若松 ひろみ

彼が料理を作り、私はその後ろを踊る家事分担

若松 ひろみ

彼が料理を作り、私はその後ろを踊る家事分担

最近の記事

部屋の目的。

集中して在宅ワークや勉強ができる部屋づくりのノウハウ本を読んでいて思った。 家で何をして過ごしたいのか。 私はここが曖昧だと気付いた。 私は家を勉強する場として使ってきた。 だから、ソファに座り、座面と高さが同じ、意味のよくわからない机の上に置かれたコーヒーを飲みながら、ネトフリやアマプラを観る、ということを家でやる習慣がない。 そんな風に家で過ごしたことがないから、その状況でリラックスできる感覚がピンと来ない。 ソファの座面と同じ高さの机は、なぜあの高さなの? あの

    • 平日定時退社の喜び

      夫が飲みに行った。 その連絡を受けて、平日に珍しく早く帰れた私は、閉店間際のカフェに駆け込んで、好きな軽食とミルクティーを頼んだ。社会人の幸福、これ以上のこと、ある?ないよね。私はビールもコーヒーも飲めないので、ミルクティーが至福。 元々、夫と焼き肉を食べようかと考えていたから、一人焼肉にでも行っちゃうかー、とも考えた。ただ最近牛肉を食べると必ずおなかを壊すので、やめた。もう焼肉は行けないのかもしれない。 カフェを出て、スマホで時間を見た。20時までに入店すると安く入れる

      • 子供は可愛いが

        友達の子に会わせてもらった。ゼロ歳児。 可愛くて、ケタケタよく笑って、あんま泣かなくて、大人しくて、すぐ寝て、本当に良い子だった。 私と夫も子供が欲しいと思っている。はずだった。 今日、人様の子と1日過ごさせてもらって、私も子供が欲しい!!と思わなくてびっくりした。 可愛いよりも、「人様が育てている子供」を見て、かなり満足してしまった。子育ての界隈にいる人と、私は交わらないところにいそう。適正的なものが、とにかく、無い。皆無。 宝塚歌劇を先日見させてもらったのだけど、「

        • 倹約夫と散財妻。

          夫と同い年の人が、夫が喋ってることをそのまま書いたのかと思う本を書いていた。お金を貯めることに恐ろしく長けており、自給自足力が圧倒的な人の話。 昔の私なら「これでお金が貯まる!少ないお金で豊かに過ごせるなんて、こんな暮らし方私もできるかなぁ!」と思っていたに違いない。 今は知っている。倹約は才能だ。 後天的に倹約する力を身につけることはできるのだけど、そもそも「倹約」なんて意識しておらず、息を吸って吐くように金が貯まる人間の横にいると、どうやったらお金が貯まるんだろうと

        部屋の目的。

          お金を使う人、貯める人、勘違いの話。

          私はお金を使うのが好き。 夫はお金を貯めるのが好き。 私はお金を、自分への投資として使う。 夫はお金を、将来への備えとして貯める。 とにかくお金への価値観が真逆な我々。 喧嘩はあまりしないけど、お金のことですり合わせの話し合いをしたことは何度もある。 ついこの間、こんなことがあった。 夫の実家に帰省する際、お土産を買う、という話になった。私の実家にはコロナ禍では帰れないため、お土産を郵送することにした。 Aのお店で義実家へのお土産を買い、Bのお店で実家へのお土産を

          お金を使う人、貯める人、勘違いの話。

          あなたとの3年目。

          結婚して3年を迎える今年。魔の3年目と耳にしていたけれど、魔の3年目の理由がなんとなく、見えてきた。その正体は「飽き」。 「飽きたな…」という気持ち、それまでの情熱を残らずかき消し、頭と体の一切を「飽きたな…」で支配してくる、恐ろしい感情。 結婚するほどではあったのだから、夫に飽きるということは流石にないのだけど、安定した仕事、安定した生活、安定した休日、その全てが急に「飽きたな…」モードに入る時がある。それが続くと、倦怠期とかいうやつが始まるのかなと思う。 「飽きたな

          あなたとの3年目。

          夫と私の転職論争。

          夫が激務で疲労困憊だ。あまりの疲れ方で、見ていられないほど。妻として、どう振る舞えば夫の元気が出るのか、右往左往している割に事態が好転しない。 疲労の原因は、過労だけではなく、「これ、何の意味があるんだろう」と思う仕事の多さ。以前流行った、プルシットジョブとかいうやつ。それが凄まじく多いらしい。 頑張りの先には、何かしらの成果が出てほしい。でも、夫の頑張りは、「やりましたよ」と役員に見せるためのパフォーマンスにしかならないらしい。お客様のためでも何でもない。 「俺、何や

          夫と私の転職論争。

          愛され条件。

          太った。痩せねばと100回言いながら、暴飲暴食を100回繰り返す。旦那さんに「痩せないと嫌いになる?」と聞いたら「嫌いにはならないけど、そのままの私を愛してとも言わないでね」と言われて勢いよく「……!!」と返した。何も返せなかった。 相手に私を好きでいてもらうための絶対条件がある。好きでいてもらうための努力を見せ続けること。 と言っても、痩せるとか、可愛いメイクを覚えるとか、寿限無をフルで言えるようになるとか、そういう大掛かりなことではなくて、相手に敬意を払い続けるとか、

