中学受験 理数教育家 辻義夫

大手進学塾の講師〜2000年に中学受験専門の個別指導教室「SS-1」の創設に携わり、現…

中学受験 理数教育家 辻義夫

大手進学塾の講師〜2000年に中学受験専門の個別指導教室「SS-1」の創設に携わり、現在は家庭教師「名門指導会」副代表、「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主任相談員を務めています。丸暗記に頼らず楽しく勉強し、いつのまにか理系科目が好きになる学習法について発信しています。

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お子さんの未来につながる理系科目の学習について(自己紹介にかえて)

こんにちは。 辻義夫と申します。 大手進学塾での指導、個別指導教室運営の後、現在は「名門指導会」という中学受験専門の家庭教師集団の副代表を務めさせていただいています。 科目の専門は理科、算数といった理系科目ですが、もちろん科目を横断した「入試戦略」といったご相談を受ける機会も多いです。 受験指導、中でも個別の学習指導に関わる方の中には(もちろん我が子を指導しておられる親御さんも含め)強く感じておられる方が多いのではないかと思うのですが、理系科目に限らず「もっと早い段階で

    • 割合でつまずいている子に一発で理解させる方法を考えてみる

      中学受験の算数において、最も重要な単元の一つと言われているのが「割合」です。   そしてこの「割合」でつまずいているお子さんが非常に多いという現実もあります。   割合でつまずいているという お子さんを僕が教える時、 あるいは 初めて 割合を学習するお子さんに伝えるようにしていることを書きたいと思います。   割合の学習では   比べる量 もとになる量 割合   この3つの言葉が出てきます。   これらの言葉が意味することをどれだけしっかり把握できているかが理解のポイントと考

      • 入試直前の6年生に入試までの学習でぜひ意識してほしいこと

        2024年1月初旬。 入試間近です。 ここでは、入試直前の6年生に向け、入試までの学習でぜひ意識してほしいことをお伝えします。 ■ 1問1問を大事に解いていく 今、毎日過去問や塾の課題など、非常にたくさんの問題を解いていると思います。 もちろんこの時期「解きっぱなし」にしている人は少ないと思いますが、問題を解き、なおしをすることに加えて、ぜひ心がけてほしいことがあります。 それは1問解く度に、次のようなことを自問自答することです。 「この問題を解くときの最大のポ

        • 感覚をともなう経験を積み重ねていきましょう

          理科の学習に役立つ基礎として、感覚をともなう経験を積んでおくことは非常に大切だと考えています。 外に出てみると、感覚を刺激するものがたくさんありますね。 たとえば夕方散歩に出てみると、心地よい風を感じます。 草木が揺れる音や顔にあたる風を感じながら、親御さんが声かけをしてあげてください。 難しい話をして「学ばせる」ことを意識する必要はありません。 「風が涼しいね」 「この前まで暑かったのに最近夕方は風が吹くようになって気持ちいいね」 と、感じたことを口に出すくらいでいいの

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          手を動かして確かめて植木算をマスターしよう

          今回の記事では、算数の植木算、その基本的な考え方と応用例について考えてみたいと思います。 植木算は難解ではないのですが、公式を丸覚えして間違う、というお子さんが多い文章題の1つです。 ■ 植木算の基本的な考え方 植木算とは、木を何本か植えた時の端から端までの長さを求めたり、池の周りに植えられた木の本数から池の周りの長さを考えたり、といった文章題です。 基本問題は下記のようになります。 問 7m ずつの間隔で桜の木を 5本 植えました、端から端まで 何 m になるでしょ

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          「公式を暗記」の学習がもたらす弊害とは

          「理科や算数も、解き方を暗記すれば大丈夫」 そう考えて算数や理科のテストに挑むお子さん、実は少なくありません。 中学受験に限らず、高校、大学受験でも「暗記したら大丈夫」そう口にする子はいます。 しかし「公式に当てはめたらいい」そう考えて学習をしていると、必ずと言っていい程どこかでつまずくことになります。 何より「公式を暗記してそれに当てはめる=学習」となってしまうと、理数系の科目の勉強は無味乾燥で、つまらないものになってしまいます。 公式を学ぶ時、 「なぜこの公式

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          高学年で算数につまずかないために気をつけたいこと

          お子さんを理系が得意な子に育てたい場合、やはり気になるのは算数の算数ではないかと思います。 算数につまずく子が多くなってくるのが、小学校3年生くらいからです。 低学年までは文章題と言っても問題文が非常に短く、数字だけに注意していれば解ける問題が多いのですが、高学年になってくると問題文の内容が難しく、文も長くなってくるため、問題文をしっかり読まなければ、正解を導き出す事ができなくなります。 求められていることを正しく読み取り、整理して考えることが求められるようになるのです。

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          低学年向けセミナーに登壇しました

          6月19日(日)、主任相談員を務めるウェブサイト「中学受験情報局」主催の低学年向け「4〜6年生 中学受験3年間の流れを把握する オンラインセミナー」に講師として登壇しました。 幼児や低学年のお子さんの親御さんで、将来、中学受験をさせることを考えている方は「 あらかじめ準備をしておくことで少しでも先々の受験勉強に役立てば良い」といろいろなことを考えられると思います。 僕たちはよく「 お子さんが小さいうち「遊びは実体験をたくさんさせてほしい」とお伝えするのですが、 勉強につい

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          理科の授業で使うノートの工夫

          教科によって理想とするノートのとり方は、違うと考えています。 もちろんお子さんの性格などにより、使いやすさは異なってきますが、参考にしてほしいポイントがあります。 ノートはただ写すだけでなく、復習をしたり見返した時に授業を思い出せるノートでなければ意味がありません。 理科のノートとしてまずおすすめしたいのは、ノートの左側を授業で先生が書いた黒板の書き写しに使い、右側は問題を解いたり、自分の気づいた事やわからない事を書き留めるために使う方法です。 暗記のしかた、「大切な

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          落ち葉を観察しよう

          紅葉の美しい季節です。 目で見て季節をもっとも楽しめる時期、といっても過言ではありませんね。 真っ赤に染まるカエデや黄色いイチョウ、そして赤く色づくサクラなど、注目してみるとそれぞれにたくさんの魅力と発見があります。 紅葉は、その役目を終えて散りゆく葉が最後に美しく色づく、ある意味日本人の琴線に触れる現象とも言えるかもしれません。 ここではちょっと視点を変え、紅葉する葉を見てみましょう。 樹木は常緑樹と落葉樹に大別されます。 紅葉するのは落葉樹のみです。 常緑樹は