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立ち返る場所 #153 故郷

宮城県仙台市。
私の生まれ育った地です。

数分も歩くと、七北田川(ななきたがわ)が流れています。
冠川とも呼ばれ、神様の伝説のある神秘的な川です。

私にとっては、この川や近くの森なども含め遊び場です。
夏になると、友達とカブトムシやクワガタムシを捕りに行きました。
ザリガニ釣りもしました。

七北田川の河口には、渡り鳥の飛来地で有名な蒲生干潟があります。
私の通った中学校は、その干潟の近くです。
雨の日も雪の日も、自宅から自転車で20分ほどかけて通学しました。

そんな光景や臭い、空気感など、言葉では表現のできない忘れられない感覚です。

誰にでも、生まれ育った地である故郷があるはずです。
人によっては、思い出のない方や思い出しなくない方もいるのかもしれません。
それでも多くの人にとっては、かけがえのない存在であるのだと思います。

その想いを詩にしたのが童謡の「ふるさと」です。

故郷を離れて暮らすものの、毎日の、ふとしたことで思い出すのは、幼いころの体験であり、景色であること。

そして、いつも近くにいた両親や友人たちであること。
しかし、秘めた決意を実現するまでは、帰らないと決めた故郷。

だから、早く、一人前の立派な社会人になり、ひとつでも大きな仕事を成し遂げたら帰ろうと誓う

目指すものがあるなら、過去を振り返るなと説かれることもあります。

確かに過去の失敗を振り返っても仕方がないのかもしれません。
しかし、良い意味でも過去があるから今があるのも事実です。
また、過去の失敗があるからこそ、それを種に新しい成功に歩むことも出来ます。

ある意味、今の自分を振り返る、見つめ直すための立ち返る場所とも取れるかもしれません。


故郷とは、人を育んだ大切なものであることは間違いないと思います。

繰り返しますが、人によっては、思い出のない方や思い出しなくない故郷もあるかもしれません。
それを否定するつもりはありません。
しかし、やはり大切にして欲しいと言う想いだけは、譲ることができません。

是非、お盆やお正月などの節目には、故郷に帰省して自分の立ち返る場所を踏み締めてみてください。

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