          愛され条件。

          転職をためらう旦那さんへ。

          旦那さんは、元々料理が好きらしく、得意だ。 浪人時代、大学には行かず、調理師の資格を取って働くことも視野に入れていたらしい。 それでも料理は趣味に留め、別の好きな趣味の延長で仕事を探し、似た思いのあった私と出会ってくれて今に至る。 旦那さんは、好きな仕事から生活のための仕事、と転職してきて、やっぱり好きな仕事をやりたい、という思いが湧いてきたらしい。 「いつでもやったらいいよ」と私は答えているのだけど、ひょいひょいひょいと仕事を変えることに大きな抵抗があるらしい。

          転職をためらう旦那さんへ。

          一人は深く、二人は楽しい。

          先日、ひとりで書店をうろうろしていた。膝が痛いなぁと思って出たら、4時間半も経っていた。ショッピングモールじゃないんだぞ、と思いながら、膝を曲げ伸ばししながら帰った。 一人暮らしのときはしょっちゅう本屋をハシゴしたり長期滞在したりしていた。誰にも咎められることなく、満足するまで書店に居て、気に入った本を買って帰る。この上なく贅沢な時間だった。 帰りは、読んだ本のことに思いを馳せて、理解できなかったところ、面白かったところ、見たことのなかったフレーズを思い返してはニヨニヨす

          一人は深く、二人は楽しい。

          今だけなのか

          旦那さんが出張に行く。めちゃくちゃ寂しい。たかだか一泊二日なのに寂しい。 遠距離恋愛中はむしろ月に1日、飛行機に乗り込んで会いに行っていただけで、一人の時間の方が長かったというのに。 「うあ〜寂しい〜私がこんなにお願いしても行かなきゃだめなの〜」と旦那さんの後ろを付いていったら「ひろみを養わないといけないからね」と返されて、無職の私は「行ってらっしゃいませ」と言う他なかった。 好きだー!という気持ちが、3年しかもたないのは本当なんだろうか。まだ結婚してから3年も経ってな

          今だけなのか

          拝啓、独身の私。

          呪詛が詰まってんのか?と思うくらいの、卑屈と妬みと嫉みが入り混じった独身の頃を、最近思い出す。 その中の1つに「なんで結婚したら2秒に1回は配偶者の話が出てくんの?」があった。呪詛というか、あなたの話が聞きたいのに、話したこともない配偶者の話だけされてもよく分からないよ、ってことなんだけど。既婚の友達と話すと、ジワリと立ち込めるその思い。 結婚って、配偶者に主権を持ってかれるものなんだと思っていた。それぐらい配偶者の話が出てくるから、「何?」と思っていたのだけど、独身の頃

          拝啓、独身の私。

          女友達と遊んだ。

          久しぶりに会う女友達と遊びに行った。その友達は数年ぶりなんだけど、一泊二日の旅行で思ったことがあった。 旦那さんと暮らしていると、気遣いすべき部分が私にとって無理のない範囲でしかやっていない。「好きだから」という気持ちがあれば自然と出てくるよね、と自分の中で思うことはやっているつもりだった。 久々に友達に会って感じたことは、「私、意外と旦那さんといるときはその時間が楽しいものになるように、考えて喋っているな」ということ。 友達は結構マイペースで、見たいものは見たいと言う

          女友達と遊んだ。

          引っ越し完了と喧嘩。

          広すぎてどうしようもない家に引っ越して、数日が経った。引っ越しまくりの私達だったが、今までの引っ越しとはやはり違った。 前回まで住んでいた家というか部屋で、家電家具の配置を考える、という作業をほとんどして来なかった。場所を選べるほど部屋が広いわけでもなく、コンセントの位置も数も限られていたから、必然的に家電の位置が決まり、そのことで大きい家具の位置も決まり、残りは入る位置に細々と、を繰り返していた。 今回は謎のコンセントの多さ(何でここに?みたいな位置にもついてる)により

          引っ越し完了と喧嘩。

          もうすぐ引っ越し。

          旦那さんの転職で引っ越すことになった。夫婦の引っ越し回数は合わせると10回以上なので放蕩夫婦となりつつある。 義父に「お前らいい加減落ち着ける場所探せ」とものすごい優しく言われて初めて気づいた。私も旦那さんも真面目に生きてきたつもりだけど、物理的に「フラフラしてる」ように外からは見えるのだなと反省して引っ越しの準備をしている。 「飽きた」と思ったら引っ越したい性癖を私が持つため、私か旦那さんは転勤族でありたいと願って生きてきたけど、すでにその本能に抗っていなかった。転勤族

          もうすぐ引っ越し。

          旦那さんの背中を押さない。

          旦那さんから転職の相談を受けた。一人でやっていると、ネガティブモードにズブズブしてしまうとの恐れから、転職活動中はそばにいて欲しいと言われた。 人生にとってすごく大事な話の中に入っていいと言われるなんて、私には思ってもみなかったので、素直に驚いた。気遣いの鬼であり、他人に迷惑をかけない、ということを第一に生きてきている旦那さんだから、「他人を頼っている…!」という感動でしみじみ。 私は旦那さんがやりたいと言ったことを基本的に止めない。こういうメリットとデメリットがあるよね

          旦那さんの背中を押さない。