見出し画像

「夫も復職宣言を!」子育て社員100人以上をみてる&現役ワーママが考える、復職負担を減らすコツ②

この春に育休から復職する人の参考になればいいなと思って書いているシリーズ。「育休からの復職負担を減らすコツ」第二弾。
(第一弾は以下のリンクです)


今回はスバリ「夫にも復職宣言してもらう大切さ」
について伝えたいと思います。


夫が復職宣言?何それ。
夫は育休なんて取ってませんが。

と思う人もいるかもしれませんが、これは夫が復職するということではなく、「妻が〇月から復職しますよ」を職場に宣言してもらうことを指しています。


「妻が復職するんです」宣言を夫がしているかどうかで、妻の復職しやすさが全然違います!!
ほんと、これが出来ている人はたいてい復職後も活躍していると思う。


「妻が妊娠しました」「子供が生まれました」は、夫も職場に報告しますよね。だけど、「妻が復職します」を言わない人、結構いるんじゃないでしょうか?

まだまだ現状、子育て=女性といった考えをする人が多い。なんなら、私は夫の職場の上司から、勝手に専業主婦だと思われていたこともありました。(まさにアンコンシャスバイアスってやつですね)

正直、「部下の妻がいつ復職するか」なんて、興味もない・考えすらしない管理職も多いと思います。

つまり、妻が復職しようが育休とってようが、専業主婦だろうが、男性部下は特に仕事生活上支障はない(に決まっている)と思っている人が多いということです。


私、これが本当に女性が復職するときのネックだと思っていて…
この状況だと、夫と家事育児を分担するということが極めて難しくなり、知らず知らずのうちに、自分ばかりが家庭のことをして、疲弊して疲弊して疲弊して…という負のスパイラルになると思っています。(というか、経験あり)


とはいえ、「いきなり夫側が育児との両立宣言をするのは難しいわ」
という人もいるかと思うので、こういう手順はどお?というご提案をしたいと思っています。

私は現在妊娠中ですが、今から夫には復職後の生活について職場に伝えてもらっています。(個人的に、ポイントは徐々に・長期間かけて伝えてもらうだと思っている)

男性こそ、復職宣言です

step1.まずは妻が復職することを職場に伝えてもらう

4月であれば2月(ちょど今ぐらいですね)から、夫には妻の復職を職場に伝えてもらいましょう。

「保育園が決まったんですよ」
「妻は〇月〇日に復職で」
「保育園って、毎朝の登園準備がすごく大変で」


特に子育てをしたことがない上司である場合、保育園と幼稚園の違いも分からない、1歳がどんなものかも分からない、慣らし保育の存在も知らないということも。

かつて息子が1歳のころ、先輩に息子のことを話すとびっくりされたことがあります。1歳ぐらいになると、子供は勝手にご機嫌で目覚め、スタスタと歩くものだと思っていたと。。。
でも経験がないと分からない、知らないことはしょうがないですよね。たからこそ伝える必要があると思っています。

まずは、上司に「大変そうだな」「妻が復職するんだな」ということを認知してもらいましょう。


step2.妻の職場状況と子供の様子を職場に理解してもらう


妻が復職することを知ってもらえたら、次は妻の復職状況と子供の様子を伝えるのが良いと思います。こちらも、言わないと上司は全く分からない事項。

■妻のこと
・時短なのか?フルタイムなのか?
・繁忙期は?残業は必要なのか?
・両立に対して理解がある職場なのか?
・通勤時間は?

子どものこと
・健康状態はどうなのか?
・風邪をひく頻度はどれぐらいなのか?
・登園にどのぐらい時間がかかるのか?

これだけ言うのも結構大変。
できたら時間を取ってもらって伝えてほしい。


あとは両親の支援はあるのか?についても話してもらった方が良いと思います。


step3.自分も両立社員になることを職場に認識してもらう


step1、step2のことを伝えたら、自分もこれまでと同じようには働けなくなることを伝えてもらわないといけません。

・子供が熱を出したら早退する可能性がある
・朝の保育園は自分が担当である
・妻にも繁忙期がある

などです。
これらを事前に職場や上司に理解してもらっていない状態で、急な早退や休暇をとるということについて、男性は女性以上に難しいと考えています。



そして、step3の内容を夫に話してもらう前に、事前に夫婦でしっかり話し合っておくことが大切だよなあと思っています。

私は第一子の復職時にできていなかったんですよね…
だから、夫は、残業も飲み会も出張も制約することなく、私は急にマミートラックに突っ込み、リフレッシュの時間もなく…


今から振り返ってみて、これは事前に話し合っておいた方が良かったなということを紹介します。

夫婦で話し合って復職後の分担について合意する。
めんどくさい作業。だけど、やらないと後が余計めんどくさい事になる!

Q1.両立するにあたり、働き方を変える意思はあるか?
・残業はする?
・在宅は活用する?
・出張は今まで通りする?

Q2朝の登園は誰がする?
・毎日担当する
・交互ならできる
・事前に言ってくれたらできる
・絶対むり

Q3夕方の保育園のお迎えは?
・毎日担当する
・交互ならできる
・事前に言ってくれたらできる
・絶対むり

Q4保育園からの呼び出し対応は?
・早退するし、休暇もとる
・早退はできるが、休暇はむずかしい
・早退も休暇もできない

Q5育児家事分担の理想は?
・自分<パートナー
・自分=パートナー
・自分>パートナー

Q6.今後3年間のキャリア形成の考えで近いものは?
・自分のキャリア<パートナーのキャリア
・自分のキャリア=パートナーのキャリア
・自分のキャリア>パートナーのキャリア


夫婦でバチっと回答がそろえばいいですが、そろわない場合は調整が必要で。それはそれは面倒な作業なんですが、これを復職前にしておくと、後が楽です。

女性は子供を産む側なので、職場は「子供がいる」ことを意識してくれることが多いですが、男性は出産しないし、育休を長期で取得しないパターンもあるので、ついつい職場は「これまでと同じ働き方」と考えてしまうものだと思っています。そこをなんとか理解してもらって、夫婦でキャリアを気付けるようにしていけたらなあと。



それに、妻ばかりが子供の体調不良で早退や休暇をとるということは、夫側の会社は妻側の会社にフリーライドしているということに繋がります。

【上記リンク抜粋】
例えば、保育園から子どもが発熱をしたと連絡があった場合、仕事を切り上げてお迎え行くのは誰でしょうか? 夫婦平等に振り分けて、お迎えに行っている家庭もあると思いますが、まだまだ日本の現状では妻側のお迎えが多いのです。
となると、妻側の企業は常に「子持ちの女性社員は、子どもの体調不良になると抜けてしまう」ことを念頭に入れて、仕事のシフトや業務内容を組む必要が出てきます。
逆に、夫側の企業は、急な社員の休みによる損失を伴うケースがほぼありません。そうすると、夫側の企業は、妻側の企業の人事制度や福利厚生にフリーライドしていることになります。

noteでも有名なワーママはるさんが語っている内容です


妻と夫が協力することで、お互いが仕事でのキャリア犠牲を最小限にすることは、社会にとってもいいこと。

育休からの復職は、ずっと続きます。
準備したことがすべて予定通りには進まないのが現実だけれど、少なくても夫婦どちらの職場にも、両立環境を伝えることは、復職生活をやりやすくするためにマストだなあと思います!

どなたかの参考になれば嬉しいです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?