カナダに遊びに来た夫の体調に異変が!医療保険なし、どうなる?!後編
Note ですでにお知らせしたカナダに来てからの夫の体調不良。
視界に黒いドットや墨を流したようなものが急に出て、さらに翌日にはまた増えた、ということで動揺する夫。
飛蚊症であることは確かだし、案外シニアにはありがちな飛蚊症ですが、突然発症してだんだん増えている、というのが気になります。
ネットで調べてみた
ネットでいろいろ調べると飛蚊症の原因の多くは老化です。
ですが、「急激に進行するような場合は、深刻な別な症状や病気があるケースもあるので専門医のところに行ってちゃんと検査を受けるべき」とどのサイトも書いています。
「急激に症状が進行する場合は網膜剥離の可能性がある。その場合、早めに処置をしないと失明の可能性がある」というのも共通しています。
夫が言うように急激に飛蚊症の状態が突発的で増えた場合は緊急を要する場合が多いのです。
個別の相談をしたい
ネットの一般論ではなく、個別の症状を伝えて直接医師の意見を聞きたいところです。
カナダのうちの町にも眼科のクリニックがありましたが、週末はクローズで月曜日にオープンすると言ってもアポイントがいつ取れて実際にいつ受診できるかもかわりません。基本的な診察で350カナダドル(37000円程度)。
金額面も痛いですが、早めの受診、対応、処置がカナダで通用するのか?が疑問です。
もう夜ですが、もしかしたらできるかも?と思って試してみたのが、日本の医師によるオンラインサービスでした。カナダの夜ってことは日本の日中なので丁度いい時間帯です。
日本でもコロナをきっかけに普及が進んだ医療サービスだと思いますが、海外でも利用できるのは有難い。
アカウント登録をして初回の1回のやり取りが500円程度でできました。
2回目以降やビデオ通話や画像を送りたい場合は基本料金の数千円になるようです。
慌ててやったのでどの会社でやり取りしたのか忘れてしまいましたが、改めて調べてみるといろいろあります。
今回はメッセージのやり取りでしたが、日本語でビデオ通話でしかも画像を相互に送ったりできれば、言葉の問題もなく、迅速に専門医にアクセスできるので海外でも初診としては随分助かります。
オンライン診療システム社15社を徹底比較
さて実際にオンラインのメッセージのやり取りで症状や状況を日本の眼科の先生に伝えたところ、やはり
「実際に検査をしていないのでなんとも言えませんが、症状の急激な悪化は注意が必要です。網膜剥離を発症した場合に1週間以内の処置が必要なので、早めの受診・検査をおススメします。
網膜剥離であれば飛行機に乗るのは気圧の関係上、さらに状況を悪化させます。現在のところ、視野の一部に欠けはないようなので、網膜剥離の症状はは出ていないようですが、出てくる可能性もあります。
海外ですぐに診察、検査ができず、処置が遅れる不安があるのなら、帰国も考えた方が良いです。日本なら受診、検査、緊急対応が可能です。」
と言われました。
個別の状況を伝えた上でハッキリ言ってもらえると決心も着きやすい。
手遅れで後悔するより、費用は掛かっても仕方ありません。
日本帰国決定!
飛行機大丈夫?
早速翌日の日本行のエアカナダの片道チケットをサッサと予約して夫は日本帰国することになりました。
ただし、今回の帰国で一番心配だったのは移動中に特に機内の気圧の影響で網膜剥離が起きないか?ってことでした。
セシルのご主人も飛行機に長時間飛行機に乗ることを危惧して、『私だったら、こちらで受診して様子をみるよ』と言っていました。
私も夫も気圧の変化で網膜剥離が起こったり、悪化することだけが気がかりで、無事に日本に到着するようにと祈る思いでした。
診察の結果、レーザー治療や手術が必要になった場合を考えて、状況によっては名古屋の姉に関西圏の夫のところに来てもらうことをお願いしました。もし、網膜剥離の治療を受けたとしたら、処置後2週間は飛行機には乗れません。
検査次第でいつまで日本にいるのかわからないので片道チケットで買ったものの、片道で$1000(約11万円)って、こっちのお財布が痛い!
