青い炎【小説】第十二話
顔になにかが当たる感触でかつきは起きる。すると、みんな起きていた。最近こんなことばっかだ、と思い、かつきは立ちあがる。あまりの暑さに、めまいがした。まだ残っていたお茶をのんで、海で顔を洗う。そして、小雨が降っているのに気づく。
「お前らー! 不法侵入だ! 今すぐ取り押さえるぞ!」
辰実ががなっている。横には高そうなスーツを着た男。なんとなくそのインテリな雰囲気に、かつきは嫌な感じを覚えた。参護がタバコを携帯灰皿に捨て、一歩近づく。
「この土地は島民のものでしょう?」
「今