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”スキを使う”って、どういうこと?

英語力ゼロで始めたカナダ生活も10年目のWakei です。
実際に日常生活の中で出てきた英語の表現を「リアル英語」シリーズで紹介してます。海外生活の中では、簡単な英語のようで、えっ、そんな意味だったの?というものがあります。そんな現地ならではホットな英語を実際のシチュエーション・事情といっしょに海外に住んでいるつもりで、味わってくださいね。

さて、先日、アルバイト先から新しい6枚ページの雇用契約書にサインするように言われました。小さな(現在は)個人の数名のアルバイトの会社ですし、まさかこんな契約書を出してくるとは・・・というのが、実感です。

拡大路線で順調に売り上げも伸びているので、将来的なことを見越しての判断でしょう。
とは言え、3年間は同じ業種の事業を立ち上げてはいけない、とか同僚を引き抜いてはいけない、とか、びっくりです。

法的には問題はなさそうなんですが、同業の事業を立ち上げる気がない私にとっては驚くばかり。ただ、万が一現状の会社に不条理を感じて、条件のいい同業の仕事があったら、会社を変えたり、同僚にも話すこともありそうですから、窮屈な項目です。

カナダでは、仕事の流動性が高く、同じ業種内での転職、スキルアップ、ひいては自分で起業することがよくある話、と思っていましたからね。それらが頻繁である分、企業によっては布石を打つんですね。


さらに契約書には「USE OF LIKENESS」と言う項目がありました。

皆さん、なんだかわかりますか?

「スキの利用?」 なんか変ですよね。

オーナーの好みで従業員の待遇が変わるとか?
もちろん、そんなことではありません。

みんなで企業のページの投稿に「スキ」をバンバン押して「スキ」の数で注目を集めるとか・・・・

ありそうですが、そんなことでもありません。


「LIKENESS」は似顔絵、という意味でもよく使われるようですが、スキの意味ではなく、この場合は「似ている」という意味の「Like」なんですね。

で、雇用契約書上にあった「LIKENESS」の意味は肖像権。

会社のプロモーションやトレーニングのビデオやSNS,雑誌、広告に写真を利用してもいい、という項目です。利用に関しては事前に本人の了承を得た上で活用、断ることも可能となっています。

フルタイムの正社員でもないし、勤務時間をしっかり働けばいいぐらいの気持ちで始めたアルバイトだったのが、宣伝にも駆り出されるとは。

お世話になっている会社だし、協力したいと思うことには協力しますが、個人情報の拡散やプライバシーの干渉になることは避けたいと思っています。

日頃和気あいあいと仕事をしている同僚や管理者、オーナーですが、こうして文面に契約として改めてまとめられると、良識的な部分と脅迫的な部分があり、制約や条件の中で働くことを実感します。





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