれの要素を分析していくことが重要

「説得力とは」とモラントは言いました。「99パーセントの自信と1パーセントの偶然の符号からできているんだ」(中略)彼はなれなれしく威勢のよい悪党めいた魅力がありますが、実際は真剣な仕事人間です。

心理学者たちは、サイコパシーの特徴の中には、人を惹きつける魅力、不安によって硬直することがないこと、身体的な豪胆さなど、非常にポジティブな要素がいくつかあると語っている

感じるものが恐怖心なのか、高揚感なのかは、熟練度と自分の技能に対する自信によって決まる(中略)この種の反応を何度も経験している人たちは、身体面だけでなく、精神面でも、通常よりよい結果を出す。

生命の危機が迫っているとき、およそ七十五パーセントの人は頭が働かなくなる(中略)生き残るタイプの人は、最悪の事態を想定して以前から備えていた人たちである。そういう人々は、そのための下調べをした(中略)こういう人々は、大惨事のさいにじっくり考えたりしない。じっくり考えるのはすでにすませてしまっているからだ(中略)正常バイアスをはねのけられる人は、そうでない人が行動しないときに行動を起こす。ほかの人が動くべきかどうか考えているときに、もう動きだしているのだ。

ある人間の真の性格が明確になるのは、ストレスが負荷された苦境にあるときで、困難な決断をしなくてはならない状況においてである。

経験から知恵を引き出せる人ならば、道を逸れることなく最後まで突き進むことができる。しかもそういう人に限ってその過程を楽しんでいるものだ。

まず成功できると信じる必要がある。それは粘り強さに影響を与える。早い段階で成功に恵まれたときほど、粘り強さは増す(中略)自分にできると思っていれば、あきらめずに続ける可能性が高くなる。科学用語では、それを「自己効力感」と呼ぶ。

「アイスホッケーの選手には、同年齢の仲間たちの間で早く生まれた者が多い」(中略)早く生まれた選手は、同じ年齢の仲間たちよりもはるかに有利なスタートを切ってもいる。それは与えられて当然なわけでも、みずから勝ち取ったわけでもない「好機」だ。そしてその好機こそが、選手たちの成功に重大な役割を果たした(中略)年の初めの三ヶ月に生まれた子供たちは各グループで最年長になる。四〜五歳でホッケーを始める子供たちの間では、この月齢の差は大きい。ほぼ一年早く生まれた子供のほうが一般的に背が高く、体重も重く、バランス感覚も良く、精神的にも成熟している(中略)月齢効果の明らかな原因は、まずコーチにある。コーチは幼少期から、とにかく才能のあるプレーヤーを探すものだ。それぞれの子供がどれくらいの月齢なのか、コーチにはわからない。わかるのは筋が良いのは誰か、またそこから推測できることとして才能がありそうなのは誰かだ。コーチの多くは「才能ある」プレーヤーを褒め、指導し、試合の出場機会を与える傾向がある。またこうしたプレーヤーはコーチだけでなく、仲間のプレーヤーからも才能あると目されるようになる。そのうえいずれかなり高いレベル、ことによるとプロとしてプレーできる見込みもあると言われれば、練習にも熱が入るだろう。こうしたことが重なった結果は重大で、それはアイスホッケーに限った話ではない。

たとえば一三歳のサッカープレーヤーに関する調査では、最高レベルと評価された者の九割以上が年の前半に生まれていた。アイスホッケープレーヤーの間では月齢による優位性はナショナルホッケーリーグに到達する頃には消失するようだ。それまでには誕生日が遅くてもなんとか踏みとどまった者たちが周囲より一生懸命練習する習慣を身につけ、半年早く生まれた者たちより上手になるのだろう。しかしカナダでホッケーをする少年たちの間では、一月〜三月の間に生まれることが有利に働くことは間違いない。

