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なぜ複数の収入が必要か?〜パラレルキャリアのススメ〜

昨年から、雑誌やテレビで頻繁に「副業」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
政府も働き方改革の一環で副業を促進しており、大手企業でも副業を容認する動きが活発化しています。

時代も令和になり、これからは副業が当たり前の時代になっていくというのは、多くの人が感じ始めていることではないでしょうか。

しかし、

「必要なのはわかってるんだけど。。。」

と、なかなか副業に踏み出せないという人がまだまだ多いのが現状。

そんな方にお伝えしたいのは、「パラレルキャリア」という概念です。

今の時代に必要なのは、単純に「副業」ではなく、「パラレルキャリア」なのです。

今日は、パラレルキャリアが何なのか、そして、なぜ今パラレルキャリアが必要なのかをお話ししていきたいと思います。


1.パラレルキャリアとは

パラレルキャリアは、「マネジメントの父」と呼ばれ、数々の経営者から師と仰がれているピーター・F・ドラッガーが提唱した言葉です。

パラレルキャリアには3つの要素があります。

1.本業を持ちながら第二のキャリアを形成していく
2.生活のためだけではなく自己実現のためにやる
3.社会貢献活動である(人の役に立てる)


この3つを兼ね備えていると、パラレルキャリアと呼べます。

これを見ていただいてわかるように、副業ともサイドビジネスとも違います。

ただ収入を上げる目的だけでやるのではなく、もっと自分の人生をより良くするために行うというのがパラレルキャリアです。

こう考えてみると、なかなか副業には踏み出せなかった方も何かはじめてみようという気になるのではないでしょうか。


2.なぜ今パラレルキャリアが必要なのか?

ではなぜ、パラレルキャリアが必要なのかというと、大きく分けて2つの理由があります。

1つ目は、日本の経済状況です。

今、日本の経済状況は、大手企業が身売りをしたり、銀行の金利が0.001%など、不況が続いています。

今年の10月からは、増税により消費税が10%になったり、人口の減少により年金を2人で1人分をまかなっていたり、それでいて収入は上がらなかったり、様々な問題を抱えています。

そして、トレンドの変わっていくスピードが非常に速いので、今学んでいることや資格の有効性などが意味をなさなくなっていくスピードも早くなっています。

5年前に流行っていたものが今はもう廃っていたり、今流行っているものが、10年後にはもうなくなっている可能性が大きい時代だということです。

昨年からは、政府の方針として、働き方改革が推進され、今まで残業で稼いでいた方たちは、大幅な収入源を余儀なくされ、終身雇用は崩壊しているので、いつ会社をリストラされるのかもわからない。

国や会社に寄りかかっては生きていけない状況だといえます。


2つ目は、AIやロボット化の進行です。

昨年から様々な分野において、AI(人工知能)やロボット化が急速に進行しています。

これにより、今まで人間がやっていた仕事をAIやロボットが代わりにやるようになるので、多くの人たちの職が失われます。

例えば、2020年のオリンピック開催にあたって、政府は、完全自動運転の実用化を目指しています。

これが実現すれば、タクシーやトラックの運転手は必要なくなりますよね。

AIやロボット化の進行により、10年後には今ある仕事の約49%がなくなるといわれています。

単純作業は、AIやロボットがどんどん代行するようになるので、これからは、AIやロボットにできないことを私たち人間はやっていかないといけないとなったときに、1つのスキルだけではなく、複数のスキルを磨いていくということが大切になってきます。


このような理由から、パラレルキャリアが必要不可欠になってきている、ということを認識してください。


3.パラレルキャリアを形成するために

そのためにまず大切なことは、「情報を取る」ということです。

テレビや新聞や雑誌といった昔からあるコンテンツだけではなく、インターネットの普及により、今では自由に情報と取りにいくことができます。

しかし、情報を取りにいくだけではダメで、そこから何を選択するか選ぶ力も必要になってきます。

Twitter、本、セミナー、オンラインサロンなど、情報を取れるツールはたくさんありますが、ここで気をつけなければいけないのは、情報量が増えているということは、怪しい偽物の情報も溢れているということです。

「情報を取る」となったときには、こういった情報を見極める力が非常に重要になってきます。


そこで、次に必要なのが「メンターを探す」です。

メンターは、人生のナビゲーターみたいな存在です。

新しくチャレンジすることは、やったことがないことばかりです。

まずやってみることはもちろん大切ですが、例えば、楽しそうだからゴルフを始めてみようと思って、自己流でやってしまうと、変なクセがついて全然上達しなくなってしまってつまらなくなって止めてしまう、というようにせっかく始めたのにアプローチの仕方がよくないと、得たい結果を得ることが難しくなってしまいます。

やったことがないことは、すでにやっていて結果を出している人に聞くのが一番。

お金を稼ぎたいならお金を稼いでいる人に聞く。
キレイになりたいならもうすでに美を手に入れている人に聞く。

成し遂げている人にやり方を聞くというのがシンプルに最善の方法なのです。

ただ、ここで注意が必要なのは、迷わずその人が言っていることを信じられるか、ということです。

人生にはメンターがいると本当に強いので、迷わないためにメンターが必要です。


そして、パラレルキャリアをこれからやっていきたいという方には、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

それは、「収入を仕組み化する」という発想です。

豊かな人ほど、自分がそこにいなくても会社が勝手に回っていくような仕組みづくりに力を入れています。

複数のスキルを身に付け、パラレルキャリアを実践しながら、自動販売機のように勝手にお金が入ってくる仕組みづくりをするということが理想形態だということを覚えておいてください。

これからは、7ポケットという言葉があるように、収入のポケットを増やしていくことが、パラレルキャリアを形成する上で大切なので、メルカリや週末のバイトやライティングといった身近に始められることからまずやってみてください。


4.「ないやる」が人生を豊かにする秘訣

しかし、こういう話をすると、よくこんなことをいわれます。

「でもそんなに甘くないですよね。」
「それはあなただからできるんでしょ?」

多くの人がこういうことを言われるのですが、これは大きな誤解です。

これは、「やったことがない」というだけなのです。

考えてみてください。

泳いでいる人が一人でもいたら、泳げると思いませんか?
シュークリームを焼ける人が一人でもいたら、焼けると思いませんか?

お金を稼ぐということになると、急にネガティブになってしまいがちですが、これと同じことなので、できる人と同じことをすれば、必ずできるようになります。

世の中にはやったことがないことばかりです。
やったことがないことをやることを「ないやる」と呼んでいますが、この「ないやる」を人生の中でどんどんやっていくことが、楽しくてワクワクすることなのです。

安定したサラリーマンの一生という映画よりも、悪と戦って地球が滅びるような危機を救ったり、ダメだった人生がサクセスストーリーになっていくという映画の方が観ていてドキドキワクワクしますよね。

この「ないやる」をすることが、人生を豊かにしてくれる秘訣。

パラレルキャリア自体が、「ないやる」だと思いますが、「ないやる」は最高に楽しいことだという意味付けでまずやってみる、という感覚を持って欲しいと思います。


いかがでしたでしょうか?

今の時代状況から、複数の収入を持つというだけではなく、一人一人が自分らしく、個性を発揮して活躍できる、これからの時代の新しい生き方がパラレルキャリアです。

1.本業を持ちながら複数のキャリアを形成する
2.生活の維持だけではなく、夢の実現の為にやる
3.社会貢献活動をしていく

これからはパラレルキャリアが必要不可欠なので、この3つを判断基準に、一個の仕事だけでなく、あなただけのパラレルキャリアを形成していきましょう。

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