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テレビしかない部屋

子どもの頃から憧れていた部屋がある。
何もない部屋だ。
床が全部丸見えの、一見すると味気のない貧相に見える部屋。
しかし、こんな部屋にこそ真の贅沢があるのだ。

画像の左上にはテレビが写っている。
このテレビはパナソニックのビエラなので好きな場所に移動することができる。つまり、テレビを移動してしまえば、床に何もない空間が生まれるのである。

さらに我が家にはテレビ台はもとより、ダイニングテーブルもない。
いや、かつては存在したのだが、リフォームを機に処分してしまったのだ。
今ではカレンダーも時計もない生活である。

そんな床丸見えの何もない部屋で何をするのか?
今、連れ合いと一緒にはまっているのが有酸素運動の沼。
YouTubeで見つけた「竹脇まりな」さんの動画を観ながら運動しているのである。さしずめ、そこは体育館。

そして夜になれば、布団が敷かれ寝室へと早変わりするのだ。
ある時はテレビ視聴、またある時は運動スペース、そしてまたある時は寝床。一つの部屋が無限に変化するってすごい。

持たないこと、置かないことの強みである。

それでは、また。


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