たぶん覚醒というのは、失われていた組み合わせが再び出会うことを言うのだと思います。

怒りの感情は創造性のひらめきを生じさせる まさか!と信じない人のためにもう一度言うと、怒りの感情は人を創造的にすることができる(中略)怒りは、脅威に立ち向かうために感情が高められた状態なので、あらゆる面で行動の準備がなされる(中略)「あとで後悔するような暴言」と「有効に働く怒り」を分けるものは、怒りの大きさではなく、状況である。怒りの表現が功を奏することもある(中略)怒りを表現することは、誤りで逆効果もあるが、状況によっては最適な方法でもある(中略)怒りを誘発された人たちの中で、誘発されなかった人たちより創造性が多く引き出されたのは、状況のルールを理解して自制を働かせようとする人たちだった。一方で、自制心のない人や反抗的な人の場合、怒りを誘発させると創造性は逆に低下した。つまり人によっては怒りが創造性につながる場合があるというわけで、怒りの感情はすべてがよくないというのは偏見

じつのところ記憶をつかさどる海馬は、短期間ストレスを受けているときのほうがよく機能する(中略) ストレスを強く感じた状況を記憶しておくのは、適応行動のひとつで、進化上あきらかに有用だった。人類が今日まで生き延びられたのは、そうした経験の記憶を共有してきたからであり、とくにコルチゾールが果たした役割は大きい

ノルエピネフリンとNMDAは、ストレスの大きい状況におかれたときに、記憶力を高める働きがある(中略)その記憶は顕在意識のすぐ下に保存され、いつでも思い出せるようになっている

急性ストレスは新しい記憶の形成を促進する。理由としては第一に、ストレスが突発的に高まると注意力が増大する(中略)第二に、アドレナリンとコルチゾールは脳と体を総動員してすばやい行動に備えるが、それだけではなく、扁桃体でノルアドレナリンと呼ばれる神経伝達物質の分泌を活性化する。これにより、扁桃体から海馬にシグナルが送られる(中略)場合によってはコルチゾールが海馬にある受容体に直接はたらきかけ、記憶の固定化を促進することもある(中略)残り時間は刻々と減っていき、しかもAを取りたい。こうした急性ストレスのすべてが、覚えようとしている情報の固定化に役立つ(中略)コルチゾールは、アドレナリンよりやや足が遅い、アドレナリンがものの数秒で現場に到着するのに対し、コルチゾールが最も分泌されるのは、ストレッサーが現れてから十五分ないし一時間経った頃である。

準臨床的なナルシシストは、ストレスを楽々と切り抜ける幸運な人々であることがしばしばである(中略)内的な指針のない、さらには良心の呵責や信条のない反社会性パーソナリティ障害とことなり、ナルシシストは良心はある。しかも柔軟性のある良心なのだ。

その人の性質が少なくとも51%は利他的で、あとの49%が利己的なら、確実に一歩抜きんでていると言っていい。ほとんどの人間は70〜99%利己的だからね。 戦術として利他主義を使えるか? できるが、利他主義は長い間見せかけられるものではない。僕の知る限り、それをやろうとして成長できた人は、経済面か精神面で破産する前にすでにビッグだった人だけだ。

達道の人、つまり達人とは、悪い言葉で言うと常習犯にもなるわけで、これがほんまに面白いところです。

サイコパスを楽しく見せる薄っぺらな魅力はまた、すぐれた心理的カモフラージュにもなります。黒レザーの下品さと少年っぽい無垢のせいです。危険なコンビネーションと言えるでしょう

成長しないことで、ますます不安になるのです。勉強と体験をしている間は、不安のことは忘れています(中略)不安に強い人は、ギリギリセーフを目指します。

月齢効果や体格に恵まれなかった子供を、どうすれば自信に満ちた子供に育てられるのか。この課題はここ15年ほどの傾向である。手っ取り早いのは、運動とまではいかなくても、巨悪について理解させることだと思う。巨悪に対する理解は病気の治療や予防にも必要。自信を獲得させるためには、多くの本を読ませ、多くの著者の人格に近づかせることだと思われる。(私にはそれが)うまくいくかどうかはわからないが、サヴァン症候群にはそうやって後天的に技術を身につけた者がおり、そうではない者との判別はつかない(と言われている)。だから、(自信に満ちた元子供でないのなら)見分けがつかないくらいまで努力するのがいいと思う(巨悪さえ理解していれば怒るジェスチャーの前にキョトンとしてしまうだろうし、冷静であり続けられる)。私自身、個別にお返事する時間はないのですが、「ギックリ腰チャンネル スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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