見出し画像

わかおの日記37

ここ2年ほど、肩の痛みと付き合ってきた。一時期は右手を上にあげられないほど痛かったが、受験期にほとんど野球をしなかったのが功を奏したのか、最近はあまり肩の痛みが気にならなくなっていた。しかし、急に野球への情熱が再燃して練習に精を出していたせいか、またもや肩を痛めてしまった。そもそもは完治していなかったのだろう。しかしもうこれ以上この痛みを誤魔化すわけにはいかない。ぼくはもっと速い球が投げられるようになりたいのだ。

というわけで、三鷹台にある野球肩専門の整骨院に行った。自転車で行く途中、吉祥寺を通ったが、なんだかいけ好かない街だった。変に気取っている感じが鼻についた。整骨院では、感じのいいスキンヘッドの院長さんが、丁寧に肩をもんだりしてくれた。彼によると、長年怪我を放置したことにより、ぼくの肩の筋力は通常時の半分に弱ってしまっているらしい。逆にそんな状態でよくそこそこ勢いのあるボールを投げられていたものである。完治すれば140キロも夢ではないかもしれない。リハビリのためのトレーニングやストレッチを教えてもらった。これから毎日やろうと思う。

午後はバイトが入っていた。優秀な高校生を相手に教えていると、いかに自分に数学的センスが無かったかを痛感させられる。正直ぼくは、彼女が解いている問題の問題文を読む気力すらないのだが、ぼくが解説を読みながら適当なアドバイスを口走っているだけで、彼女は自分でヒントを見つけて正解にたどり着いてしまうのだ。まったくおそろしいものである。世界は広い。
追伸 昨晩部屋にゴキブリがでました。こわすぎ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?