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もう済んだ??労働保険の年度更新について

こんにちは、「WaCCa(ワッカ)の人」です。


本日も東京は30℃を超える暑さでした。あまりの暑さに、私も例年より早くエアコンに頼ってしまっております。
今年は例年の梅雨の時期に比べても雨が降る日が少なく、6月から暑い日が続いているように感じています。このままあまり梅雨を感じないままに梅雨明けを迎えそうな雰囲気もありますが、例年このじめじめの梅雨の時期から初夏にかけて、年に一回発生する労務担当の業務があります。それが、労働保険の年度更新です。


労働保険の年度更新とは?

そもそも労働保険の年度更新ってなに?って思われる方が多いかと思うのですが、簡単に解説をしたいと思います。
労働保険とは、そもそも労災保険と雇用保険の総称です。
労災保険は事業の種類によって所謂労働災害などが発生する危険性が異なることから、それぞれの種類において異なる料率を、会社が負担して納付している保険料です。言葉の通り、労働災害によって病気や怪我をした場合に、労働者の保護するために必要な給付を行うためのものです。
一方で雇用保険は、給与から天引きがされているとおり、従業員と会社の双方が負担して納付をしています。こちらは失業保険が代表的なものになりますが、労働者が失業した際の生活の安定や再就職の支援をするために給付を行うためのものです。

これら労災保険と雇用保険を合わせた労働保険の保険料は、毎年4月1日〜翌3月末までの一年間で計算されることになっています。労働保険料は、従業員に支払われた賃金の総額に、その事業(会社)ごとに定められた料率をかけて算出されるのです。
それまでに納付している保険料はあくまで概算での納付となるために、前年度の保険料を精算すること、そして当年度の概算の保険料を納付するための手続きとして、この年度更新の手続きが必要になるわけです。つまり、確定した保険料が概算で納付した金額よりも少なければ、追加の納付が必要になりますし、反対に多い場合は、当年度の保険料に充当することができるわけです。

ちなみに、年度更新の期間は毎年6月1日から7月10日までと決まっています。
今年は暦の影響もあり、7月11日(月)が期限となっています。


年度更新の流れ

年度更新を実施するにあたって、具体的にどのような対応をすればいいのかわからない!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、安心をしてください。
年度更新に必要な書類は、毎年5月下旬頃に管轄の労働局から会社宛に書類が送られてきます。そちらの書類に沿って手続きをしていただければ問題ありません。

申告する書類は「労働保険 概算・増加概算・確定保険料一般拠出金 申告書」という書類になります。
実に長ったらしいので、以下「申告書」で統一させていただきます。

申告書作成にあたっての基礎となる賃金総額については、一緒に添付されてくる「確定保険料・一般拠出金算定基礎賃金集計表」(こちらも、以下「賃金集計表」とします)を活用すると便利です。
給与計算ソフトなどを利用されている場合は、自動的に数字を集計/算出することが可能だったりもすると思うので、そちらを活用頂いても良いでしょう。要するに、前段でも記載のとおり、対象となる賃金の総額が確認できれば良いので、労災保険、雇用保険それぞれの賃金を確認し書類に転記して保険料を算出しましょう。

具体的な記入方法は労働局から出ている手引きも参考にしてください。

https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000923183.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000923684.pdf


申告書の提出と保険料の納付

申告書の作成が完了したら、金融機関、あるいは管轄の労働局、労働基準監督署宛に届け出を行います。
届出の際には、申告書1枚目の「提出用」書類を提出し、保険料を納付する流れになります。賃金集計表については提出する必要はありません。
ちなみに、口座振替での納付をされている場合や、納付金額がない場合は金融機関に申告書のみの提出をすることはできないので、わからない場合は労働局、労働基準監督署に持ち込むことが良いでしょう。
なお、e-Govを用いた電子申告の対応ももちろん可能ですので、この機会に利用登録をしていただくのもありだと思います。


最後に

今回は労働保険の年度更新の対応について、一連の流れを記載してみましたがいかがでしたでしょうか?7月11日までは2週間ありますので、はじめて労働保険の対応をされる方や、これから対応される予定の方の参考になれば幸いです。

なお、一連の流れについては厚労省HPからも確認ができますので、こちらも参考にしてください。


実作業の部分についてアウトソーシングなどを検討される場合は、弊社でも承っておりますので、ぜひ個別にご相談を頂けますと幸いです。


そして毎度ですが、Twitterもやっているので、ご興味ある方はそちらのフォローもお願いします!!


それでは!


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執筆 WaCCaの人
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