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俳句・短歌

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俳句や短歌が書かれた記事をまとめています。
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記事一覧

「嫁」という役割に対する私の先入観

【役割は決めずにいようと約束し夫の手料理食べる休日】

うちの夫は、マメな人。早寝早起きで、だらだらすることが苦手で、常に何かしてないと落ち着かないタイプ。そして食べ歩きが趣味。

一方の私は、低血圧でだらだらするのが非常に好きなタイプ。テレビがなくても生きていける。スマホで文章を読み、本を読み、寝たい。美味しいものは好きだけれど、人様が私に作ってくれたものならば、たとえ美味しくないなーと思っても

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小鳥と娘と私

小鳥と娘と私

【ゆすらうめ 吾子は小鳥になりにけり】

ユスラウメ。知らない方が多いかもしれない。中国原産の小さなサクランボのような実がつく植物だ。どうも調べたら、江戸時代から栽培されており、当時は「桜桃」と書いたが、サクランボとの混同を防ぐために「朱桜」と書くようになったらしい。

桜が咲く頃に、5枚の白っぽいピンク色の花を咲かせ、今時分に赤い実をつける。少しえぐみがあって酸っぱさと甘さがある。これが庭に生え

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しあわせは種類もいろいろ 形もいろいろ

しあわせは種類もいろいろ 形もいろいろ

【しあわせは薄闇の中 父と子が顔突き合わせて眠る形】

そしてそれを見ながら風呂上がりのぽーっとした気分を味わっている。ああ、幸せだなぁ。

□■□

子どもは、今この一瞬を全力で味わっている。

と、娘を見ていてよく思う。未来のことなんて考えてない。今しかない。今、ご飯のおかわりが食べたい。おかわりもらえて嬉しくて笑っちゃう。一口食べてみたらお腹いっぱいになったから、もう目の前からご飯が消えてほ

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子どもがくれる愛情ってすごい。

子どもがくれる愛情ってすごい。

【わが頬に唇を寄せ「くっ」と言いあくびをしてはまた寝に戻る子よ】

まだ「ちゅ」が言えないので、「くっ」と言う娘。

今日は寝ぼけたのか、寝たフリで寝かしつけをする私の頬にちゅーをして寝てくれました。
あああ、母は幸せだー。

□■□

「無償の愛」って言葉がありますよね。だいたい、母が子に注ぐ愛情のことを「無償の愛」と呼ぶように思います。

でも実際に子育てをしてみると、逆じゃないかな?と思うの

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お久しぶりです。

お久しぶりです。

【小松菜を植える畝の虫喰いて巣立つ小鳥を吾子ぞ眺る】

そのまんまです。
小松菜を植える畝を作っています(じいじが)。
すると、人のいない隙を狙って、巣立ちを迎えるくらいの小鳥たちがやってきては、土をつついています。
私の腕の中で、その様子を娘がじっと見ていました。

最近、PMSのおかげで眠気が半端なく、ようやく寝かしつけ後にお風呂へ入れるようになりました。

身体の動きには逆らえませぬ…。

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忘れたくないから書くのだ。

忘れたくないから書くのだ。

【「きいろだねぇ」と花を摘む君を見てアカカタバミの名前を覚える】

「雑草という草はない」昭和天皇がかつて仰った言葉だそうだ。入江相政の「宮中侍従物語」の中に出てくる。この言葉は「植物図鑑」(有川浩)でも使われているのでご存知の方も多いと思う。

最近の私のライフワークのひとつが草抜きだ。娘とともに庭にいると、自然が子守をしてくれるので非常に助かる。特にイライラしているときは、娘と少し距離を置くこ

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私は娘の自発的卒乳を目指している。

私は娘の自発的卒乳を目指している。

【雨だれのリズムで踊る5月の子】

うちの娘はひたすら踊っている。歌うし踊るし、飽きたら膝に乗ってきて授乳をせがむ。1歳8ヶ月になるが、卒乳する兆しは全く見えない。

この「断乳」「卒乳」問題らでひどく悩んだことがある。今だって、未だに夜泣きする娘を見ていると、無理やりにでも辞めさせたほうがいいのでは、と思う瞬間がある。それでも、私の乳をこれだけ大切に、大好きでいてくれる期間は今しかないと思うから