せっかくカナダに夫が来て家族3人で楽しくやっていたのにこんなことになるとは・・・・・・
飛行機に乗る前夜、私と子どものお気に入りの地中海料理のお店に夫を連れて行き、幸運を祈り、お互いを励ましました。
日本で早速眼科へ
翌日の朝、早朝のフェリー乗り場に夫を見送り、遠く離れていくフェリーを感傷的な気分で見ていました。
一体いつ帰ってこれるんだろう?
そんな夫から「無事に日本の自宅に着いた」という連絡を受け、翌日に眼科に行ったと聞いて驚きました。
なぜかって翌日は日曜日だったからです。
日曜日でも眼科やってるの?
しかも日曜日の診療は休日料金というのにも驚きました。
そんな休日診療料金なんてものが日本に出来ていたとは知りませんでした。
とにかく個人の眼科に行って検査してもらった結果はどうだったの?
と聞くと
老化・・・・だとか。
えっ、老化って?
なので何もすることはない、とか。
いやぁ~、それはないでしょう。
やっぱり個人病院だし、誤診ではないかと疑ってしまいます。
その翌日夫はセカンドオピニオンを聞くために総合病院に行きました。
検査の結果は・・・・・やっぱり老化?!
なっ、なんですと・・・・・?!
思わず安心するやら呆れるやら、
全く持って人騒がせな老化です。
またカナダに再入国
そんなわけでそれから1週間後、夫は今度はカナダ行のLCCの片道チケットでカナダに戻ってきました。
LCCの片道バンクーバー行チケットまたもや$1000!
こっちの金欠病が悪化しましたよ。
合計$2000をかけてわざわざ日本に帰って眼科を受診して、目の不調は老化って、よかったけど・・・・1週間でカナダと日本往復って、私が帰りたいくらい。
まぁいい機会なので、日本で買ってきて欲しいもの、おせんべい、和菓子、ふりかけ、抹茶、それとカナダ人の友人のお誕生日プレゼント用に購入したかった抹茶セット(楽天市場)を持って帰ってもらうことにしました。
夫もカナダで日頃「こんなことなら、あの自分のテニスラケット持ってくればよかった。」と嘆いていた愛用のラケットをちゃっかりこの機会にカナダに持って帰ってました。
先週日本に帰ったかと思った夫が翌週には帰って来る。
カナダと日本って遠いと思ってたけど、世界は近くなってますね。
海外医療保険
今回の件で気になる海外医療保険。
今まで海外で体調不良や事故に遭ったこともないし、カナダで生活するだけだから、特に問題はないだろうと思ってましたが、老化を甘く見ていました。
そんな思いがけない、いざという時に安心で助かるのも保険です。
保険は捨て金になる可能性も十二分にありますが、ちゃんと加入しておくのがおススメでしょう。
参考までにカナダの現地の保険の紹介サイトをリンクしますが、ご自分でも調べてみてくださいね。この現地商品は日本の保険会社の商品より割安だそうです。
さて、カナダに戻った際に夫に「保険大丈夫?」と聞くと
「今回新たにカナダに旅行に来たのと同じだから、向こう3か月はクレジットカードの旅行保険が利くから大丈夫。」
とのことでした。
確かに今回の体調不良は6か月の滞在期間のうち、3か月を過ぎるところで発症して帰国しているので、残りのカナダ滞在期間は3か月を切っています。
ただクレジットカードの付帯の海外旅行保険ですから、念のため保障内容を確認した方が良さそう。
そんな夫に「来年もカナダに来る?」と聞くと
今回の件で懲りたのか「来年の滞在は3か月にする。」そうです。
ならば来年は私が日本に帰ろうかな。