▷速報◁国が明言、「すべての不登校児童生徒の、学びの場を確保する」。 “実効性ある不登校対策"、年度内に取りまとめへ。
2月14日、永岡桂子文部科学大臣が
不登校特例校の設置促進に向けた体制整備
データに基づく不登校の兆候の早期発見・支援
すべての児童生徒が安心して学べる学校づくり
を柱とする不登校対策を、年度内に取りまとめることを明らかにしました。
永岡大臣は、今年1月31日の会見で
「《誰1人取り残されない学びを保証するための不登校対策》について検討し、年度内を目処に実効性のある対策を取りまとめたい」
と述べました。
これを踏まえて、より具体的な方針を示した形です。
「すべての子どもに学びの場を確保する」。国が明言
「柱」の、より具体的な内容は次の通りです。
①約30万人(小中高含む)にのぼる不登校の児童生徒すべてにとっての学びの場を確保し、学びを継続してもらう
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1人ひとりのニーズに応じた、多層的な学びの場(不登校特例校/教育支援センター/スペシャルサポートルームなど)が確保されていること
学校に来られなくても、オンライン等で授業や支援につながれること
「学校に戻りたい」と思った時に、クラス変更や転校が認められていること
②心の中の“小さなSOS"を大人が見逃さず、「チーム学校」として組織的に支援する
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1人1台端末によって「小さな声」が可視化され、不安や生活リズムの乱れに教師が気づけること
小さなSOSに対して、「チーム学校」で素早く支援することにより、早期に最適な支援につなげられること
教育と福祉などが連携し、児童生徒や保護者にとって必要な時に支援が行われること(子ども家庭庁との連携によって実現)
③学校を、「みんなが安心して学べる場所」にする
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それぞれの良さや持ち味を生かせる主体的な学びがあり、みんなが活躍できる機会や出番があること
「トラブルが起きても学校はしっかり対応してくれる」という、安心感があること
公平で納得できる決まりやルールが、みんなによって守られていること
障害や国籍言語などの違いを肯定的に捉え、いろいろな個性や意見を認め合う雰囲気があること
④「不登校」を科学的に把握する
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不登校の要因や、不登校の児童生徒の状況を、データで客観的に把握すること
不登校の児童生徒の、ここの状況に応じた効果的な対応方法が確立されていること
…これらに基づく具体的な施策を、有識者の意見を踏まえて検討し、年度内に発表する見込みです。
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方向性の中身は、ひとまず置いておいて…
個人的には、もう「不登校」という呼称をなくした方がいいんじゃないかな、と…。
こう呼ぶ限り、「学校に行かない子どもたちの方に問題がある」という視点から脱しきれないと思うのです。
その上で、中身について。
「すべての子どもにとっての学びの場を確保する」という覚悟を、国が示したのは大変心強いと感じています。
ただ、その代表例として「不登校特例校」を強く推している(実際に設置目標数も別会議で示している)ようですが、「すべての子ども」と謳いながらも受け皿が限定されているような印象を受け、やや懸念があります。
まだ大きな方向性が打ち出された段階なので、具体的な施策づくりをこれから追って、発信していきたいと思います。
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