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子育てと私のインナーチャイルド

子育てと私のインナーチャイルド

【薫風を 受けつつ触れる 吾子の背や】

娘が生まれて1年8ヶ月。今日は娘を抱いていると、じっとり汗ばんでくるような日だった。5月の風が気持ち良かった。
半袖を着せて抱っこしながら庭をぷらぷら歩き回っているときに、ふと強く認識させられた。

背骨がある。

いや、これまでも背骨はあった。が、赤ちゃんの頃はもっと肉がのっていた。それがダイレクトに皮膚と骨になっている。

ああ、大きくなったなぁ。

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命、大事に。

命、大事に。

【限界に挑む蜘蛛の子 五月夜】

見えるでしょうか。
ここはお風呂です。
あなたはお風呂のお湯へダイブしようとしています。

今ならまだ間に合います。
人間からしたら無駄に沢山あるように見えてしまうその長い脚で上へと這い上ってください。
命は大事です。

と、心の中で語りかけながらnoteを書いています。

画像では赤いですが、フィルターのせいです。
どっちかいうとご本人(匹?虫?蜘蛛?)は黒いで

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好きだから続けられる。

好きだから続けられる。

【豌豆の葉の白く枯れたるを見て「チョウチョウ」と言う我が娘かな】

今日は短歌。

さやえんどうって、収穫期に入ると下の方から段々と黄色く白く枯れていきます。
その薄く緑がかったような、色素の抜けた白い葉っぱを見て、娘は一生懸命「チョウチョウ!」と言っていました。

これが可愛くて可愛くて(親バカ)
なんとか情景を残そうとしたのですが、長すぎて。
短歌になりました。

好きだから続けられる。not

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自然は最高の知育だと思う。

【吾子の手からまろび出るや実豌豆】

まろび出る。漢字で書くと「転び出る」。
転がり出る様子のことです。
個人的に、この「まろぶ」という言葉がなんとなしに好きです。
ぽぽぽぽんと慌てて転がり出て行くイメージがします。

実豌豆。実エンドウ。いわゆるグリーンピースのこと。
サヤエンドウとグリーンピースは同じもので、豆が小さいまま収穫したものがサヤエンドウ、豆が大きくなったものがグリーンピースです。

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いっぱいいっぱいな日もある。

【苦しみも脱げよとぞ思う蛇の殻】

初夏の陽気を通り越して夏じゃない?と思った1日でした。
風が強かった。

蛇の脱皮が始まる時期ですね。
蛇の殻、蛇衣(きぬ)を脱ぐ、蛇の衣、など、これらすべて蛇の脱皮を表す初夏の季語です。

蛇の衣を見たわけではないのだけれど、なんだか今の状況とかにイライラし、苦しさも一緒に脱げてくれたらいいのになーと思ってしまいました。

無性にイライラしたり、かなしくなった

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ケセラセラ。

ケセラセラ。

【いたずらも涙も受けとめる聖五月】

聖五月。
聞いたことはあったけれど、いまいち意味を掴みかねておりました。
五月は聖母マリアの月だそうです。
なるほど。

最近、「私、聖母並みの忍耐力を発揮しているのでは?」と思うのが、「いたずら」と「号泣」。

イヤイヤ期に入っているおかげで、いたずらも暴力も泣き声も強く大きく逞しくなっています。
叱っても、言い聞かせても、ニコニコしながら誤魔化しにかかる。

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ありがとう、苺。

ありがとう、苺。

【苺食う吾子は頬まで染めにけり】

初めて地元の苺農園にお邪魔しました。

平常時なら、1600円ほどで苺狩りができるこの農園。
よく地元のTVに出たり、情報誌に載ったりしています。

そんな農園も、コロナの影響を受け、1パック300円で苺を販売しています。

母の日だったので、自分の母親にケーキを買いに行った帰りに寄ってみました。
見事によく熟れた、形の良い苺が「大特価」。

消費者としては嬉し

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