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わかおの日記22
昨日まではあんなに涼しかったのに、今日は腹が立つくらい暑かった。かといってエアコンをつけるのもはばかられたので、今日は、ほぼ一日パンツ一丁で過ごしていた。サーモンピンクと黒のストライプが入ったボクサーパンツである。ぼくがそのようなあられもない姿でごろごろしている横では、弟がタブレットを前にオンライン授業にいそしんでいた。大学生というのは気楽な身分である。一生大学生のままでいたいものだ。
パンツ一丁のまま、映画を見たり、ギターを弾いたりしていると、ときたま非常に冷たい母の視線を感じることがある。そのたびにぼくは、「せっかく頑張って勉強したのだから、つかの間のモラトリアムを享受したっていいだろう」という旨の言い訳をするのだった。
今日は映画「夜は短し歩けよ乙女」を見た。2年ほど前に1度見たときは、大してはまらなかったのだが、ここ最近で森見登美彦の小説をだいぶ読み漁ったし、京都にも訪れたため、見直したら面白いだろうと思ったのだ。ぼくの予想通り、とても面白かった。アニメ「四畳半神話大系」に登場したキャラクターがたくさん出てきたため、やはり予習の甲斐があったと思った。ストーリーもなかなか複雑なので、予備知識なしで見るのは少し難しい映画なのだろう。前回見たときは、多分全体の3割ほどしか理解できていなかったのだろうと思う。どうりではまらなかったわけである。
ちなみにこの作品には、羽貫さんというキャラクターが出てくるが、ぼくは彼女のような女性が大好きである。検索してみてほしい。ぼくのことをよく知っている人なら、「なるほどね」となるはずだ。
あと今日は、そこそこ真剣にギターの練習をした。暇すぎるあまり、ギターばかり上達してしまうのが悩みである。今日も練習をしていると「あんたは一体何になりたいわけ?」と母親に訊かれたので「ギターが弾けて、140キロが投げられるタイプの文豪」と答えたら、無視されてしまった。子どもの夢を否定するのはよくないと思う。
バイトに出かけるため、夕方にようやく服を着た。ポロシャツに袖を通すとひんやりとした感じで、むしろ裸より心地よかった。しかしそれも長くは続かず、結局シャツに嫌な感じの汗が染むだけになってしまい、「あ~あ~あ~あ~」と思った。そんな一日であった。
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