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テスラ株を売りました

最近テスラ株を損切りしました。

このことで私がいかに株や投資に初心者かがわかると思います。

コロナ下のお籠り時期にまわりで一気に投資を始めた話を聞くようになり、低金利だったこともあり、私も流れに乗る感じで投資に関心を持ちました。

とは言えどの会社良いのかもわからないし、テスラなら知っていたし、少額でも始められるのは魅力でした。

なぜテスラ株を買ったの?

なぜテスラ株を買ったのか、というとやはり当時は多くの人がテスラに夢をを持ち人気だったからです。

私のまわりも「イーロン・マスクは天才、科学に精通している、困難な状況でもやり遂げる男」という大絶賛していた人がほとんどでしたし、テスラ株も買っていました。

町の中でもテスラ車をよく見かけるようになりました。
テスラのロゴをお手製で刺繍した服を着た子どもFBにアップするママやテスラを購入して喜んでいるテスラ💕ラブのファミリーや息子さんのお誕生日にテスラ株をプレゼントした知人もいました。

そんなテスラ熱を感じる中で私が読んだのがこれらの本でした。

どの本の中でも低金利下、低迷する日本経済の中で対抗策として投資を勧め、テスラを成長するドリーム企業として捉えていました。

走るコンピューターオフェス、レジャープレイス、移動手段としての車ではなく目的地までの動く空間としての車、そんな夢の車を実現しようとしているのが未来の車のモデル、テスラと書かれていたのです。

こんな有識者たちの本を読んだら、テスラに素人は自信を持って投資したくなりますよ。

なぜ売ってしまったのか?

加熱したテスラ熱も最近は低迷し、株価も下がっています。

もちろん、これ以上損を拡大したくないという理由もありますが、
それよりもテスラに夢が見れなくなったのです。

株をお試しで買おうと決めたとき私の基準は、
その会社に投資、応援したいと思えるか?でした。

短期で利益を取ることが目的ではないので、たとえ低迷期があって
株価が下がってもその会社に共感できるなら、そのまま保持すればいいと考える長期投資の予定でした。

そんなテスラ熱が高まっている中で
私がテスラ株を買った当初から、私が株を買ったとは知らずに
イーロン・マスクのさまざまな計画はエンジニアリング目線では
非現実的で絵空事で投資家からお金を集めるためのハッタリ、
と言っていた理系男性も唯一いました。

ですが「夢って常識では不可能とみんなが思うことが可能になることだし、
大きな革新が起きるときは常識では判断できないカリスマリーダーの存在が必要でまさにイーロン・マスクがそう」
くらいに内心彼の意見を否定していました。

あれから2年以上、経つわけですが、それ以降、
イーロン・マスクのさまざまなプロジェクトが膨大な資金を集め、投入されているにも拘わらず、技術的な問題が多く、成果が上がっていないこと、
イーロン・マスクの無責任さや顕示欲が目に付くようになりました。

たとえ失敗しながらでも夢に向かって進んでいく実感がすればいいのですが、むしろいかにダメなのかが証明され、イーロン・マスクのその場しのぎの雑さが気になるようになってきました。

これはあくまでも素人の個人的な感覚です。

イーロンマスクのロケット会社SpaceX、テスラ、ニューラリンク社のプロジェクトで人工知能に人間の能への移植、真空チューブ交通(ハイパーループ)、ソーラーパネル、超音速eVTOLジェット機の構想、地下トンネル輸送、Twitterの買収とXへの変更、Wikipedia参照 

これらの企業の中で堅実に伸びて社会に貢献できる企業があったらいいんですが、私が応援したい企業とは現状はどうも違うようです。

極めつけはサイバートラック

テスラのオートパイロットシステム(自動運転支援システム)のリコールは全米最大の200万台規模。
さらに走行中の不具合や修理費の高さ、サービスの悪さなど問題点はユーザーによって続々と報告されています。

そして2023年の11月から出荷が開始されたサイバートラックを検証するYouTubeを見て、私はテスラ株を損切りでも売却することを決心しました。

https://www.youtube.com/watch?v=lFloLGmPKl0

このビデオは英語版ですが日本語訳をオンで見れますので、
関心のある方はご覧になってください。

サイバートラックは問題アリアリです。

普通に割れるガラス、弾丸を通し、簡単に錆びるボディ、超ビックなのに自転車すらも収まらないトランク、触ると皮膚を切りそうなエッジ、不確かな自動運転システム、振動が多い車内など600万円以上もする、高級車とはとても思えません。

ユニークな形状とデカさで超インパクトのあるサイバートラックの
イーロン・マスクの発想は面白いけど
経営者や車製造業者のイーロン・マスクの誠実さは感じません。

私の感覚に反してイーロン・マスク流が功を奏し、テスラが順調に時間を掛けながら改良されて良くなっていくのは大歓迎です。
それに伴って株価が私の売値よりも大きく上がるのも結構。

でも今のテスラはちょっと応援できない。
これ以上の損もしたくありません。

今回の気づき

テスラ株を買う前に私なりに書籍を読んでテスラの可能性を信じたからこそ買ったのです。

今となっては書籍の筆者ですら、テスラの可能性を過大評価していたと思うし、実はよく調査していなかったのかもしれません。

私が読んだ書籍は未来予測の本であって投資や株の書籍ではありません。
筆者たちは知名度のある方々ですが、エンジニア的な目線でテスラを評価できていたかも不明だし、投資の視点で書いてもいません。

もしかしたら、誰かにオファーされて意図的に書いたかもしれません。

もし、株をやりたかったら、やはり会社四季報的な企業の財務業況や経営状態、成長率、業務内容などを調べて理解することが、基本のキだったはずなのです。でも私はしなかった。

「誰かがこう言っているから、多分大丈夫」と会計の数字で実態を見ずに
株は期待値だし、成長が確実なら問題ない、と思ったのが間違いでした。

基本のキをすっ飛ばして感覚でやったのが失敗だったと思います。
良く言う、投資ではなく投機、ギャンブルになっちゃった。

そう考えるとやっぱり投資って面倒臭いしと思っちゃう。
でも少なくとも好きな会社なら株価に関係なく応援できますよね。

なにはともあれ、テスラと離れて少しスッキリしました。

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