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高学年で算数につまずかないために気をつけたいこと

お子さんを理系が得意な子に育てたい場合、やはり気になるのは算数の算数ではないかと思います。

算数につまずく子が多くなってくるのが、小学校3年生くらいからです。

低学年までは文章題と言っても問題文が非常に短く、数字だけに注意していれば解ける問題が多いのですが、高学年になってくると問題文の内容が難しく、文も長くなってくるため、問題文をしっかり読まなければ、正解を導き出す事ができなくなります。
求められていることを正しく読み取り、整理して考えることが求められるようになるのです。

計算力や正確に作業できる力があっても、読解力がなければ求められている計算にまで行き着けない場合があるという事です。

今回は「お子さんの理系の力を支えるもの」についてお話ししたいと思います。

【いま算数の成績が良いのにつまずく?】

算数の成績は良いのに、国語の成績があまり良くない4年生のお子さんの実例です。

塾のテストでの偏差値は算数では60を超えますが、国語は40を下回ることもあるほど差があるというケースです。

中学受験でも、どちらも外すことができない国語と算数。
ここまでの差があると、親御さんが不安に感じるのも無理がない事かもしれません。

まずは原因が何かを突き止め、解決していかなければいけません。

このお子さんの場合、幼い頃から数字が大好きで、数字やひらがなが書いてある積み木で遊ぶ時も、数字が書いた積み木ばかりを選んで遊んでいたといいます。

絵本の読み聞かせや読書にも積極的に触れさせてみたものの、算数への熱心さが非常に高まるのに対して、文字や言語への関心はなかなか育たなかったのです。

しかし文章を読む力がなければ、今どれだけ算数が得意でも高学年になると成績が落ちる可能性が高くなってきます。

お子さんの算数の問題への取り組み方を見た時「早く学び方を変えなければいけない」そう確信しました。

【計算問題はできるけれど、文章問題が解けない】

まず、お子さんの目の動きです。
問題文を読んでいる際、3行目あたりで目の動きがピタっと止まってしまいます。
その後は集中力が持たなくなったのか、数字にしか興味が湧かなくなったのか、長文の中にある数字だけを拾い読みするようになりました。

どのような流れで何を問われたか、確実に理解していない可能性があると思ったのです。
これでは問題が複雑になってきた段階で正解を導き出すことはできません。
残念ながら得意だった算数も苦手意識が出てくるようになります。

「計算問題はできるけれど、文章問題が解けない」

これは、算数でつまずいているお子さんに関する1番多いお悩みです。

【理系的な読み方を身につけよう】

問題文が伝えたい事を読み取れていなかったり、道筋を立てて解釈していく事ができないのです。
状況や条件を把握し、問われた物事を理解、整理しなければいけません。
そのとき必要になってくるのが、「理系的な読み方」をすることです。

「何を求めればよいのか」
「わかっていることは何か」
「今わかっていることから何がわかるのか」
などを常に考える習慣をつけたいですね。

1つ1つの計算の答が出た時、「その答えは何が出たの?」「いま何がわかったの?」と親御さんがお子さんに質問することから始めてもいいでしょう。

お子さん自身が問題と向き合い、「なぜこうなったのか」「どうしたら答えを導き出せるのか」を自問する習慣を身につけると、やがて学習効果に結びついていきます。

またお子さんが先生になり、親御さん扮する生徒に「なぜ答えはこうなるのか」を理解できるように伝える家庭内での授業もオススメです。
人に分かるように考えながら伝えなければならないので、曖昧な理解では生徒に理解してもらえません。

理解力を深めるのにいいだけでなく、どれだけ問題や答えを道筋を立てて把握できているかを知る為にも、これは活用してほしい学習法です。

学年が上がり、どんどん勉強が難しくなってくると、基礎的な事を忘れてしまいがちです。
そんなときこそ、しっかり問題を読む、書かれていることを書き出して整理する、といったことを思い出したいですね。

気づいた時に、出来ることから始めてみる。
焦る必要はありません。
原因がわかれば必ず解決することはできます。

ぜひ、心に留めておいていただければと思います。

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