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小説

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記事一覧

【小説】掌

最近、私の部屋に同居人……失敬、同居……なんと言い表せばいいのだろう、う~ん、同居物があるので、その子に寄せて。

しかし私的にその性格というか、人格は「人」と表現したい人間なので、彼と会話は出来ずとも同居人だと思う今日の頃なのでした。

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 掌

 

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【小説】行燈に灯火を

こちらも過去作!

2015年のもの。

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行燈に灯火を 瀬尾 時雨

 行燈に紙を貼る仕事、そしてそれを見て楽しむちょっとお偉い身分の人。
 売買というその行為でしか関わることのないその姿はまさに月と鼈。
 俺は今日も一つ一つ、少しでも何をするでもなくお金が入ってきて慕われ

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【小説】月光の下で逢いましょう

今日は過去作~!

2015年のもの。5年前かぁ……(*'▽')

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月光の下で逢いましょう

瀬尾 時雨

「沙友(さゆ)」
 煌々と耀く深緑の中に佇む小さな神社。そこで僕、有川 伊人(ありかわ よしひと)は毎日名を呼ぶ。
 呼べば、美しい少女が僕の

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【小説】何某

今日は思いつきにつらつらと!
深く考えずに読んでください。笑

こちらのご使用は御遠慮ください。

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  何某(なにがし)

 2つの影が長い道を歩いていた。
 すらっとした背高の影と小柄な影だ。
 辺りは温厚な気候に木が生い茂っているのだが、道は煌々と太陽に照らされ白い明かりが反射している。
 日差しよけなのかローブをすっぽり被りこみ、すっかり底の薄くなった重い靴を履いて

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【小説】思馳ゆ

【小説】思馳ゆ

思馳ゆ、とかいて「おもはゆ」です。

同じ読みで面映ゆいという単語がありますが、こちらは誤植でなくて思馳ゆです。笑

思い馳せる、と書くより思馳ゆ、と書いた方がイメージが暗かったのです。

面映ゆいの意味も含まれていないわけではないです。そこは少し意識はしました。

まあ正直、ぱっと考えついた文字列がこちらだったのです、しょーがない。←

そして実はさっき料理中にキャベツを切っていて思いつきました

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【小説】窓辺しとど

【小説】窓辺しとど

最近本当に短い時間しか眠れなくて、2時すぎに寝たはずがさっき3時半ごろに目が覚めてしまいまして。

時折通る車の音以外しない窓の外は雨らしく、寝るのを諦めてこの作品の行動とほぼ似たことをやり、気付いたら4時頃に思いつきで書き始めたこの文が4:44に完成していた、という訳です。
空もいつの間にか白んでいたしビルの明かりも見えなくなっていました。
窓は冷たかったしちょっと寒かったので、毛布被りました。

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【小説】永遠の花子さん 前日譚

此方の台本の前日のお前日のお話。

当時、本当は書くつもりはなかったという裏話。笑

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永遠の花子さん 前日譚

     *

「あれ? ここ、どこ?」

 私、花田 優子17歳は、少し前まで確かに何処か別の場所にいたはずだった。

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【小説】猫

2015/02/11 に執筆だって! 高校2年生だってよ。笑

文芸の雑誌用にかいたやつ!

動物の猫は出てきません。笑

確か当時、前に投稿した「蝉」と併せて動物シリーズとして書きました。

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藍太 あいた

彌川 壮一 やかわ そういち

遊季 ゆうき

雛恵 ひ

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【小説】わたしとアリスと不思議のうさぎ

去年の2月に出演させて頂いたライブで披露したものです。
作詞した曲の解釈を今の私がするとどういうものになるのだろう、という思いで曲にこれを添えました。

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わたしとアリスと不思議のうさぎ

 ある日のこと。
 その日も恋に仕事にうまくいかす

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【小説】懐枯

今日は過去のものをUP!

少し未来のお話。

当時とある方に書き下ろしたものですが多分大丈夫( ˙꒳˙ )ゞ

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懐枯(かいこ)

 銃を握りしめていた。
 21世紀末。冬も終わりに差し掛かった満月の夜。僕は銃を握りしめていた。たった一人で、灯り

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【短編】Re:

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 昔から、どうにも狙い撃ちされやすい性質だった。

 どこか反応が面白いのか、よくいじられて楽しまれて。でもみんなとは差障りのない関係にしか落ち着かず、結局そこに友達は出来ずじまい。趣味も大してないので、成長するに連れてますますになじめなくなって

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【短編】無題

今日は思うがままに綴った言葉を。

中身はそんなに濃くはないです。笑

タイトルはまだつけてません~どうしよう~。

いったん無題で出しておくことにします。

無題ってタイトルもいいのかも。無題。問題無い?

モーマンタイ?笑

――とは言いつつ、書き始めて少ししてタイトル先行にしようと思って無題のまま放置したので、このままでいいんじゃないかな。

……うん、いろいろ言い訳がましくなるのでやめよう

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【小説】蝉

2015.1.23に執筆……らしい。笑

高校生の時に文芸部誌に掲載した作品なのは思っていましたがまさかこれほどとはな……という心持ち。

最近外に出ていなかったので、昨日外に出た瞬間の夏の風に度肝を抜かれました。

ということで、今日は「夏=蝉」じゃないかなぁと思い、気は早いですがこの作品にしました。

当時からかなりお気に入りのお話です。よしなに!

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【小説】始まりと終わりの世界

2018.08.11 ライブの出演に合わせて出したフリーペーパーです。

当時のセトリの一曲からのインスピレーションを受けて。

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 私の世界は終わろうとしていた。
 まるで水から飛び出してしまったさかなのように息苦しくて、手や足の感覚はほとんど感じら

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