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すべての武器を楽器に【エッセイ】

 さて、どうしようか。

 ぼくは、うちなーんちゅだ。今まで沖縄の置かれている現状や思想、文化、を〝小説〟というフィクションの世界で表現してきた。現実と理想の物語のなかで、導いていきたかった。沖縄の抱える問題へと。
 しかし、政治を小説で語りすぎないようにもしていた。あくまで過去の事例をあげる程度におさめていた。それは、この島にある腐った権力構造のパワーバランスを崩さないためだ。
 とりあえずこの国は近づいている。なにかに。だがそれは〝意識の大陸〟を知らないものには気づきにくいか、あるいは語りたくないか。
 この島を救う(コロナからでなく)手立てはまだあるはずだ。ぼくにはアイディアがある。しかしそれを訴えることはぼくの足元もすくいかねない。まだ時ではない。
 沖縄は沖縄の民意でもってして、決め、実行し、変えていかなければならない。そのために政治家がいる、のであるはずなのだが。ぼくがもし政治家にならざるを得ないのであれば、鋭意新しいビジョンは更新していく。
 選挙に出る前の演説(しかも内容のない)になりかけたが、ガマフヤーの具志堅氏の県庁前でのハンストに感銘うけ、だまってやれなかったのである。 
 しかし、政治家にはぼくはしばらくなりたくないので、小説家をつづけるだろう。立ちあがるときがくるまでは高台で風の歌を聴いてたい。


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