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コミュニケーションを整える条件とは #117 メラビアンの法則

一人で成せることには限界があります。
故に同じ目的を持った人たちで組織が形成されます。
しかし、同じ目的であるとは言え、人格は、それぞれ異なります。

その意味でも、組織では、物事の価値観を共有するためのコミュニケーションが絶対に必要となります。

コミュニケーションの法則とも呼ばれるものにメラビアンの法則があります。
コミュニケーションを成立させるやすくするための条件と捉えた方が良いと思います。

まず、第一条件が言語(Verbal)です。
自分の主張が、相手から、なかなか受け入れてもらえないことがあります。
しかし、相手からしたら、何を言っているのかが分からないということがあります。
更には、自分自身が自分の主張を論拠として言語化できていないことも少なくありません。
そもそも、言葉が通じないとコミュニケーションには大きな障害となりますので基本と捉えて良いかと思います。

しかし、メラビアンの法則では、言語だけでは、7%の条件しか整わないとされています。
それは、私たちは、感情を持った人間だからです。
勿論、業務連絡などのシンプルな情報であれば、感情に左右されるものではありませんので、例えば、Eメールなどのような言語だけでもコミュニケーションは成立すると考えます。
逆に、その程度のことのために会議などを開催するのは無駄かと思います。

次に、会話(Vocal)です。
会話は、無機質だった言語に、話す抑揚やスピードなどの感情が移入されます。
Eメールの言語だけでは理解出来なかったことでも、その後に、電話で説明を受けることで、納得感がでて、コミュニケーションが成立しやすくなります。
これで、言語の7%に、会話の38%が加算されることで、45%が整うとされています。

さらに、対面(Visual)です。
対面による自己開示効果によって、45%に55%が加算されやっと100%のコミュニケーションが成立する可能性、条件が整うと言うことになります。
自己開示とは、表情などの容姿や想いをオープンにすることです。

但し、注意すべきは、これらの要素の言語7%、会話38%、対面55%と言うパーセンテージだけを捉えてしまう人がいることです。
結果、「言葉の内容よりも見た目が一番重要」という勘違いをしてしまいます。

確かに初対面の場合、見た目は重要視させるかもしれません。
しかし、その後の主張をする段階になって、論拠が支離滅裂であったのなら、コミュニケーションは成立しません。

何か重要と言うよりは、言語による主張と論拠は、コミュニケーションを成立させる上での最低限の条件と捉えるべきです。
伝えたい情報を論理的にまとめた言語は、案件の重要度にも寄りますが、それだけでコミュニケーションを成立させることも少なくありません。

その上で会話があって、対面があり、それぞれの感情移入が加わると、よりコミュニケーションが成立させやすくなると捉えるべきかと思います。

良好なコミュニケーションにとって、言語、会話、対面のどれも不可欠な条件であるということです。
パーセンテージは、重要度というよりは、最終的な影響力と捉えるべきかと思います。

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