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育休中むけコミュニティ多数。彼女たちが育休中に求めていることは何?

最近、ママ向けのコミュニティが急増してますね。
(パパがNGなわけでは無いけど、女性を意識しているパターンが多い)
私が育休を取得した4年前と比べてもかなり増えてます。


昔からあるママ向けコミュニティとして、真っ先に思いつくのは児童館です。
市や区が運営していて、家の近くの児童館に足を運ぶと、ご近所のママと子供が集まっています。これはこれで、アットホームな感じでいいけど、最近多いのは、やっぱりオンライン。


例えば、ネットで、「ママ コミュニティー」と検索してみる。
すると出てくる出てくる…。

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対象者は、
・ママならだれでもok
・育休中限定
・専業主婦から再就職をめざすママ
・起業をめざすママ

など、多種多様。


なぜこんなにも、ママむけのコミュニティが求められてるのだろう…?



私も、「育休後カフェ」という1回完結型の交流会を主催しているので、この件については前々からとっても気になっていました。(なぜ開催するようになったかは今度書きたい)

今回は、特に盛り上がってるな~!と思う、育休中向けの代表的なコミュニティを3つピックアップして、考察してみたいと思います。



1.経営学×復職の壁。「育休プチMBA®」

育休プチMBA®ではMBA同様の本格的な教材を用いて、育休復職後に実際に起こりうる事例をもとに
ケースディスカッションを行い、復職時の状況を疑似体験しながら、マネジメント思考を学びます。
引用:育休プチMBA®HP https://ikukyumba.jp/

育休中コミュニティといえば、育休プチMBA®。
「復職の壁」をテーマにした勉強会を実施し、上司目線や、組織の観点など、様々な視点で復職を考えます。ディスカッションを通じて思考をトレーニングし、復職の壁を乗り越えようというのがコンセプトです。

私が育休プチMBA®を知ったのは4年前ですが、
「赤ちゃんを連れで経営学を学ぶとは、斬新!」と思ったことが、今も鮮明に記憶に残っています。


2.「なんとなく育休」をなくす「MIRAIS」

会社から離れる長い期間だからこそ、自分のためにも、そしてこれから先ずっと親の背中を見て育つであろう子どものためにも「なんとなく」過ごしてほしくない。育休から自分の人生をはじめよう。
引用:MIRAIS HP
https://www.ikukyu-mirais.com/pages/2580094/about

育休中に育児をするだけじゃなく、目標を決めて有意義な時間を過ごそうよ、というのがコンセプト。

MIRAISに加入すると、育休中の自分のテーマを決めます。(その視点、育休中の私にはなかったわ…)
そしてテーマを達成するためにチーム活動をしたり、部活動をしたり、期間限定のプロジェクト活動もあります。

もし失敗しても会社じゃないから評価に繋がらない。だから安心して活動ができますよね。
自分自身を磨くためにのびのびと活動が出来そうです。部活って響きに惹かれる…!


3.ママの働くは「もっと輝く!」ママボノ

育休中や離職中の子育て女性たちが、仕事復帰に向けたウォーミングアップと同時に社会貢献活動を行える場、それが「ママボノ」です。
社会人ワーカー全般を対象にしたプロボノ活動で多数の実績を持つ認定NPO法人サービスグラントが、2013年度に開始しました。
引用:ママボノHP
https://mamabono.org/entry/#about

「ママボノ」で行うのは、ボランティア活動です。
 社会的な問題の解決やニーズに応えるために活動するNPOなどに対し、お金は貰わず仕事のスキルや経験を活かして、社会課題解決に貢献します。

多種多様な人たちと一緒に、課題の解決を考えていくことで、成長実感はもちろんのこと、自分について改めて考える機会がおのずと増え、スムーズな復職にもつながります。

異業種体験のようで面白そう!そして、新しい自己発見も必ずありそう。


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4.共通のキーワードは何?

どれも素晴らしいコミュニティ。
だけど、そもそもは育休は育児をするための休業制度です。

実際、赤ちゃんを育てるのは相当大変で、そんな環境下でコミュニティ活動をするのは、覚悟と意欲が相当ないと出来ないと思っています。



では、そこまで彼女たちを駆り立てるものって何だろう?
マンダラチャート(キーワードを軸に9マスを埋めていく)で考えてみる。(最近ハマってる。実際は手書き)

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書いたものをジーっとみる。
有意義な育休、成長継続、新しい経験、仲間、目標づくり…。
そして、一つの考えが。

「育休をチャンスにしたいんだ!」

一般的に(少なくてもこれまでは)、育休中=ブランクとして考える人が多くいました。

育休を取得することで、昇格は遅れ、仕事の経験値は同期から遅れをとり、復職後は低空飛行…。

子供を産み育てるという観点ではすばらしく、そして貴重な経験だけど、仕事のキャリアだけを考えると、途切れてしまったような気持ちなります。


そんな気持ちを吹っ切らせてくれるのが、育休中のコミュニティなのではないでしょうか?


発想の逆転ですよね。
育休という、会社に出社しない長期の時間を、良い機会と捉える。
コミュニティを通して、一人では気づかなかった自分に出会い成長する。
そして、バージョンアップした私で復職する。
(男性参加者が少ないのは、長期育休取得者が少ないのでそこまで悩む人が少ないのではと推測)


もちろん、実際のところは、コミニュティで活動してる場合じゃないという人も多いと思います。
私も当時を振り返ると、できた自信はありません。



あと、そもそも論ですが、育休に対して後ろめたかったり不安になったりする世の中が良くないと思うんですよね。

1年ぐらいは後先のことを考えずに育児をする。そして、復職後のキャリアも変わらずステップアップできる社会になってほしい。
育休でつまずき、キャリアに悩む人が多いから、このようなコミュニティに注目が集まるという要素も多いと思うのです。


とはいえ、出産という人生の転機をプラスに変えるようなサービスが出てきたのは素晴らしいこと!

状況に応じて活用していきたいですね。



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