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わかおの日記140

ぼくは本当に友達が少ない。彼女を除けば平日にやり取りするLINEは大体0通、多くて2、3通である。中1のときから登録している叶姉妹の公式ラインアカウントから、朝と晩にLINEが来る。長期休みになると、つくづく友達の少なさを実感させられる。ぼくの前に広がっているのは、荒涼とした砂漠のごときモラトリアムである。いくら野球に邁進しているといて、こんなに時間があったらどんなに練習したってお釣りがくるくらいだ。

じゃあ自分から友達に連絡して遊べばいいじゃないかと思うかもしれないけれど、数少ない友達にLINEをして、断られたら次の友達にLINEをして....…というプロセスを想像するだけで「じゃあ1人でいいや」と思ってしまう。根本的に人付き合いに向いていないのだ。

多分これは遺伝だと思う。ぼくの父親は友人が1人もいない。ぼくが小さいときからそうだった。ぼくは幼いころ、大人になったら友達はいなくなるものだと思い込んでいたので、小学生くらいのとき日常会話で「お父さんの友達が〜」というフレーズを初めて聞いて、目玉が飛び出るくらい驚いた覚えがある。

かくいうほどに友達がいないので、今日も1人で散歩をしに行った。ぼくの好きなアーティストがリキッドルームでライブをするというので、もしかしたら会えないかなあと思って恵比寿の辺りをウロウロした。恵比寿を抜けて代官山や中目黒のあたりをブラブラしてからまた恵比寿へと戻ってきた。小説のアイデアもいちおう考えようとしてみたが、何にも思いつかなかった。だめすぎる。

ぼくは感受性が死んでいるので、あんなに文化的な感じの街並みを観ておいて、感想が「おしゃれだなあ」と「服屋さんが多いなあ」だけだった。ぼくはファッションに全く興味がなく、興味がないどころかファッションを馬鹿にしているきらいがあるので、服屋が沢山並んでいても嬉しくなかった。服なんて局部が隠れていて、暖かければなんでもよくないかと思ってしまう。

恵比寿に戻ってラーメンを食べた。珍しい鯛ラーメンである。鯛出汁が非常においしかったのにも関わらず、トッピングとして乗っていたレモンの味が出汁に侵食してきて少し残念だった。そういえばお冷もレモン水だった。そんなにレモンを加えたいのか。

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